エディターレビュー
主人公は一応、法律事務所に所属しているものの、その仕事内容は、大企業にとって不利な情報を隠蔽する「裏稼業」。なかなか日本ではお目にかかれない職業を、ジョージ・クルーニーが人間くささも織り込んで名演する。名うての“もみ消し屋”として知られるマイケルが、巨大農薬会社で同僚が起こしたトラブルを解決するうち、自らの命も狙われる事態に陥ってしまう。 何やら謎めいたオープニングのシーン。そこから時間が溯って、そのオープニングでのマイケルの行動の理由が明らかになる展開は、脚本家として名を上げたギルロイ監督らしい。映画全体は、人間ドラマ、社会派、サスペンスといったジャンルの間で揺れ続け、観る者を戸惑わせる面もあるが、キャストの熱演があらゆる違和感をカバーする。本作でアカデミー賞助演女優賞のティルダ・スウィントンは、農薬会社の面子をかけた悪巧みと、その陰での巨大なプレッシャーをリアルに演じるが、ラスト5分のクルーニーも賞賛に値する。正義と仕事の狭間で悩んだ主人公の決着のつけ方には、クルーニーらしい男っぷりが発揮されているのだ。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー
悩めるビジネスマンへ フィクサー [DVD] シドニー・ポラック
活劇ではなく、しっとりと見せる大人の映画。
自分の理想を失った男と、自分の位置を守るために悪時にてを染めてゆく女。
ラストの対決が見物。
脚本も演出もこのラストへ持っていくために、周到に練られてる。
急激に話を進めるのではなく、じわじわと状況が変化していく様は、ひたすら濃厚。
惜しむらくは、ジョージ・クルーニーが落ちぶれかけの人物に見えないこと。
まあでも大同小異。
自分の理想と他人の評価は一致しない。
自分のなかでそれらと折り合いをつけたとき、進むべき道が見つかる。
悩んでるビジネスマンには、必ず得るところがある一作だと思います。
ごめんなさい最後まで見れませんでした フィクサー [DVD] シドニー・ポラック
ジョージクルーニーのカッコよさと、うつ病役の人のやり取りを途中まで見たけど、特に引き込まれることもなく、途中で見るのやめてしまいました。
なんだかなあ。
ストーリーが良く読めないというかなんというか
私の好みではなかったです。
ジョージクルーニーの子供役の子が児童書の教えをうつ病役の人に電話で教えてあげて、彼が真剣にその教えを聞いているところは興味をひかれました。
薄〜い映画です。 フィクサー [DVD] シドニー・ポラック
主人公は確かにもみ消し稼業の弁護士だが、この映画の中でそんな仕事はしておらず、拍子抜けした。
社会派サスペンスとしても、農薬垂れ流しの企業の悪ぶりも弱かったし、企業を糾弾しようとしていた弁護士が殺される場面も、主人公が命を狙われる場面も現実感と切迫感が薄くてドキともしなかった。
申し訳ないが、途中でウトウトしてしまったほどだ。
ラストの主人公の行動も納得できないし共感もできない。
口止め料ともとれる大金を受け取っておきながら、自分の命が危険にさらされていると見るや、正義の善人よろしく企業を告発?
あくまで保身のために告発したならイヤな人間でも共感できた。
でも、あの描き方は良心と正義に目覚めた人間。
黒い金を受け取った自分に対する言い訳と正当化としかとれなかった。
いったいこの映画は何を伝えたかったのだろう。
アカデミー賞最多ノミネートらしいけど、
「ノーカントリー」とはあまりにレベルが違い過ぎ。
並べて語れません。残念です。
人は、自分の中の正義に嘘はつけないんだと思った。 フィクサー [DVD] シドニー・ポラック
身近な会社が、こんなことをしていたら恐ろしい。
人として間違ったことをしていても、お金が大事。
殺人や人の生命を脅かしても金勘定するだけだった。
そんな大企業の幹部、ティルダ・スウィントンが、
自分の罪を知りながら資本主義の膿にまみれていた。
常にストレスを感じている姿がとても印象的だった。
弁護士のトム・ウィルキンソンの壊れっぷりもすごい。
彼も自分の罪を知っていた。企業のクソ掃除ということを。
馬を見つめるジョージ・クルーニーがとても良かった。
これからどう生きようかと、そんな思いが伝わってきた。
この映画は、マイケル・クレイトンという男の生き様、
フィクサー (もみ消し屋)の物語ではなかったと思う。
人は、自分の中の正義に嘘はつけないんだと思った。
情報に惑わされてしまったかな。期待しすぎたから辛口になってしまう フィクサー [DVD] シドニー・ポラック
アカデミー賞最多ノミネートなど、余計な情報が先に先入観としてあったためか、期待しすぎたのかもしれません。
鑑賞後は「意外と普通のドラマだな」と思いました。
ただ、出演者陣の演技は素晴らしいと思います。ジョージ・クルーニーも多くを語らず表情で微妙な心境を映し出していますし、時間軸をいじった構成も抑え目で分かりやすい。
でも、殺し屋が出てくる頃から現実離れしてきて、ジョージ・クルーニーの背景(家庭環境など)を描いているのとまったく逆方向の演出に思えてしまいました。
どなたかも書いていましたが、思い切って家庭環境を省くか、もしくは殺し屋などを省くか、などしてどちらかに重きを置いたほうがよりリアリティがあったのでは、と思いました。
余談ですが、小学四年生の姪が、ティルダ・スウィントンを見て「ナルニアの雪の女王だ」と言い当てたのには驚き。
子供って、観察眼が鋭いですね。
私は気がつかなかったのに・・・
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