カスタマーレビュー
昔ながらの日本の映画のような・・気もちょっとして (笑) 歓喜の歌 [DVD] 小林薫
師走の押し迫った中、ママさんコーラスのダブルブッキングから話は始まる。
大人になると、思うようにならないこともたくさんある。
そんな中でコーラスというつながりを大事にして生きている人たち。
彼らにとって、年の瀬の最後の発表会は、年を越すのにとても大事なイベント。
それを気安く考えているホールの公務員。
その戦いが面白い。
いろんな人たちのいろんな人生があって、
いろいろ絡み合って・・
けどみんなで一緒に最後は「歓喜の歌」を歌う。
そんな設定が、昔ながらの日本の在り方のような気もする。
面白い映画でした。
“らんちゅう”は何も悪くないのに・・ちょっとかわいそう。
そして、その“らんちゅう”を盗むことに、「盗人にも3分の理」というか
あっけらかんと説得してしまう安田成美もかわいかった。
泥棒の話は要らなかったのでは? 歓喜の歌 [DVD] 小林薫
俳優が皆素晴らしくて(小さいところでは、片桐はいりの抑えた使い方なんか演出センスいい)、結構感動したのだけれど、泥棒の話だけ非常に浮いている気がする。安田成美カードを二枚切ったことにもなるし。
身近にありそなハートフル・ドラマ 歓喜の歌 [DVD] 小林薫
ダメダメ公務員のダメダメっぷりを見事に演じる小林薫、あっけらかんと苦難をものともしない五十嵐(安田成美)。二人のバランスが対照的なのですが、ちょっと構成が弱かったか。由紀さおり、藤田弓子などなど、多彩なキャストがエンディングに向けて作り上げてゆくシーンは、なかなか小気味よいものがあります。
エンディングでは、本物のママさんコーラスによる歌唱が堪能できます。が、もちろんどこまでいってもママさんコーラスレベルですので、シカゴ交響合唱団のレベルを求めてはいけません。
不要と思われるエピソードが多く、その分前述どおり登場人物の関係性の構築に弱さがありますし、指揮者が上手から出てくるとか、エンディングのシンフォニーは誰が?とか、まあ細かい話もありますが、身近にいそうな人たちの、普段着のハートフルなドラマです。
お役人様に捧げる,笑いと涙の感動作 歓喜の歌 [DVD] 小林薫
「歓喜の歌」という映画ですから音楽物かと思いきや,原作は立川志の輔の創作落語で,基本的にはコメディ作品です。
歓喜の歌といえば,ベートーヴェンの交響曲第九番の最終楽章で合唱される,クラッシクファンでない方でも良くご存知のあの歌のことですね。
私は,高校時代から現在まで,通算5回テナーパートの一員としてステージで歌った経験がありますが,毎回1年近くの練習を経て本番を迎え,3楽章までは暗く重い旋律をオーケストラの後ろで聞き,バリトンソロの“オーフロイデ”で導火線に火がつき,そして迎える歓喜の大合唱で感動はピークに達し,終演後はメンバーたちと手を取り合って涙した,それぞれの演奏会の記憶があります。
そんな“歓喜の歌”を題材にした作品ですからどんな内容でも見ないわけには参りません。
本作は,文化会館のダブルブッキング事件から巻き起こる騒動を,12月30日,31日の二日間の出来事に凝縮させ,要所に笑いどころを散りばめながら,最後にホロリと泣かせるというハートフルな作品に仕上げています。
本作で取り上げられる事件は当事者たちにとっては大変なことではありますが,人の生死に関わるような深刻なものではありませんから,しっかりと笑いの部分を堪能できますし,いろいろなトラブルを最終的には味方につけて,ラストの合唱の素晴らしさを際立たせた良作だと思います。
念のために申し上げておきますが,お役人の全部が飯塚主任(小林薫)のような方ではありませんし,本気で“おらが町の文化振興”に取り組む会館の主事さんもたくさん居られます。
文化会館の業務には,貸館業務と地域の文化振興業務があり,本作では前者を扱って笑わせていますが,大切なのは文化を育てる後者の方で,今回のトラブルを解決した背景には後者の調整能力が役立っています。
ところで,同じ原作をドラマ化した番組が,9月8日テレビ朝日系の全国ネットで放送されます。こちらのダメ公務員は佐野亮介主任(大泉洋)で,ママさんコーラスと市政20周年記念報告会をダブルブッキングしたという設定です。
映画が勝つか,ドラマが勝つか楽しみではありますね。
全ては原作、「志の輔らくご」の良さによるところが大! 歓喜の歌 [DVD] 小林薫
コンテンポラリーの噺家、且つ「志の輔らくご」という現代に通用する落語およびその大衆向けエンターテインメントを落語家と庶民の両方の視点から創作、表現できる稀有のアーティスト、立川志の輔原作による新作落語の映画版。志の輔師匠本人によるパルコ劇場での落語版もDVD化されているので、できればそちらも同時に見て頂き、落語版と映画版の違いや面白さの表現方法の相違も味わって頂きたい。落語と映像は別物であり、基本的に2次元ピン芸を3次元的映像に翻訳し直す作業は想像以上に大変だったはず。まずは、その努力と映像版の出来の良さを評価したい。ただし、落語のギャグ(台詞)を映像の俳優にそっくりそのまましゃべらせた箇所が数箇所あり、あらかじめ落語でそのギャグを知っている者には、もう一捻りして欲しかったという欲もある。志の輔師匠、家元もチョイ役で出演。映像での成功の鍵はやはり志の輔らくごの本質が素晴らしいということに尽きる証明となったようだ。
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