78年発表の1st。この作品を初めて聴いた時の感動を未だに忘れられない。この作品は自分の音楽感を完全に変えてしまった。この作品と次作『Labour of Lust』そしてコステロの『MY AIM IS TRUE』は私の人生において絶対に欠けてはならないものだと思う。当時20代後半のおっさんであったロウがブリンズリーでやっていた緩めのアメリカン・ロックをこの作品ではバッサリと捨てて、バリバリのニューウェイヴ・サウンドに激甘なメロディを乗せて作ったのがこのアルバム。語弊もあるかもしれないが、ビートルズ meets ニュー・ウェイヴって感じだろう。パワー・ポップなる音楽は拡大してしまっていて時代によって全然違った表情を見せるが、この作品こそがビュアなパワー・ポップだと言い切りたい。彼にしてみても本作以降、徐々にパワー・ポップから離れていきパプ・ロックに戻っていってしまうため、この作品の眩しさは言葉で表すことが不可能なくらいだ。もし聴いていない人は出来るだけ早く聴くべきだと思う。これほどワクワクする音楽はないと思う。
さて今回の再発ではたくさんのボーナス・トラックが付くようだが、往年のファンには目新しいものはなさそうだ。14.と18.は以前のCDにも追加収録されていた。そして13.以外は4枚組のボックス・セットに入っていたもの。そのボックスに入っていなかった13.は元々編集盤『Bunch of Stiff』に提供されていたもので現在はロウの編集盤『WILDERNESS YEARS』に含まれている。ちなみに19.は聞けば分かるが、ブリンズリー時代の未発表アルバムからのもので、ヴォーカルを取り直して若干のミックス違いになっているようだ。
イギリスを代表するPOP職人の一人,ニック・ロウの実質的1stアルバムであり,人によっては(たとえば私)彼の代表作とする作品でもあります。とにかくシンプルかつ小粋なアレンジによる珠玉のPOPナンバーがびっしりと詰まっているPOPファン必聴の1枚であることは間違いありません。特に『Tonight』〜『So It Goes』の黄金POP2連チャンは昇天物ですね。なお,CDには後のRockpileメンバーによる『Heart Of The City』のLiveヴァージョンや,BCR讃歌(^^;)の『Rollers Show』等のボーナス・トラックも収録されており,まさに一粒で二度美味しい盤となっております。
1978年の作品。パンク黎明期に忽然と現れたポップ超名盤。このアルバムがこんなにポップじゃなかったらトップ40に夢中だった私がパンクを聴き始めることは無かったでしょう。ポップの基本は「狂おしいほどの胸キュン」。このアルバムにはそれが溢れんばかりに詰まってます。さらには英国人らしいシニカルさもちょうど良いスパイスに。過去の音楽、ビートルズ、フィル・スペクター、エバリー・ブラザース等々への愛情も満載で、これはもう全ての音楽ファンに捧げたい超名盤なのです。
Disc1
1.Music For Money
2.I Love The Sound Of Breaking Glass
3.Little Hitler
4.Shake And Pop
5.Tonight
6.So It Goes
7.No Reason
8.36 Inches High
9.Marie Provost
10.Nutted By Reality
11.Heart Of The City (Live).
12.Shake That Rat (Bonus Track)
13.I Love My Label (Bonus Track)
14.They Called It Rock (Bonus Track)
15.Born A Woman (Bonus Track)
16.Endless Sleep (Bonus Track)
17.Halfway To Paradise (Bonus Track)
18.Rollers Show (Bonus Track)
19.Cruel To Be Kind (Original Version)(Bonus Track)
20.Heart Of The City (Bonus Track)
21.I Don't Want The Night To End (Bonus Track)