エディターレビュー
前作にも増して、強烈な「言葉」の数々が聴く者を突き刺す2nd。誰かを愛したい、そしてできれば、その人から愛されたい。すべての現代人が渇望しているコミュニケーションへの欲求を高い純度で音像化した今作は、激しく、ヒリヒリとした痛みに満ちている。暗く、冷たい心象風景をポップ・ミュージックへと昇華、ダブルミリオンを記録した傑作。(森 朋之)
カスタマーレビュー
オーネット・コールマン/フリージャズ以来のアルバム 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
大方のアルバムは一旦体内に取り込み咀嚼して味わうことが出来るくらいの受容力があるつもりなのですが、この二つについてはノドを通りませんでした。まだまだ修行が足りないのかな。 しかし、アルバム及び曲のタイトルは、いささか大上段に構えすぎたものが多く、ちょっと胡散臭さを感じずにはおれません。ちょっとヌカッタのではないか。まあブットンデルということだけは私にも理解できるのですが、ソレダケ???という感想。
傑作アルバム!・・・、と〜っても時間がかかりましたが気付きました・・・ 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
「Ringo EXPO 08」の「浴室」と「罪と罰」があまりにインパクト大きく、久しぶりに聞きました。「無罪モラトリアム」の音作りが大好きだったため、発売当時は「本能」と「罪と罰」以外は実はあまり聞きませんでしたが、買ってから10年弱たってようやく本作が傑作と分かりました。(・・・まだまだ修行が足りない・・・)
アルバム全体を通して、低音域をざっくりカット、ノイジーさはB・GのみならずVo・Dsやストリングスにまで大胆なディストーション、全てにかなりのリミッター(もしくはコンプ)をかけています。比較的ナチュラルに聞こえるのはDsの音像を広げた「本能」のみ。“メインストリームの音楽をなぞるなんて、ちゃらい”っていう感じで、実験的というか、挑戦的というか・・・。でも、楽曲(曲&歌詞)もアレンジもバツグンなので、結局時代に流されないのでしょう。
「虚言症」から「罪と罰」までの多彩さと次第に登り詰めていく作り、本当に素晴らしい。個人的には、ゲストの浅井“ベンジー”健一のG、鳴りの良いリフとバッキング、経過音なのか音を探しながら弾いているのか区別しづらい(言い過ぎ恐縮です)彼独特のソロ、味があって大好きです。そして名曲「本能」から「依存症」への流れは、本物のロックの醍醐味を経験させてくれます。
もう一歩踏み込んで林檎ワールドに浸りたいなら、このアルバムは外せません 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
椎名林檎待望の2nd ALBUM『勝訴ストリップ』は、前作『無罪モラトリアム』と比べると椎名林檎らしい独特のマニアックさと良い意味での気持ち悪さが増し、
彼女本来のロックへの探求心がうかがえる少々実験的なアルバムとなった。
くるりの『TEAM ROCK』もそうだが、実験的過ぎるアルバムとはリスナーの好き嫌いが激しく分かれるものだ。
曲の良し悪しは別問題として、こういう挑戦的で“自分の音楽”を作ろうとする精神の感じられるアルバムは嫌いじゃない。
1st ALBUMのような聴きやすさや多少ポップなイメージを持って聴いてしまうと、気に入らない人もいて当然でしょう。
私は初めて聴いた林檎のアルバムが1st ALBUMではなくこの2nd ALBUMだったので、すんなりとこの世界観を受け入れる事ができました。
それはとても衝撃的で、こんなロックを作り出して歌い上げてしまう女性アーティストがいるなんて・・・と、一気に彼女の魅力にはまってしまいました。
一曲目の『虚言症』はアルバムの冒頭に持ってこいの良質ロック・ナンバー。
続く『浴室』は湿り気の漂うサウンドに彼女の色気や影を落とした女心が垣間見れる、どこかポップで切ない一曲。
『依存症』のようなバラードも、激しいギター・ロックでかっこよく仕上げてしまうところなんか、聴いていて溜息が出てしまう。
大ヒットシングル『ギブス』『本能』は言うまでもなく色褪せない名曲だし、個人的には『月と負け犬』がとても好きです。
彼女の曲はどれも激しいパンク・ロック・サウンドと独特な言葉遣いで綴られた歌詞が先行したイメージとしてあるが、
よく聴けばどれも日本語を大事にしながら彼女自身が持つ繊細な女心や人間性が伝わってくるものばかりだ。
好き嫌いはあるだろうが、喰わず嫌いして聴いていない人は損してるかもしれませんよ!
もう一歩踏み込んで林檎ワールドに浸りたいなら、このアルバムは外せません。
狂った歌姫 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
…って感じです。凄くいいと思います。
歌詞、曲、歌い方、演奏、アレンジすべてにこだわりが感じられます。「こう仕上げたら、一番言いたいことが伝わる!」っていうのを熟知してるでしょうね。
自分は「無罪モラトリアム」を先に聞いたのですが、身構えていたせいか、「椎名林檎」の毒々しさがそれほど感じられず、聞きやすかったんです。しかし、「勝訴ストリップ」では、毒々しさが存分にありました。「愛の狂気」って感じです。上に「狂った」って書いたのは、そうゆうことです。ファンが聞きたがっている音楽と、自分が世に送り出したい音楽が一致している、数少ないアーティストですね。椎名林檎中毒になる人が続出するのも、わかる気がしました。
曲一つ一つよりアルバム全体で聞かなければならないと思いました。でも、好きな曲は?と言われると「アイデンティティ」です。ヘビーロックです。
アレンジ過剰?汚い?いやいや 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
椎名林檎っていうと凄い芸術的な音楽をするよね。
このアルバムでは前作の昭和な雰囲気のポップさが減り、ロックな作品が聴ける。
亀田さんのテクニカルなベースも西川さんのノイジーなギターも邦楽ロックに与えた影響は絶大でしょう。
ところで、正直前作のように歌謡曲として評価するべきではないよ。もちろん前作は、高い歌唱力なども評価され、邦楽屈指のマスターピースとして語られている。
しかし今作は彼女がやりたかったことのひとつであろうロックを主体として作られている。
それを「歌い方が汚い。巻き舌するな」とか「演奏の音が悪い。丁寧に演奏しろ」とか完全に前作との対比で評価する人が多い。
そうではなく前作とはまた違う精神で作られたアルバムだと考えて欲しい。「ギブス」における西川さんのギターのノイジーさはロック好きとしては脳がとろけそうだ。
つまり言いたいのは何も考えずに「ロックな」アルバムとして聴いて欲しいということです。
ただ凄く好き嫌いが分かれます。このアルバムが嫌いな人が好きな曲が、アルバムが好きな人のあまり好きじゃない曲、というようにこれ以上ないほど分かれるのでちょっと注意。
最新レビュー 勝訴ストリップ(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog] 椎名林檎
収録曲・トラック
Disc1
1.虚言症
2.浴室
3.弁解ドビュッシー
4.ギブス
5.闇に降る雨
6.アイデンティティ
7.罪と罰
8.ストイシズム
9.月に負け犬
10.サカナ
11.病床パブリック
12.本能
13.依存症
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