カスタマーレビュー
新しい挑戦 INNOCENT SKY 吉川晃司
吉川晃司のサードアルバム。
1,2枚目が8ビートを基調としたリゾート色が強いアルバムだったが,このアルバムから16ビートの低音を強調した都会的なサウンドへ移行している。
アレンジャーがキーボードの大村雅朗氏からベーシストの後藤次利氏に代わったことも大きいが,前作の「LA VIE EN ROSE 」で早くも傑作をものにしているのにも関わらず,その路線を早くも捨てて,新しいサウンドへ挑戦をしているのは,それ以上に吉川晃司の嗜好性の変化が強いと見るべきだろう。サウンドの変化に合わせて,これまでの1,2枚目の巻舌ボーカルから厚い胸板を振るわせる唱法へ意識的に変化させてることで分かる。
内容を見ると,まずドラムの山木秀夫の参加とベースが後藤次利になったことで格段にリズムが強化され,16ビートへの的確なサウンドが施されている。曲で言えば「心の闇(ハローダークネス) 」,「スリルなモナリザ 」,「Lady Baby 」が顕著である。
このアルバムでは,ギターに云わずと知れた天才チャーがレコーディングメンバーとして3曲参加してるのだが,余りこのことには触れられる機会が少ないのだが,非常に重要な仕事をしている。吉川晃司の名曲として名高いアルバムタイトル曲「INNOCENT SKY 」では吉川晃司の狂気を孕んだ迫真のボーカルにチャーの泣きのギターが本当に名演奏を奏でていて,吉川晃司の数あるバラードのなかで,1,2位を争う出来となっている。名曲は多いが名演奏となるとこの曲を置いて他にないと思う。
新しい挑戦を厭わない吉川晃司のダイナミックなアーティスト性を感じるのに充分な傑作である。
最新レビュー INNOCENT SKY 吉川晃司
収録曲・トラック
Disc1
1.心の闇(ハローダークネス)
2.Gimme One Good Night
3.スリルなモナリザ
4.サイレント・シンデレラ
5.別の夢、別の夏
6.Lady Baby
7.in a sentimental mood
8.雨上がりの非常階段
9.INNOCENT SKY
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