カスタマーレビュー
泣けない オリヲン座からの招待状 [DVD] 宮沢りえ
宮沢りえの演技と美しさだけが光る映画でした。宇崎竜童もよかった。
原作は読んでいませんが、映画の話の展開は、短編小説をそのまま美しく映像化しただけ、という印象で、2時間の物語を支えるだけの背景やディテイルがしっかり描かれません。よかったのは自転車のシーン(美しい!)までで、そこらまでは引き込まれるし、映画の世界に違和感なく浸れますが、その後はずいぶん粗略な描き方で、リアリティが感じられず、泣けません(泣きたいのに)。宮沢りえと加瀬亮が印象的なだけに、原田芳雄と中原ひとみにも感情移入できない。(原田芳雄の演技が悪い、と言うのではありません。むしろ逆です。脚本とか演出とかの問題。)そもそも点滴やら酸素吸入(?)やらしている患者を病院から連れ出すのに、薄い寝間着に羽織(コート?)一枚掛けただけで、負ぶってえんえん歩くってのは無理があるでしょ。 導入も音楽も役者もいいのに、もったいない。
それにしても、宮沢りえの表情や目の動き、身のこなしのいちいちが印象に残るいい演技でした。
残念ながら・・・ オリヲン座からの招待状 [DVD] 宮沢りえ
「ニューシネマパラダイス」の日本版だという評判の映画でしたが、いくつかの疑問点を感じました。
まず、映画産業の盛衰とその流れに翻弄されていく場末の映画館の変遷という興味深いテーマを扱っていながら、「ニューシネマパラダイス」に比べてかなりリアリティが不足していたように思います。映画館を取り巻く人たちの思い入れが十分に伝わってこないのです。言い換えれば、魅力的なエピソードに乏しかったということです。「オリヲン座からの招待状」を受け取る人が5〜6人いてそれぞれの思いでオリヲン座を回顧するような話の展開を、見る前から勝手に期待していたからかもしれません。でも、そのほうが効果的だったのではないでしょうか。
また、二人の少年少女との絡みも何となく唐突で、テーマが散漫という印象もありました。後年、夫婦となった二人になぜ離婚話が起きているかという説明もなく、いらだたしさを感じてしまいます。映画館の話か二人の話か、どちらかに絞ったほうがよかったと思います。
さらに、後妻と徒弟人の関係をあげつらう口さがない周囲の陰口、といった使い古された話が物語を薄っぺらなものにしています。そういえば、あの陰口は映画の中では十分処理されないままいつのまにか消えていましたね。
出演者はいずれも好演で、宮沢りえの自転車のシーンなど印象的な場面もあって評価できる部分もありますが、物語の柱をもっと大切にして欲しかったと思います。
★3つ オリヲン座からの招待状 [DVD] 宮沢りえ
確かに温かいお話ですが 退屈じゃなかったかと言われると退屈でした。
まずストーリーが割とありがちなんです 「ニューシネマパラダイス」を日本で撮ったみたい
な感じです まぁ「ニューシネマパラダイス」に比べるとかなり落ちると思いますが・・
見てて先がどんどん見えてきて 一時期見るのやめようかなとさえ思いました。
まぁでも日本にこういう映画はあまりないと思うし 悪い作品でもないと思うので★3つにしようと思います。
映画人が映画への愛をこめて作った映画なのだと思いました。 オリヲン座からの招待状 [DVD] 宮沢りえ
映画館が閉鎖されるときの切ない気持ちが漂ってきました。原田芳雄さんがラストシーンで観客に向かってこんなことを語ります。「オリヲン座を閉めることになって、映画人の端くれとしてすまない気持ちで一杯です」映画という文化は、単にフイルムに映像を写したものを観るというだけではなく、映画館という舞台装置を必要とするのかもしれません。映画館が閉鎖されてゆくことは、映画に携わる人にとっては何より辛いことなのかも知れません。日本映画への讃歌ともいえる物語に仕上がっていると思います。ニュー・シネマ・パラダイスというイタリア映画がありましたが、それを彷彿させてくれました。映画への感謝の気持ちをこめて見させていただきました。宇崎竜堂さん、宮沢りえさん、加瀬亮さん。樋口可南子さん、原田芳雄さん、全員の出演者の方々が本当に素晴らしいです。映画人が映画への愛をこめて作った映画なのだと思いました。浅田次郎さんも映画がとてもお好きだとか。原作のファンタジックな雰囲気を大事にして、映画らしい脚色が加えられています。
日本版「ニューシネマパラダイス」 オリヲン座からの招待状 [DVD] 宮沢りえ
映画がシャシンと呼ばれていた時代(今でも佐藤浩市とかはこのシャシンはね・・・という言い方をする)、戦後まもなくから現代までのオリオン座を描く本作は、日本版「ニューシネマパラダイス」といった趣である。京都の小屋が舞台だが、撮影は京都から東京日活スタジオ、横浜まで大移動で行われている。でも東映なのだから太秦にセットを建ててほしかったなあ。横浜・日ノ出町のかもめ座は確かに風情のある小屋だが(横浜日劇解体後、時代ものの小屋風景が撮れるのはここぐらい)、太秦にこのくらいの規模は作れるだろうに、もったいない。というのも、なぜか京都の匂いが薄いからだ。平成の世はともかく、当時は間違いなく京都が日本のハリウッドだった。その感じをもっと強くだして欲しかったかな。俳優陣は申し分なく、宮沢りえは艶っぽいし、原田芳雄はさすがの存在感で画面を締める。加瀬亮は硫黄島のあとで注目度がグンと上がった時期だったし、演技も安定していた。総合的にはちょっと映画的カタルシスが足りず、星3つ。
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