カスタマーレビュー
オールタイムNO.1 東京物語 [DVD] 笠智衆
小津の代表作というより、終戦直後の混乱期を克服しながら、1930年代に続いて第二期黄金期を迎えつつあった日本映画の代表作。
そして原節子の最も美しい映画。笠智衆と東山千栄子を自分のアパートに招きいれ、カツ丼やお酒をふるまって精一杯もてなす場面や、行き場のなくなった東山をアパートに泊めて、寝る前に語り合うシーンでの彼女の比類なき美しさは、何度観ても感動的である。そして東山の葬儀のあと笠に暇乞いをする彼女に、「私は偽善者です」と告白させる恐るべきシナリオに愕然とするしかない私たち。
さらに杉村春子、中村伸郎、三宅邦子、香川京子そして東野英治郎らの名演も忘れられない。何度みても飽きないし、観るたびに新しい発見のある作品。個人的には邦画、洋画を問わずオールタイムNO.1の映画。
ちなみに私がこの映画を観たのは、池袋の文芸座と銀座の並木座でしたが、この二館とも、閉館してしまいましたね(涙)。必見。
名作 東京物語 [DVD] 笠智衆
小津安二郎監督の最高傑作です 老夫婦の生活をじっくりとまったりと描く物語
熱海に行くときが印象的です そして妻が死んだあとが特に最高でした感動しました
僕の中で日本映画のベスト5に入る名作です 是非たくさんの人に見て欲しい名作。
これが「デジタルリマスター修復版」? 東京物語 [DVD] 笠智衆
作品自体については、星がいくあっても足りません。ここでは、「商品」としての評価を書いてみます。
この商品は小津監督生誕100周年記念として2003年に発売されたDVD-BOXセットの分売で、さらに期間限定価格(2008年末まで2,800円)で売り出されたものです。DVD-BOXセット発売に当たってデジタルリマスター修復がされており、おそらくLD発売時に収録したと思われる、 白井佳夫、笠智衆、川俣昂、斉藤武市各氏のオーディオ・コメンタリーが付いています。
まず、デジタルリマスター修復版。この作品は撮影ネガはもちろんオリジナルに近いポジも失われており、傷も多く微妙なコントラストも失われています。ですので、「デジタルリマスター修復」で、オリジナルに近い形で蘇ることを期待したのですが、見事に裏切られました。「デジタルリマスター」で思い浮かぶ"STAR WARS"の仕上がりには足元にも及ばない出来になっています。
良くはなっていますが、コントラストは潰れたまま、消えていない傷もあります。技術的な限界ではありません。98年に東京大学総合博物館の「デジタル小津安二郎」展では、笠さん・東野さん・十朱さんの酒席のシーンが、見事に復活していました。要は、松竹さんのやる気の問題です。「デジタルリマスター」はしていますが、「修復」と掲げるのは羊頭狗肉かと思います。
次ぎに、オーディオ・コメンタリー。司会役の白井さん、勉強していません。松屋を三越と勘違いするなど、準備不足ありありです。著書で日本映画モノクロの部の2位にこの作品を入れるくらいですから、最低限の準備の上で、この仕事をしていただきたかったと思います。でも他の3名は制作現場にいた方ですので、貴重な話も多く、このオーディオ・コメンタリーには、史料的価値があります。ですから、今回の制作に当たっては、蓮實さんとか川本さんのコメンタリーをもう一つ入れれば良かったのではないでしょうか。
最後に、パッケージング。いくら期間限定特別価格だからといっても、このオーディオ・コメンタリーの収録日くらいは入れていただきたいと思います。
ここまでだめ押ししての結論ですが、2,800円でそこそこの画質、しかも貴重なオーディオ・コメンタリーが付いた不朽の名作が手にはいるのですから、お買い得かと思います。DVD-BOXセットに大枚を払うのをためらい、単独発売でもその価格に購入を見合わせていた方には、この機会での購入をお勧めします。待っていて正解でしたよ。サードパーティー製廉価版の同タイトルが出ていますが、3倍近い金額を払う価値はあるかと思います。
とはいえ、商品としての詰めの甘さから、星は3つです。没後50年(2013年)記念での、デジタルリマスター「完全」修復版、お待ちしています。
最新レビュー 東京物語 [DVD] 笠智衆
東京物語 [DVD]を買った人はこんな商品も買っています
関連ページ
|