カスタマーレビュー
今まで観た&読んだ中で一番シックリきました 竜馬暗殺 [DVD] 桃井かおり
1974年制作のもの。
竜馬暗殺の3日前、竜馬がふんどしおケツ丸出しで近江屋へ移動するシーンから始まります。
原田芳雄演ずる竜馬は今まで見た龍馬ものの中で、一番龍馬くささがピッタリくるかも知れない。(あくまで私のイメージです)
脚本もすごい良いかも知れない。
なにより、石橋蓮司演ずる中岡慎太郎が超キューーーート。
竜馬の命を狙いつつどうしても殺れず陸援隊の部下に攻められたり、竜馬と意見対立しつつも竜馬を慕ってどうしょうもない、ここまでナイスな慎太も初めて!!
そしてそして、松田優作演ずる「右太」という少し頭の足りない刺客が良い。
シュールでサイケでキュートでなまぐさい素晴らしい作品です。
♪ええじゃないかええじゃないか♪
黒木和雄の原点 〜 バケモノ級の初期の傑作 竜馬暗殺 [DVD] 桃井かおり
黒木和雄の作品は初期の作品のほうが好きだ。後期の作品は落ち着いた展開で観る者をひきつける魅力があるが、初期の作品は荒々しい何とも言えない魅力がある。特にこの「竜馬暗殺」は最高傑作だと思う。
16ミリフィルムの粒子の粗い白黒画像が幕末という荒々しい舞台にリアリズムを与えている。竜馬が革靴をはいていたり、竜馬が近眼だという点の強調、幕末の薩長の内争と70年代の学生運動(新左翼?)の内ゲバをあえてダブらせている点は幕末を意識的に現代的に表現している。
竜馬(原田芳雄)、中岡慎太郎(石橋蓮司)の葛藤と互いの主義のぶつけ合い(ある時は互いに斬り合い、怒鳴るように互いの主義を主張し、ある時は酒を酌み交わす)や、本来刺客である右太(松田優作)が竜馬の人柄に惹かれる様などは己の生きざまを素直にぶつける描写がかっこ悪くもありかっこ良くもある。
また、竜馬が身を隠す場所の隣に住む女郎:幡(中川梨絵:日活ロマンポルノ女優)は妖艶でエロティックであると同時に、よく笑う彼女はどこか白痴美的な魅力もある(そんな彼女に竜馬は心を振り回される)。そして、彼女が竜馬暗殺の後に仕組む逃走劇は圧巻。
そんな幕末の男女の青春群像をリアルで魅力的に描いた黒木和雄の原点とも言える作品(殺陣も久世流の凄みが作品のリアリズムを高めている)。
どの監督にも初期の作品には印象的な作品があるが、この作品は超バケモノ級の衝撃を与えてくれる作品であることは間違いない。
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