カスタマーレビュー
単純に歌声が素晴らしい。 Keep It Simple Van Morrison
現在のところVan Morrisonの最新作、これもいいです。
90年代に完成した彼の歌声から重さを取り払った感じでしょうか。だからといってその艶はまったく消えず、まさに芳醇な歌声。ウイスキーみたいですね。
バックの音はタイトル通り非常にシンプル。Georgie Fameとともにホーン・セクションを擁していた90年代のバンドと比べると少し寂しい気もしますが、これが現在彼が求めている音なのでしょう。(最近のバンドではフィドル奏者の活躍が目立ちます。)
曲について言えば、Soulは間違いなく名曲です。Van Morrisonの音楽人生をこの一曲で説明しているようで、彼のファンなら感動間違い無し。
Behind The Ritualは何なんだろう。彼の若い頃の回想かと思っているところに突然放たれる数十回にわたる「くだらねぇ(blah)」の連発。そして消え入るようなエンディング。すこし寂しさを感じる不思議な曲です。
Van Morrisonを初めて聴くという人に薦めるアルバムとはちょっと違うかと思いますが、彼の作品のなかでは聴きやすい作品ではないでしょうか。
素晴らしい! Keep It Simple Van Morrison
タイトル曲のKeep it simple はおそらくヴァン自身に、そして彼を取り巻く音楽評論家に向けてのメッセージに聞こえてならない。そして、それは今回始めて吐露した内的心情ではなく、ゼムでデビューした直後からの、彼が音楽評論家や彼を取り巻く社会と距離おく際のひとつのテーマとなっている。
このCDで初めてヴァンの音楽に触れる人はある意味不幸かもしれない。なぜならば、音楽が熟成されすぎていて、それを楽しむためにはある程度の熟成された耳を要する、と思われるからである。
しかし、少なくはないであろう数十年来のヴァンのファンにとっては、名盤が一枚加わった、と思わざるをえないだろう。90年代後半、「Back on top」のころから見られる、ブルース+カントリーの楽曲を基調に、ところどころにソウル・ジャズ・ロックの要素を散りばめた、ここ数年来のヴァンの音楽的嗜好をとことん蒸留したようなその音は、時に酒場に、時に仕事帰りの自宅に、時に深夜のドライブに、時に古い連れ添いとの会話の間に、そのときどきの時間に深みを与えてくれる添加剤として役立ってくれることは間違いない。
目新しいことに驚きたい類の輩には向かないが、目新しさなんて一切必要ないと思わせるような、そんな粋な音楽である。「Pay the devil」に引き続き、Cindy Cashdollarのスティールギターも楽曲に彩を添えている。
現時点で今年ナンバーワンアルバムである!
最新レビュー Keep It Simple Van Morrison
収録曲・トラック
Disc1
1.How Can A Poor Boy
2.School Of Hard Knocks
3.That's Entrainment
4.Don't Go To Nightclubs Anymore
5.Lover Come Back
6.Keep It Simple
7.End Of The Land
8.Song Of Home
9.No Thing
10.Soul
11.Behind The Ritual
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