カスタマーレビュー
DVD商品として・・・・。 東京物語 [DVD] 笠智衆
作品自体は他の方々が御書きになっている通り、映画史に輝く名画である。
しかしながら、このDVD、チャプターなし!ビックリ!
まあ、このような名作がこんな有難い価格なのだから、チャプターの有無をどうこう言うのは野暮かもしれないが。
冷めきった「ホーム・ドラマ」。 東京物語 [DVD] 笠智衆
個人的には学生の頃に初めて見て以来、何度か観ているはずなんだけど、社会人になって親を失くしてから観た今回が一番印象に残った。(当たり前か。。)この映画の中の子供達の身勝手さ加減には本当に腹が立つんだけど、実際、それに近いことを犯してしまった経験を僕は持っている。そして、その後悔は二度と取り返しがつかない。
誰もがそれぞれにとって「家庭」という言葉に纏わる人生ストーリーを持っていると思うが、大抵の後悔やドラマは投影できるくらいリアルなストーリーにこの映画は仕上がっている。「ホーム・ドラマ」=「ほのぼの」という構図は、単に頭の悪いテレビ・ドラマ脚本家の一群が作った弊害であるということがよく分かる、どこまでも冷め切ったホーム・ドラマです。このやるせなさが、小津シネマの味なんですよね。
小津監督の映画は数多いけれど 東京物語 [DVD] 笠智衆
小津監督の映画は数多いけれど、「東京物語」は「早春」と並んで最高傑作だと思う。かつて世界中の映画監督が集まって映画史上の10大名作が選ばれていた時に、必ずと言っていいほどその中の一つに選ばれていたのが東京物語だった。これほど日本的な映画でありながら、世界中の人々の心を打つのには、やはり親子の絆や、人間の情の厚さや脆さといった普遍的なテーマを現実的に、かつ淡々と物語っているからだろう。特にラストシーンは圧巻で、チャプリンの「街の灯」やキャロル・リードの「第三の男」に匹敵する名シーンだと思う。
蛇足になるが、最近、昭和を扱った映画が多い中で、CGも安っぽいメイクもない、本当の昭和がこの映画の中に凝縮されているというのも是非、昭和を知らない世代の人々には見て欲しいところだ。
最も愛する日本映画。普遍的な「日本人」の本質を鋭く切り取った傑作! 東京物語 [DVD] 笠智衆
世界の人達が「日本人」をどう観ているか、そして「日本人の本質とは何なのか」その「正しい解答」がこの映画にはあります。
私は欧米の知人・友人から「明らかに日本人ではない」と言われていますし、私自身も「日本人失格者」だと自負しています。それ故、我が祖国での生活は厳しい。
しかし、小津作品「東京物語」を理解でき、共感できることが、私としては「日本人としてのアイデンティティー」だと信じています。
それ故、私の視点はあくまでも日本の外側にあります。
現在も未だ変わらない、普遍的な日本人特有の気質「裏と表の使い分け」が、残酷までに鋭く描かれいる「恐るべし作品!」です。
ちなみに日本在住(奥様は日本人)のエジプト人にも日本人は「Two Face」だと言われています。
日本人の良い面と悪い面をあそこまで描いた作品は、希有な勇気ある作品と考えます。
それ故、日本映画が陥りがちな「綺麗事」「偽善」に走っていない。
素晴らしい監督の洞察力だと絶賛します。
それも声高にではなく、市井の人々の「日常生活」を通して、静かに、淡々と描いた点も、ある意味では一本でした。
小津作品自体の芸術性が勝っているため、果たして、あの作品の本当の深さが国内で正当に評価されているのか・・・、疑問です。
あの映画を観る度に、日本人としては「痛い所を突かれた」との思いがあり、相当な辛口の映画だと感じます。
海外での高い評価は、それを見破った上での賛辞だと考えます。
私は5回以上観ていますが、日本亡命前と帰国後とでは評価が異なりました。
かつ年をとればとるほど、その「深さ」がわかり、もう今なんて泣けてきます。
「哀しい」からではなく、小津監督から「それが良くも悪くも、我が祖国日本であり、日本人なのだよ」と言われているような気がして。
私は、それを肯定も否定もせず、あるがままに普遍的な真実として、やっと受け止めることができるようになりました。
冷徹な視点で、優れた「人間描写=日本人描写」をしたこと、日本人であるが故に難しい主題に敢えて真正面から取り組んだことに、心から敬意を表します。
私にとっては、小津監督の美意識の高さと鋭い洞察力が融合した奇跡的な作品として「東京物語」は、「我が生涯の一作」となりました。
世界に誇れる「最高の日本映画」だと信じます。
ちなみに、次点はやはり黒澤監督の代表作「七人の侍」だったりします。こちらこそまさに、国境を越えて世界中の市井の人々や無名の独立系監督達から愛されている作品です。
半世紀前の日本人と日本 東京物語 [DVD] 笠智衆
この映画を観る前の認識は、
「小津安二郎の最高傑作で、世界の歴代映画ベスト100をやると必ず入る映画」
でした。
パンアップの切り替えを多用とか、コンテを切ったとか、50mmのレンズだけを使ったとか、キャメラを低い位置で固定とか、そういう技術的な話は置いておきます。
まず、半世紀前の日本人と日本を観ることが出来ます。(それに、大好きな尾道が舞台。)
戦後8年目(1953年)に公開された映画ですが、もうこの時点で核家族化による大家族の崩壊が描かれています。
熱海で相模湾を眺めている老夫婦のショットの物悲しさ。
あの黄昏っぷりは、本当に心苦しくなる。
笠智衆が
「あんたが一番わしらによくしてくれた。ありがとう。」
と言って、原節子が泣くところでは、涙が出てきました。
今半世紀以上経って、この映画を観て理解できない日本人は、かなり多くいると思います。
この映画を日本人が観る時は、ヴェンダースの「東京画」と併せて観なくてはいけない。
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