カスタマーレビュー
邦画の味が出てるなぁ 歩いても 歩いても [DVD] 阿部 寛
人間関係の機微がすごく丁寧に描かれている。
夏に親戚や家族が集まる状況ってどこにでもある姿だけどその描写が凄く丁寧。
家族が集まるから準備する料理とか、子供の頃の思い出話とか子供たちがはしゃぐシーンや墓参りなどの時間が最後まで丁寧に流れていく、、、、
楽しい心情だけじゃなくて気重なシチュエーションや会話の中でふいに飛び出た気まずい話題のせいで空気が変わるシーンも精巧に描かれていたと思う。
「歩いても歩いても」というタイトルからはまったく別の内容のものを想像してたのだけれど話の中で出てきたタイトルの元らしきものが出てきてあ〜ピッタリだなと感じた。
キリンさん扮するばーちゃんが昔買った音楽からきてるのだが、その曲を買った理由というか背景がそう感じさせた。
ハデな展開や激しい感動なんかを催させる作品ではないのだけれど、こういう作品を冗長させずに引き込んだまま最後までもっていくのは逆にすごいなぁって思った。
人生経験豊富な監督のこだわりの一品といった感じなのかな・・・。
転んでしまった。 歩いても 歩いても [DVD] 阿部 寛
ここで描かれている風景は、私たちの日常をほんの僅か切り取っただけである。
それはいいと思う。日常にこそドラマが満ち溢れているのだから。
しかし、気恥ずかしくなる程のリアリティに固執するのならば、
僅かではあるが説明的なせりふは一切排除して頂きたかった。興ざめである。
ラストのナレーションなど論外です。
観客は作者の意図を理解しようなどと思わない。受け手は予想以上に賢く、
想像力豊かでさらに極めて冷徹なのです。
中盤の樹木希林の凄まじい情念にあふれる演技が良かっただけに残念でなりません。
いい加減にしてほしい 歩いても 歩いても [DVD] 阿部 寛
この手のどうってことない日常を淡々と描けば藝術的だとする古臭い観念にはうんざりする。
子供を助けようとして長兄が死んだなどというのも、別に映画の世界では日常茶飯事、さてそこで描かれる家族の葛藤は、へえこんなもんで済んだらみんな楽でいいねえ、というようなものだ。
面の皮が厚い私のリアリティ 歩いても 歩いても [DVD] 阿部 寛
正直わざわざ映像にする意味が感じられなかった。いまさらこのような映画が作られる意味がさっぱりわからなかったのである。この映画を観る時間があるなら己の家族との関係を見直す時間に使った方がはるかに有意義である。
本当は星三つだが、高い評価しか眼にしないこの状況は思考停止ではないかと思われるため、あえて二つ星にした。
この映画でと胸をつかれるのは愚痴る人間を存在すら気に留めずに周囲の人間たちが冗談に興じていたりする場面である。
それに比べれば露骨な当てこすりなどあざといだけである。
15年という歳月を血のつながった家族は何一つ解決できていない。それはいい。だが、各人のこの年月への距離感が同じようにしか見えないところに、作り物の安っぽさを覚えるのである。
ラストのとってつけたようなナレーションは「一日」を描いた作品をぶち壊しにしただけで、寒々しい。破壊による批評性も皆無であり、ただある種のイデオロギーの発露に終わってしまっている。
ある人のリアリティなど突き詰めるほどに他者のリアリティと齟齬をきたしていく、そんな危ういものでしかない。共有できるリアリティなど所詮イデオロギーでしかない。
むろん、そこから逃れた作品など皆無だろうが、なら映画くらいせめてどっか遠くに連れて行くか、すかっと楽しませてくれよ、と場が凍りつくようなこの手のあてこすりには日常慣れっこである私なぞは思わずにはいられないのである。
自分の母親が出演しているかと思いました 歩いても 歩いても [DVD] 阿部 寛
うっとおしくていとおしくて、離れたくても離れられない関係…家族とは、そんな存在だと思います。そんな家族との距離を、静かに描いた佳作です。
特に母親役の樹木希林さんは、自分のおふくろがここにいる!と何度も叫びそうになるほど「日本の母親(祖母かな)」の典型を生き生きと演じてくれています。演技か?と疑いたくなる自然な動き、周りに配列された家財や家屋のつくり、料理などもそれを助けてくれています。
「いつも間に合わない」ようにならないよう、今年は帰省しようかな…。
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