カスタマーレビュー
引き込まれる ゴーストワールド【廉価2500円版】 [DVD] ソーラ・バーチ
ああ、いるよね、こういう子、救いがたい、と思いながらも
画面に釘付け。
ソーラ・バーチの無気力さ加減、私たち以外は全部馬鹿という感じが
とても出ていて、昔の自分と重ね合わせたりして。
ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンのそれぞれの変わり行く様、
スティーブ・ブシェミのだめさ加減、
そしてやっぱり最後のバス!
アメリカ映画っぽくない、いい映画でした。
色合いがとてもきれいで、意味があるのか、
その時々の画面で赤ばっかりだったり、青ばっかりするのが印象的でした。
内容もさることながら、ファッションとか画面の色合い、
すべてが美しくいい映画でした。
私はその頃をとうに過ぎてしまったけれど、
中学生とか高校生が見たら「あ、私がいる!」って
思うんじゃないかなあ。
共感の嵐 ゴーストワールド【廉価2500円版】 [DVD] ソーラ・バーチ
自分が主人公と同世代だからでしょうか。イーニドの言うセリフ、仕草全てが、自分にも当てはまることだらけだった。イーニドはまるで自分の考えを代弁してすべて話してくれているようで、なんだか見ていてスカッとした。そのストレートさが面白くてたまらない。
物事を全て他人事のように観察してしまう。流行りのものをどうしても批判的にとらえてしまう。同世代の流行にのっている男の子よりも、冴えないオタクな中年男性に魅力を感じる。
そのひねくれた性格は、無意識だが精神的なものから来ていると思う。話を聞いてほしい、私だけ見ていてほしい。だけどかまってくれるはずない、自分の行動は相手に迷惑がかかると、彼女は分かっているから自ら身を引いてしまう。傷つくのが怖いから、相手を傷つけてしまう。
家族にしろ勉強にしろ友情にしろ恋にしろ、大切なことはすれ違いがあってから初めて気づく。イーニドは、そういった辛さを一気に経験し、一歩前進する。
イーニドは、自分の好きなことを貫き通すシーモアに惹かれる。それは友情としてなのか恋なのか、自分が彼に何を求めているのか、最後まで分からない。不器用で優しくて、いつもわがままを許してくれる。それでも彼女は、甘えてばかりいられないと、ちゃんと自分なりに分かっていて、一線を引くことに決めた。
彼女が求めていたのは、友情でも愛情でもなく、自分という存在。
私は、ラストシーンは死を連想させるのではなく、ただ「自ら進んでいく」ことを表したかったのではないかと解釈した。人を頼ってばかりの、人を気にしてばかりの自分を変えようと、一人でバスに乗り込む。
これが一番いいイーニドの進み方だったと思う。
それにしても、シーモアを演じたスティーヴ・ブシェミが、ダサくて冴えない中年を演じているのにどこか色気を感じた。すごく魅力的だった。
なんだか、彼女の彼にひかれる理由が、よく理解できた。笑
彼女はゴーストワールドへ ゴーストワールド【廉価2500円版】 [DVD] ソーラ・バーチ
チャラチャラしててやたら馬鹿やってる奴等は大嫌い、こんな社会にはどうしても馴染めない、まして迎合する奴なんて......今の自分はイーニドのようにここまで徹底的に自分を取り巻く世界を拒絶し、嘲ることはありません。でも未だに自分がどうしても嫌いだったり、自分にはなれないような人種に出くわすと、あの頃の自分が蘇って、気付けばそういう連中に対してあからさまな態度を取っていたりします。
ただそれは憧れの裏返しである場合もあるわけです。しかも、そんな連中で溢れた世界を拒絶し、あちらからも拒絶されたいと言ってみせても、そんな世界でも完全に拒絶されたくはないわけです。人はやっぱり世界や社会と言ったものから切り離して生きて行けない。
そんな避けられない矛盾を、見ていて胸が詰まるほどイーニドは体現していました。周囲にどんどん自分が放置される、置いて行かれる、あのどうしようもないほどの孤独と焦燥感。「私の事なんて分かってくれない」「自分がよく分からない」と、虚勢がすっかり剥げ落ち、言葉弱げにつぶやくイーニドの言葉が自分の中をもぐるぐる。自意識の強い人間ほど陥る病なのではないでしょうか。
その先に待っているラストをどう捉えるかは、それぞれなんですが、いずれにせよ虚無感が募るラストでした、自分にとっては。
ブシュミは多趣味 ゴーストワールド【廉価2500円版】 [DVD] ソーラ・バーチ
掛け値なしで面白かった。コミックの実写版ということで、製作は難しいのではと思うが
良く出来ていた。古典作品の「バーバレラ」や邦画の「アイデン&ティティ」もそうだが、
実写版にもなかなかのものがある。要は、脚本・監督・俳優の質の高さが大切なのだろう。
素直に楽しめば本当はそれで良いのだろうが、タイトルとラストシーンが重く心に残った。
ひょっとして、主人公のイーニドは孤独のあまり最後に死んじゃったんじゃないか!?。
かなり突飛な発想だが、以下のように勝手に解釈して、自分なりに納得した。
老人がいつもベンチで何かを待っている。尋ねると「みんな知らないが必ず来る」という。
ひょっとしてこれはサミュエル・ベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」ではないか?
芝居では「ゴドー」すなわち「ゴッド(神)」は来ないのだが、ここでは最後にやって来る。
神が迎えに来たということは、結局老人は神に召されたのだ。そして主人公もその後を追う。
文字通り「ゴーストワールド」に旅立ったのだ。 (きっと、みんな賛同しないだろうなぁ)
もやもやしたときに見たい ゴーストワールド【廉価2500円版】 [DVD] ソーラ・バーチ
実は、スカーレット・ジョハンソンが見たくて見ました。でも、その動機を超えて、興味深く見られた映画です。
ハイティーンの女の子の、揺れる心が切なく、もやもやしたときに見るととてもハマれると思います。
また、スカーレット・ジョハンソンも、主演のソーラ・バーチも、諸手を上げて美しいとは言えない女の子を演じていますが、それでも垣間見えてしまう、美しい瞬間を見るのが気持ちよかったです。
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