カスタマーレビュー
リーダーのあり方その人間性 パットン大戦車軍団 [Blu-ray] ジョージ・C・スコット
この映画は戦場映画と思いきや、それほど戦闘シーンはない。パットン将軍の人となりに迫ろうというものである。ネタ元は同僚のブラッドレー将軍の手記で生々しい。パットンという人は日本の源義経同様に戦争をするにはたいへん才を発揮するが、平時の統治はあまり得意ではないように見える。また、中世の騎士のような気質はもはやアナクロである。精神を患った兵士を殴りとばし、それがあとまで尾を引くのはリーダーとして疑問符のつくところである。やがて、ボタン一つで多数の人間が殺戮される世を嘆くのもそういうアナクロ気質から来るのだが、それは我々にも恐い話なのである。ドン・キホーテのような男として彼を笑えるか。私にはその資格はない。
なお、吹き替えもTVのものが収録されているのはよいが、実はこの吹き替えは英語部分だけでない部分にも及んでいて、そこらの微妙なニュアンスが損なわれている。ドイツ軍将校はドイツ語を喋っているし、またパットン将軍はフランス市民にフランス語で語りかけているシーンもある。やはり字幕にして観た方がよいと思う。
通常DVDを遙かに凌ぐ高画質化、思わずヨダレが…… パットン大戦車軍団 [Blu-ray] ジョージ・C・スコット
通常DVD持っていても高画質に相応しい大作映画だとどうしてもブルーレイに手が出てしまいます。ところが中には通常DVDとほとんど画質が変わらないものがあったりして大いにがっかりします。そういうブルーレイはだいたい、通常DVDの時点でマスターが高解像だったためにそれをそのままブルーレイ化しているからなのでしょう。事実、コマの微妙な動きなどでマスターが通常DVDのと同一のものであるとわかる商品がたまに見受けられます。ところがこのブルーレイ商品に関しては大正解。通常DVDを遙かに凌ぐ見事な高画質化でした。伝聞によれば70ミリ・プリント上映用のマスターポジ(オリジンナルの65ミリ・ネガからおこしたものだと思われます)からブルーレイ用に新たにテレシネされた、ということですから折り紙付きです。70ミリ映画は通常の35ミリ・フィルム映画のプリントの倍もある情報量ですから、この高画質は当然の結果なのですが。この調子で「アラビアのロレンス」や「サウンド・オブ・ミュージック」、「ウエスト・サイド物語」などと行ってくれれば大感激なんですけれど……。(蛇足ですが、日本では出なくて残念でしたが、「グラン・プリ」HD―DVD北米盤も70ミリ映画の本領発揮のもの凄い高画質ソフトでした)。大作映画のブルーレイ化、大いに期待しています。
PS3では再生できません。 パットン大戦車軍団 [Blu-ray] ジョージ・C・スコット
PS3では再生できません。2回購入しましたが、2回ともPS3では再生できませんでした。フリーズして電源も落ちませんでした。初めての経験です。こんなソフトが販売されているのが、不思議で理解できません。
Great!な解像度。 パットン大戦車軍団 [Blu-ray] ジョージ・C・スコット
そのクオリティの高さから映像マニアの間で絶大なる支持を受けている今ソフトを遅まきながら購入、鑑賞した。
シネマ・スコープ一杯に広がった星条旗をバックにパットンが演説する有名な冒頭シーンから、思わず目を瞠る。クローズアップされるパットンの身体の部位一つ一つの肌艶や皮膚感の、そして、これ見よがしに身に付けられた勲章の深みのある色合いの鮮明度はどうだ。以下、シチリア侵攻、ノルマンディー上陸作戦等史実に残る戦闘シーンを挿みながら、ヨーロッパ各地を映し出す精緻な解像度の映像が続く。これ40年前の作品だからね、このクオリティはやっぱり凄い。
この映画、アメリカでは、当時のカウンター・カルチャー、ニューシネマの隆盛とベトナム反戦の高まる気運への反発から、保守層の支持を一手に受けてオスカーを大量受賞。逆の理由で、日本では各映画賞ベスト10からは黙殺されたと思われるが、久しぶりに見直してみると、これが中々の出来栄え。
邦題に“大戦車軍団”との物々しいフレーズが付随しているし、実際戦闘シーンも見応えがあるのだけれども、それでもこれは、戦争映画と言うより、頑迷で保守的、“戦争こそ我が人生”と公言する超好戦派の愛国主義者でありながら、一方で詩をしたためるロマンチックさも持ち合わせていた稀代の軍人の人間ドラマ。脚本を書いたフランシス・F・コッポラは、ありとあらゆる文献を読み漁って、この強烈で個性的なキャラクターを書きこんだと言うが、演じるジョージ・C・スコットの凄味によって、好き嫌いは別にして、3時間近くその人生の軌跡に惹きつけられる。
BDのクオリティと、スコットの素晴らしさと、パッケージ・デザインのクールさに、★5つを捧げたい。
吹き替え重視の方はご注意を パットン大戦車軍団 [Blu-ray] ジョージ・C・スコット
日本語の吹き替えは、今回も昔のTV用のものが流用されていました。
プロローグというかオープニングのパットンの演説の吹き替えが、ブツ切りにカットされたままでした。これから映画が始まる処に、吹き替えから字幕に突然切り替わってしまっては興ざめです。
吹き替えを担当されていた役者さんが故人となり収録不可能ならともかく、担当された大木民夫氏は、現役で活躍されておられます。また、タイトルで本編と切り離された一人の演説なので、そのシーンさえ録音し直せば、旧い録音と無理矢理繋げる必要もありません。
予算の問題もあると思いますが、日本語版の担当者は、作品の瑕疵を解消する機会を放棄してしまっています。元の映像のHDリマスタが素晴らしいだけに、それがやたら気になりました。
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