カスタマーレビュー
暴力の快楽 時計じかけのオレンジ [DVD] マルコム・マクドウェル
ものすごく不謹慎なことを言うようだが、私は「時計じかけのオレンジ」におけるアレックスくん、それに彼のドルーグたちの非道行為について「けしからん」と思ったことは(初めて観て9年になるが)まったくない。「ああ、こんなに素敵な暴力があったのか!」とすら思ってしまった。
キューブリックは相変わらず「美」を意識する。この映画では、誰もが不快に思う暴力をステキに見せて(魅せて?)しまうために、「雨に唄えば」さえ使ってしまう。
原作小説はもっと真面目に「人間の自由意志について」考える。映画ではその点、ややそこらへんをぼかしているように思えた。
パトリック・マギー演ずる「アレクサンダー氏」の過剰演技がすごい。オスカーものの怪演である。
若い人が観るべき映画でしょうね。もちろん若いから「すげえな、この暴力」と魅せられてしまうかもしれませんが、同時に人間の自由意志についても真面目に考える気になると思う。
キューブリックの「映像作家」の力量が発揮された傑作 時計じかけのオレンジ [DVD] マルコム・マクドウェル
凄まじいまでの暴力描写から、室内アートまで、
完璧なまでの映像で語りかけるまさに「芸術」に昇華している映画。
とはいえ、暴力描写は今のB級映画のほうがよほど酷かったりするのに、
なぜゆえ、直接的な暴力描写は控えめなのに、この映画のほうが嫌悪感を覚えるのか。
それはキューブリックが人間の本質を見事に見抜いて、心理面でグサリとくる感覚を映像としているから。
だからこそ、「映像作家」としての力量がいかんなく発揮された傑作と呼んでよいでしょう。
同じテーマの作品を手がけることはなく、しかも作品全てが傑作、という
かつてないほどの天才映画監督、スタンリー・キューブリックの最高傑作の一つであることは間違いないです。
2時間強があっという間の、まさに「トリップ」体験を味わえます。
イタイ… 時計じかけのオレンジ [DVD] マルコム・マクドウェル
注:この映画は恋人、家族、あるいは友人などと一緒には絶対に観ないでください。
本当にこれはもう、こっぴどい映画ですね。映像、音楽、セリフ、すべてが人間の脳内の何かの許容範囲を超えてしまっていますね。初めて観たときの衝撃は凄まじいものでした…
紛れもないキ○ガイ映画です。観ておいて損はしませんよ(^0^)
それぞれ 時計じかけのオレンジ [DVD] マルコム・マクドウェル
最初の十分、吐き気がする程気持ち悪くなった。
単純に繰り返される頭の悪そうな暴力とレイプ。
その後映画の半分ほどで観るのをやめてしまった。途中で観るのを止めてしまったというのは後にも先にもこの映画だけである。
二時間何分も観て何が何だかわからない映画より、こんな数十分ではっきりとした感情を与えてくれたこの映画の方が百倍スゴイと思うが、もう一度観ようとは当分の間思えない。
リピートアゲイン。「1度観たら(聞いたら)忘れられない」傑作 時計じかけのオレンジ [DVD] マルコム・マクドウェル
そのテーマでの最高傑作を撮ったら、二度と同じテーマを
撮らない、キューブリックが描く、管理社会と個人の自由(精神の自由、
肉体の自由)を、独自の美学で描く、奇妙な一大傑作。
冒頭のカメラの引き、と、装飾的な美しくも、グロテスクな
映像構成、それに、ベートーベンが重なって、一度観たら
忘れられないオープニングの衝撃。
本作ほど、キューブリックらしさの演出がギッシリつまった作品
も少ないと思います。それに、特に、ウエンディ(ウェルター)・カーロス
演奏になる、当時としては画期的なシンセサイザのベートーベンの
数々の名曲を、これほど効果的に使った作品は類をみません。
まさに「映像と音楽」が一体となったキューブリック美学の爆発。
この映画を観た後では、ベートーベンの楽曲を耳にすると、
この映画を思い出すほどに、脳に深く刷り込まれる、それほどの
脳裏につきささる構成、映像、音楽の競演。
原作を踏襲して、英語では聞きなれない造語をちりばめて、
悪行三昧を繰り返すが、仲間の裏切りで、社会によってロボトミー
化されて、強制的に従順な人間に改造されたアレックス。
しかし、彼は本当に従順になったのか?・・・
アレックスを演じる、マクドウェルの改造前、改造後、そして、結末
の変身ぶりはすばらしい。
いつものように、説明は一切なく、唐突に終了し、エンドロールには
「雨に謳えば」が流れるという、まっことシュールな作品。
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