カスタマーレビュー
静かな反戦メッセージが伝わってくる名作中の名作 二十四の瞳 デジタルリマスター 2007 [DVD] 高峰秀子
とにかく泣けます。 映画ごときで泣いた事などはないと豪語する方でも必ず泣いてしまいます。 私自身が、その豪語してしまう程の偏屈人間だったのですが、大石先生が初登校し、子供たちの出席を取る場面から、ず〜っと涙が流れっぱなしになってしまい、これは眼球に悪影響を及ぼす作品だと体感いたしました(笑い)。 心を浄化したい方は、ぜひともご覧あれ。
”共に泣いてくれる人がいれば、人間 孤独でなくなる” 二十四の瞳 デジタルリマスター 2007 [DVD] 高峰秀子
"将来の希望"が書けなくて、おいおい泣いた富士ちゃん。
大石先生は 外の廊下で富士ちゃんから そのわけを聞き、慰めます。
でも 何もしてあげることができない大石先生、、、
「その代わり 泣きたい時は、いつでも 先生のところへいらっしゃい」
「先生も一緒に泣いてあげる」
「ねっ」
”共に泣いてくれる人がいれば、人間 孤独でなくなる”
あなたには、一緒に飲み食いしたり、騒いだりする人はいても、
あなたの悲しみを自分の悲しみとして泣いてくれる人がいますか?
そして何よりも、
あなた自身が人の悲しみや苦しみを共感できる人間ですか?
そんなことも問われてるような作品。
これは単なる反戦映画ではない! 二十四の瞳 デジタルリマスター 2007 [DVD] 高峰秀子
この作品を「反戦映画」としてしか観られないようでは、その鑑賞者の感性はいかにも貧しすぎると思う。
(あまりにも有名な作品だから、物語のあらすじを辿るのはやめておこう。書くのがめんどくさいし。)
数年前にリメイクされた『二十四の瞳』(黒木瞳主演)については、観ていないし観る気もないから分からないが、木下恵介監督のこの『二十四の瞳』(高峰秀子主演)に関しては、「戦争反対がこの映画の趣旨です」と言ってしまうにはあまりに惜しのだ。なぜなら、確かに「戦争の悲しさ」がモチーフのひとつになっているとはいえ、あるいは「女性の自立」みたいなモチーフも見え隠れするとはいえ、そこにさほど強いアクセントが置かれているわけではないからである。
映画作品の魅力を上手く表現する力が私にはないので、手短に結論だけ言っておくと、木下映画が魅力的なのは、ひとつのテーマのごり押しになってしまうことを注意深く避けて、あくまで「時代」を描くことに徹しているからである。
これは木下監督のほかの作品にも言えることだ。「戦争なんか早く終わればいいのに」とか「命は大事にせなあかんよ」みたいな、監督の「思想」らしきセリフはいくつも出てくる。だがたいてい、しつこくならない程度のタイミングであっさり次の場面に切り替わってしまう。だから、ある種の人は期待を裏切られるだろうし、またある種の人は憤懣が高まる前に拍子抜けするだろう。
でもそれでいいのだ。「時代」という、一つか二つのテーマに還元することなどおよそ不可能な、広がりと深みを持った対象を木下は捉えている(捉えようとしている)のだから。
またあるいは、「テーマ性」を追求しすぎると「時代のリアリティ」を遠ざけてしまい、「時代のリアリティ」を追求しすぎると「テーマ性」を手放すことになって何の映画だったのかが分からなくなるという、矛盾・葛藤・逆説を引き受けていることが、木下映画の魅力だと言ってもいいかも知れない。そういう緊張に耐えられる監督は稀有である。
「戦争はいけないことだと思いました」みたいな野暮な感想しか持てなかった人は、6回ぐらい観なおすべきだと思う。
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