カスタマーレビュー
中盤まではひたすら我慢。 カッコーの巣の上で [DVD] ジャック・ニコルソン
最初は「レナードの朝」を見てるのかと思いました(笑)中盤くらいからだんだん面白くなってきて、ラストが・・・こういう愛(友情?)もあるのかという感じでした。意外なラストでしたが、個人的には納得できるいい映画でした。
「オヤジはデカかった」 カッコーの巣の上で [DVD] ジャック・ニコルソン
主演・ジャック・ニコルソン。
彼の主演映画で「哀しい」物語はめずらしい。ジャックがどんな人物かをご存知の方はなおさらそうだろう。
確かに本作にはコメディめいたところもある。だが設定がやはり…「病棟内」なので、観客はやや姿勢を正してこれを観てしまう。
人間とはいかなる生き物か、いかに生きるべきか、善悪とはなにか…2時間映画の中でこの答えを見つけろ、とは言わない。しかしやはり考えさせられるのだ。「自由」というものについて。
で、「自由」になれたところで、本当に人間は幸せになれるのか。この社会の中で自由であったって、決して幸せとは言い切れないのではないか…エンディングまで涙ながらに観て、考えさせられた。
そんな中、ジャック・ニコルソンの怪演が光る。病棟の仲間たちもそれなりに元気だが、さすがにニコルソンにはかなわない。
先ほど、「自由」について少し書いた。出演するインディアンの父親のことなのだが、インディアン(役名・チーフ)はニコルソンに元気なさげに語る。「オヤジはデカかった。何でもやれた。だけど…酒に溺れて…飲むより飲まれるようになって…衰弱しきったところを…処理されたんだ、ごく自然に」…この数分の間、私はじっと画面を正視していた。とてもふざけながら観られる場面ではない。ただ、涙は出なかったが。
自由とは、本当にいいことなのだろうか。
確かに…自由であることは我々人間にとって素晴らしいことだ。だがその代償として、一般社会からは、見返りは得られない。「自由には責任が伴う」これは当たり前のこと。
ガルシン「紅い花」を思い出した。あの主人公もやはり自由を奪われ、自棄的になり、死んでしまった。もちろん、「カッコー」と「紅い花」とはドングリと樫の木ほど違う代物だが。
ルイーズ・フレッチャーの演技も素晴らしい。なんでもこの映画に出るまで、彼女は演技については素人同然だったそうだ。だが見事に「病棟内の悪玉」になりきっている。
個人的に嬉しかったのは、のちに『シャイニング』でニコルソンと共演する、スキャットマン・クローサースが端役で出演していること。知る人ぞ知るミュージシャンである。
大学時代に涙ながらに観て、本当によかった。この社会の中で「デカい」ことは本当に幸せなのか、自由とは本当にその人にとっていいことなのか、福祉とはどうあるべきか…涙ながら、考えさせられた。ミロシュ・フォアマン、マイケル・ダグラスに感謝。そして若きクリストファー・ロイドにも。
追記:本作は、ダニー・デビートの初出演映画でもあります。
解放 カッコーの巣の上で [DVD] ジャック・ニコルソン
(観てから2、3年たっているので、すこしおぼろげな部分もあるのですが、)
自由というのは解放だと思うのです。この映画ではすこし分かり易い解放かもしれない。解放があるということは束縛もあるのですが、その束縛も分かり易い束縛かもしれない。
この映画は「観てよかった。」と思える映画であった。
見終わったあとの何とも言いがたい喪失感、微妙な心のズレ(修正)が心地よい。
何か漠然とした違和感や不満を感じている人には観てもらいたい。
ただ、観れば何か変わる訳でも解決策がある訳でもないのですが。
「選択の自由」を奪う社会システムを、我々は決して許容してはならない カッコーの巣の上で [DVD] ジャック・ニコルソン
本書はアメリカでヒッピーなどのバイブルとなった作品である。
こういった作品を見る若者にありがちなのかもしれないが、
本作品は、決して社会の規範・モラルを超えた自由を人間から奪ってはいけない、と問いかけているわけではない。
そこを勘違いしてしまうと、悪い循環を若者の心理に植えつけてしまうので注意が必要である。
そのように考えるプロセスは重要であるが、決して結論であってはならない。
主人公は、規則を破る事でアイデンティティを認知する致命的な構造的欠陥を持った人間である、とも言えるわけだ。
非常に厄介な患者ではあるが、それを公正させる社会システムに問題があるのも確かだ。
その点は重要な問題提起であると言えるだろう。
その社会システムの一番の問題は、厄介な患者に対して刺激と反応の狭間にある「選択の自由」を奪ってしまった事である。
これをやってしまうと、人間は刺激に対して反応するだけのコンピュータやロボットと変わらなくなってしまう。
それを社会システムの一環として許容していた時代があった、と考えただけで非常に恐ろしいものなのである。
我々は、このようなシステムを、今後も決して許容してはならないのである。
このような問題を提起した作品として、私は名作だと考える。
もう評価は語りつくされていますが カッコーの巣の上で [DVD] ジャック・ニコルソン
何度観てもこの映画は素晴らしい。
キャストもスタッフも。
ミロス・フォアマンの反骨心、それを演じたジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー・・・
若い人たちにとっては「ロボトミー術」のことも分からないと思いますが、
ラスト、ジャックがロボトミーをされてしまってからのチーフの「let's go」はとても納得が行きました。
単なる尊厳死とか、そういうレベルの話ではない。
時代を経ても色あせない、これこそ傑作と呼べる映画。
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