カスタマーレビュー
娯楽映画かくあるべし ゲッタウェイ デジタル・リマスター版 [DVD] スティーブ・マックィーン
もうこの映画の魅力は語っても語り尽くしきれないほどです。
何より観て、感じること。
他の方のレビューでもありますが、アリ・マッグローが物語と共にたくましくなってゆくのも、
「女性が物語の中で成長する」というジャンルの時代の先駆けだったのかもしれません。
やっぱり「ある愛の詩」よりこっちのほうが魅力的だし。
ということで、物語とは違ったゴシップネタを。
当時はまだ人妻だったアリ・マッグローをマクイーンが横取りしたのは有名ですが、
「パピヨン」で共演したダスティン・ホフマンでオスカーにノミネートされなかったのはこの不倫騒動が原因だ、とも言われています。
監督のペキンパーとも、いわば愛憎関係のようで、撮影現場での騒動もしょっちゅう。
あくまでクールにバイオレンスに撮ることを主張するペキンパー、
金か女か、と言われたら迷わず女だ、と言い張るマクイーン。
とうとう激昂したマクイーンがビンを壁に投げつけて、それをみたペキンパーは「最高のリハーサルだ!それで行こう!」
と言ったとか。
とにかく、撮影現場内外でもいろいろあったようですが、
そんなことはみじんも感じさせない完成度の高い映画です。
満点です。
アクション映画の全てがここに詰まっている! ゲッタウェイ デジタル・リマスター版 [DVD] スティーブ・マックィーン
以前は、3990円で発売されていた。
薄利多売とはいえ、ワーナーも罪な事を……。
内容はリマスターとされているように、画質も素晴らしく、当時の吹き替えも入っている。(一部オリジナル音声になるのは仕方ないが)
特典映像も数分だが、監督やマックィーン本人の声も聴けたりして、1000円でお釣りがくるのだから、これを買わずしてどうする? と言いたい。
この映画は、マックィーンの代表作であると共に、サム・ペキンバー監督の最高傑作でもある。
哀愁を漂わせる、男の中の男を描かせたら、ペキンパーの右に出るものはいない。他にいるとしたら、日本の梶原一騎くらいなものだろう。
ペキンパーの最高傑作は、もっと他にあると言う人も多いはずだ。
私自身、「わらの犬」や「ワイルド・バンチ」「ガルシアの首」を挙げるかもしれない。
彼の作る映画の女性は、男の三歩後ろを歩いているような、頭も体も弱々しいキャラクターがほとんどだが、この映画だけは、今でこそ当たり前だが、時代に反した「強い女性」が描かれている。
アリ・マッグロー演じるキャロルの人格が、全篇を通して一番成長しているのが魅力的である。
アクション、サスペンス、スリル、カットバック、名シーン、名ゼリフと呼ばれるものが全て揃っている。
スティーブ・マックィーン、サム・ペキンパーの名前すら知らない若い世代に、本当に面白い映画とはこれだ!と推薦したい。
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