エディターレビュー
そもそも原作小説・上下巻約850ページ(ノベルス版)を、全七章完全映画化というプロジェクト自体が挑戦的。そりゃ、奈須きのこファン、原作ファンだったら、追いかけるでしょ。実際、劇場公開されると会場は連日満員、公開館を拡大するという人気ぶり。これが『空の境界』のパワーなのだろう。あらゆるものの死を視る「魔眼」を持つ少女と、空を浮遊する能力を持つ少女の戦いを描く、全七章の第一章目。何よりも気になるのが主人公の黒桐とヒロインの式のやきもきさせるビミョーな関係。黒桐が買ってきたアイスクリームを無視しておいて、黒桐がいなくなってから、ひとりで不器用に食べる式。そのせつないシーンが胸に突き刺さる。バトルシーンだけでなく、ささやかなラブストーリーとしても楽しめるはず。ただし、注意してほしいのは、本シリーズは原作の順番通りになっているため、時系列順ではない。時系列的には、全体の4番目の物語となる。(志田英邦)
カスタマーレビュー
原作本セットで 劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 [DVD] 坂本真綾
通常版のジャケットがカッコよくて好きなんだけど、物語冒頭で流れる曲聴きたくてサントラ付きの限定版買いました。一緒に封入されてるピンナップが通常版ジャケと同じデザインのものだったので良かったです(もう一枚は限定版のジャケ別ver)。あと映画パンフレット縮小版があるのも映画館に行ってない身からすればうれしかった。
最初レンタルでこの作品を観たんですが、その当時この作品に対してなんの前情報もなく観終わった後は、「うーーむ・・・」という感じでしたが同時に「何か面白い。好きかも」とも思いました。そして観て以降、何日かずっと心の中でこの作品がひっかかっていたので、ついには原作本も買いDVDも買ってしまった。というわけです。
原作既読者もしくは、Fateや月姫ファン向け 劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 [DVD] 坂本真綾
この作品、空の境界は奈須きのこ氏が原作を執筆していてFateや月姫と同じ同一世界でのお話です。
全七章からなっており、この俯瞰風景は第一章となっています。
最初に断っておくと、このDVDを見始めて無条件に誰もが楽しめるような万人向けの作品ではないです。
まずはシナリオなんですが、当然最初なので自己紹介の役割を担っていますが小難しい上に哲学的で眠くなる事が多いと思います。
それと後の章にならないと盛り上がらないので全部見ずに途中で止めてしまうと地味な映像作品で終わってしまうかもしれません。
奈須氏の作品に触れてきた人ならほとんど問題は無いですが新規で入った人だとかなりキツイと思われます。
アクションは量は少ないですが質は素晴らしいです。
ただ激しいだけでなく美しく芸術的でBGMも上手くマッチしています。
音楽は他にもエンドクレジットのボーカル曲も毎回素晴らしいですね。
注意点としてはグラフィック面でのグロがあります。
そんなに凄いものでもないですがシリーズ全体でちょくちょく出てくるので人によっては嫌悪感が出てくるかもしれません。
「直死の魔眼」「蒼崎」この二つの単語にピンと来たら普通に付いて来れると思いますが、それ以外の方は原作を先に読むか、Fateや月姫等の作品を先に知っておいた方が良いと思います。
ただFateや月姫の方がエンターテイメント作品としては確実に優れているので、それらが面白かったからと言ってもこの空の境界も同じノリで楽しめるとは断言は出来ませんので参考程度に。
甲殻機動隊やエヴァの影響が見え隠れする 劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 [DVD] 坂本真綾
原作小説は一切読んだことはありません。
カット割りにエヴァのシーンがダブりました。
冒頭の式の瞬き。綾波レイ?
人と人形の境界について語るシーンに甲殻機動隊の哲学に似たものを感じました。
オリジナルな所を感じたのは作品全体を通した静謐な空間。
息を呑む廃ビルの美しさ。式の瞬殺アクション。
時系列順でないことや、難解な用語が出てくるので一般向けではないかも知れませんが
僕はファンになりました。エヴァや甲殻好きなら是非お勧め!
美しすぎる画に感動 劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 [DVD] 坂本真綾
世界観が酷似しているため『真月譚 月姫』のように黒歴史になるかと最初はヒヤヒヤしましたが、TYPE-MOON作品として映像化に成功した唯一の例だと思います。
作画に関しては、冒頭の式の目が映った時点でとてもきめ細かく表現されていた事に驚かされました。 全体を通して見ても、今までのTYPE-MOON作品とは比べ物にならないくらい鮮やかかつ丁寧に描写されていると思います。 巫条ビルでの戦闘シーンはもちろん、何気ない日常の風景もとてもリアルに表現されていました。 特に橙子が俯瞰の視界について語っている時の映像は圧巻でした。 また、時間にするとわずかですが、式の直死の魔眼が発動したときの眼はとても綺麗な蒼で吸い込まれそうでした。 ただ、所々キャラの表情に少し変に感じるところがあったのが残念でした。
内容的には、やはり奈須きのこの作品らしさか、原作を読んでから劇場版を観たほうがいいと思います。
第一章『俯瞰風景』の内容は、時系列的には全七章のうち四番目にあたる作品なので、原作を読んでいない人には理解できない場面も多々あると思いますが、劇場で全七章を観れば理解できると思います。
個人的にはDVDを全部買って時系列を追うように『殺人考察(前)』、『伽藍の洞』、『痛覚残留』、『俯瞰風景』、『矛盾螺旋』、『忘却録音』、『殺人考察(後)』と見直せば、『空の境界』という名作をより深く感じる事ができると思います。 今作品内の時系列的には原作より劇場版のほうが分かりやすくなっていると感じました。
声優陣は両儀式役に声優としてはもちろん、歌手としても好評のある坂本真綾や、黒桐幹也役に『真月譚 月姫』では幹也に瓜二つの遠野志貴を演じていた鈴村健一などが起用されたため、すぐ作品に馴染めました。
この作品の出来を第七章まで保っていければ原作同様、『空の境界』は歴史的傑作になるに違いないと断言できます。
映像化による利点・欠点 劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【完全生産限定版】 [DVD] 坂本真綾
全体としては、期待していたより、よくもなく、悪くもなく。まあこんなもんかという感じだった。
まず、アニメ化としての出来、言い換えればアニメ自体の出来について。
よいと思う。作画、キャラクターの動き、背景、アクションなどとくに不満はない。しいて言えば、もともと50分という短い時間であるにもかかわらず、冗長な説明をする必要のためにその間をもたせるのに一枚絵を頻繁に使っており、手抜きとも思える部分がいくつかあったことが不満である。
しかし、いかにヌルヌル動くか≠アニメの出来である点を考えれば、評価は一気に下がる。
欠点その一。
私にとって、原作は全体を通して見れば嫌いである。が、俯瞰風景の最後の「君は××なんだから」という叙述トリックとでもいうべき部分には少なからず驚かされ、面白いと思えた。
ゆえに、その驚きが映像化によってまったく損なわれてしまったことは非常に残念である。初見の人でも別にあのセリフにどんな意味があったかなどと特に感慨を抱くことはできないつくりにならざるを得ないと思われる。
欠点その二。
原作未読でも楽しめるという人もいるが、それはさすがに無理だと思う。あまりにも日常の言葉、思考とはかけ離れたやりとりや、起承転結のあいまいな展開には、あきらかに一見様お断りを意識して作ってあることが透けて見える。作中の幹也のセリフ「話が見えないんですが・・・」というセリフに共感した人は少なくないように想像される。
欠点その三。
高価であるということ。商法自体の問題であり、作品自体の評価とは異なるが・・・
利点。
音楽がよい。動きがよい。
なんというか、よくも悪くも原作好き、奈須きのこ好き、TYPE-MOON好きという人向けのアニメ化だなあと。絶対に一般向け、大人向けとかではない。当然だが。
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