カスタマーレビュー
20年続ける素晴らしさ 東京虫BUGS THE COLLECTORS
デビューの「僕はコレクター」から早20年、最近は少しご無沙汰だったけれどもずーっと好きなバンドでした。日本ではどうもモッズ・バンドはマスを獲得することは出来ない歴史があるようでThe WhoしかりThe Jamしかり。コレクターズも大メジャーにはならなかった。そんな範疇なのでしょうか。当時はチューインガムのパフォーマンスなんかでアイドル的な人気もありましたが、解散せずにこうして20年続けてきたことは本当に素晴らしい。今回のアルバムは音楽的な拡がり、時間をかけたと思われるアレンジ、相変わらずの加藤の圧倒的な歌唱力、楽曲の良さもあってここにきて最高傑作といえる出来です。社会風刺もあり、甲本ヒロトへのリスペクトも垣間見れニヤリとしてしまいます。陳腐な言い方ですが”永遠の少年の心”を思い出させてくれる、11.12.などシンプルなロックンロールは最高ですね!
ちょっとした発見 東京虫BUGS THE COLLECTORS
先日FMラジオのある番組でリリー・フランキーが彼らを紹介していた。このバンドはデビューして20年になるそうなのだが、ぜんぜん知らなかった。そのラジオ番組では、バンドのリーダーであるらしい加藤ひさしというひとがインタビューに答えていた。そして合間合間に彼らの3年ぶりとなるこのアルバムから何曲か取り上げられていた。リリーが推薦しているバンドだから、ほぼ「まちがいない」のだろうと思いながら、何気なく聞いていたのだが、ボーカルの歌声が透き通っていてなんとも心地よく、要するに「ビビッ」と来てしまった。もうリリーが推薦していようがいまいが、すぐにでもCDを購入せねばと思った。
ちなみに、ラジオで流れていた曲の中で憶えているのは、「ミッドナイト・ボートピープル」と「ロックンロールバンド人生」の2曲だ。この2曲を改めて聴いてみて、妙なノスタルジーを感じる。彼らがデビューしたであろう80年代後半から90年代はじめの雰囲気が幸か不幸か残っている。で、たぶん彼らは意図的にそういう雰囲気を残そうとしているのではないかと思う。
また、そのとき加藤が「今のJ−POPという名の付くものなんて全部消えてしまえばいい。彼らの歌っている歌なんて、僕と君、自分の家とコンビニの間程度を往復しているだけの小さな世界だ。スケールが小さすぎるんだよ。」ということを言っており、それが印象的だった。なかなか挑発的なことを言うひとだと思ったが、彼の歌声から感じられるノスタルジーに浸りながら妙に納得してしまった気がする。
ちなみにジャケットの絵はリリー・フランキーによるものである。
次の段階の第一歩 東京虫BUGS THE COLLECTORS
20年間ずっとモッズにこだわり続けたコレクターズ。その詩世界も60年代のカルチャーの匂いがした。それが今回のアルバムではかなり変わった。60年代のロンドンから、いきなり21世紀の東京へスリップした感じだ。「東京」「青春」「妻」といった、今まであまり使われなかった言葉が真正面からリアルに唄われる。
社会的なメッセージには出口が見えず、絶望的な歌はとことん絶望的だった。それが今回のアルバムでは正面から見据えつつ、明るく笑い飛ばす余裕が感じられる。
孤独と絶望を抱いて旅立ったロケットマンが20年の旅路の果てに見つけた光、そんな感じだ。
心がふるえる!
最新レビュー 東京虫BUGS THE COLLECTORS
収録曲・トラック
Disc1
1.たよれる男
2.東京虫バグズ
3.ザ モールズ オン ザ ヒルズ
4.スターズ オブ バルコニー
5.ミッドナイト ボートピープル
6.青春ノークレーム ノーリターン
7.パーソナリティーインベントリー
8.25歳のヘンリエッタへ
9.スペース パイロット
10.ブレイキング グラス
11.ロックンロールバンド人生。
12.ツイスター
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