カスタマーレビュー
好きなんだけど… 226 [DVD] 萩原健一
この映画、とても好きでもう何十回となく見てるんだけど
じゃぁ映画として完成度が高いか? と言われるとそれは話が別。
いろいろ理由はあるけど、一番ヘンなのは
クライマックスの「原隊復帰命令」シーン。
どう考えても主題にそぐわないメロウな音楽が流れる。
それもフルコーラス。んでストーリーに無関係な各兵士の個人的な回想画像が流れる。
これはおかしい。一体何考えてこんな場面にしたんだと思わざるを得ない。
だって、音楽の調子がどう聴いても「何かをうまくなし得た」とか
「恋がうまく成就した」みたいな雰囲気のものなんだもん。ヘンだよこれは。
それに回想内容が革命とな〜〜んも関係ないじゃん!!
いや、曲自体はスゴクいい曲なんですよ。でも、作品の主題と全く合ってないし
何よりもこの骨太な映画のクライマックスでこの曲かよ!というのが一番だな。
あと、ホントに226事件のことを理解してんのか? って思うほど
226事件を美化しすぎてる。実話はこんなカッコいい事件じゃないだろが(笑)!!
いや、僕はどっちかっていうと右派の人間なんだけど、その自分的に見ても
この映画の226事件の描き方はヘン。実話を真摯に鑑みるなら
これじゃバブル全盛期にブチ上げられたただの金満ヒーロー映画にすぎない。
上でいろいろ絶賛してるヒトいるみたいだけど、
こういうような点について、ヘンだとは思わないのかなぁ??
と、ハッキリヘンな映画なんだけど、メインテーマ曲は壮大だし
軍服はカッコいいし、見所はいっぱいある。だから好きな映画ではある。
だが、上記の理由で「映画として完成度が高いか」といわれたら
それは全く違うとしかいいようがない。それが事実だと自分では思ってる。
なんで統帥権を犯してまで反乱軍を起こしたかがわからない 226 [DVD] 萩原健一
まず第1に将校としての規律心が感じられない。町中を彼女と歩くき制帽を被せるなど言語道断。
「動乱」では主人公が、統帥権を犯してまで軍を勝手に動かすことに葛藤を表していたが、この映画ではそこへ至る経緯があまりに希薄である。反乱将校は銃殺で当たり前見たに思えるのはなぜでしょうか。
私も憂国の想いはあるが… 226 [DVD] 萩原健一
映画の初めの辺りで重臣達を暗殺するシーンも出てくるが、実際はもっと凄惨なものだったようだ。高橋是清のように見るも無惨な殺され方をした人もいる。腕にべっとり付着した血糊を兵たちに見せ「見よ、国賊の血を」と叫んだ青年将校もいる。基本的に彼らはテロリストなのだ。それも、天皇親政を謳いながら昭和天皇の御意志を全く理解せず、『股肱たる重臣』に手をかけた輩達なのだ。五社英雄監督がどのような想いを胸にメガホンを執ったか知る由もないが、青年将校達の考え方、行動共に私には全く共感できない。正直、DVD化しなければいけない作品なのだろうか?
226 226 [DVD] 萩原健一
1989年公開、松竹・奥山和由プロデューサーが「仁義なき戦い」「二百三高地」の東映を代表する脚本家・笠原和夫に原作・脚本を任せ、五社英雄が監督した作品。笠原脚本は、昭和11年に起きた226事件を時間的に集約させ、ドキュメンタリータッチで書かれている。そのため、陸軍若手将校らの決起に至る過程は省かれ、彼らの背景でもある貧村の過酷な暮らしも挿入されることはない。ひたすら、事件が起きたとおりを、時間軸に沿って、忠実に描いている。そのため、将校らの性格付けに濃淡が乏しく、失敗に終わったクーデターへの感情移入も困難だ。歴史上、226の終結に関しては、天皇の英断が決定打となったことはよく知られているが、天皇の姿も現れず、天皇がなぜ激怒したかも見るものにはわからないだろう。五社演出は、計算ミスの混じった脚本をダイナミックに描いているが、高揚感に乏しいラストになった。
あの動乱・背景・遺したものを見事に映像化しています 226 [DVD] 萩原健一
脚本、演出、そして俳優陣、良い仕事が調和し合ってこのような傑作が完成したと思います。
決起した青年将校達が、想定外の場に直面し『おかしい・・・。』と感じた時には既に逆賊になっていたプロセスが、簡潔ながらも色濃く印象づけられています。閉塞感に苛まれた世相、青年将校達の思い、皇道派と統制派が見える形で激突した陸軍部組織の動揺、そして天皇の権威と政治的決着など、日本映画らしく程よいデイテールを効かせて映像化されています。
餓死者をも放置した悪政を修正させる純粋な動機から立上がった青年将校達を、天皇(時の権力者)を利用して逆賊に誘導し、巧みな手段で責任を逃れた当時の政財界の保身体質が現代に存続している事を訴えている様にも思えました。
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