エディターレビュー
高校2年生の紺野真琴(声・仲里依紗)はある夏の土曜日の実験室で不思議な体験をし、それ以来時間を跳躍するタイムリープの力を身につけてしまう。はじめはそれを巧みに利用して日々を楽しんでいた彼女だが、仲良しの同級生・千昭(声・石田卓也)から告白され、それを強引になかったことにしようと時を遡ったときから、運命の歯車が狂い始めていく…。 筒井康隆原作、というよりもそれを原作にした大林宣彦監督による実写映画版のその後といったテイストで、俊英・細田守監督がまったく新たな発想で描く傑作SFジュヴナイル・アニメーション映画。プリンを何度も食べたり、テストの成績を上げたりと、せこいことばかりにタイムリープを利用していたヒロインが、やがて己の恋心から逃れようとすればするほど事態が悪化していく皮肉さ、しかしそれを自らの力で打破しようとうする前向きな行動力など、至るところにヒロインの快活さが満ちあふれており、それはまさに現代の“時をかける少女”と呼ぶにふさわしい。原作のヒロイン芳山和子(声・原沙知絵)が叔母として登場し、さりげなく2代目をサポートする構えも嬉しい。何度も記すが、必見の傑作。(増當竜也)
カスタマーレビュー
ストーリーの矛盾と小説(前作?)との整合性について 時をかける少女 通常版 [DVD] 仲里依紗
まず一点目ですが、千昭が功介と果穂を助けるためにタイムリープを使用し、自転車を功介宅から盗むというところがある。ここで、主人公の真琴の記憶は自転車を盗む時刻以降のものは上書きされなければならないのに、この作品中では主人公の記憶はそのまま続いてしまっている。
次に二点目ですが、魔女おばさんはタイムリープを知っているという点です。本家の時をかける少女(小説)で確認しましたが、小説の続編としてこれがあるとした場合、魔女おばさんはタイムリープの記憶が消されていなければならない筈です。二点目については、ひょっとしたら実写の映画との整合性は取れているのかもしれませんが確認しておりません。
とにかく、このような矛盾点や整合性を放置して作品を作り上げてしまったことが残念でなりません。
今回はこの二点が気になって作品をあまり楽しむことが出来なかったので、かなり辛口とは思いますが星1つとさせていただきます。
歴史をかえるというのは、たとえ小さなことでも、とても怖いことなのだなぁ。 時をかける少女 通常版 [DVD] 仲里依紗
なかなかの秀作。筒井康隆の原作のプロットを活かしつつ、新たに書き直された脚本らしい。自分の中の「時をかける少女」は、「ボクたちのドラマシリーズ」での内田有紀。大林宣彦の尾道三部作のひとつである、原田知世バージョンは大林宣彦ファンにもかかわらず観ていないのは秘密である。日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に恥じないおもしろさであった。
余談であるが、「ボクたちのドラマシリーズ」っておもしろかったよなぁ。。あのころは、何も考えず、ただただ、テレビを楽しく観て過ごしていればよかった日々だった。。ほんと、大人になるのってイヤダと思う、ピーターパン症候群なおいらである。ちなみに、高橋由美子は当時、「20世紀最後の正統派アイドル」なんて呼ばれていたりもしたが、いまや、いい意味でその見る影もない。
それはそうと話を戻すと、この作品、とても「空」が多く、夏らしい。なんだか、夏って青春だよね。夏休みもあるし、入道雲は青春の象徴だな。あだち充もよく描いているし。飛んでタイムリープするわけなんだけど、その飛翔感が空と共にとても印象的。あ、リープってのがもともと跳躍とか飛躍とか、飛び越えるって意味なのか。なるほど、さすが筒井。
踏切事故がキーポイントとして、何度か描かれるが、その演出が悪い意味でもいい意味でも鳥肌もの。事故そのものの怖さと、タイムリープを活かした、SFらしい展開が用意されており(タイムパラドックスは無視するべし)、似非SFマニア心をそそる。
しかし、歴史をかえるというのは、たとえ小さなことでも、とても怖いことなのだなぁ。のび太とドラえもんは、実はとんでもないことをしているのかもしれない。でも歴史を変えるとセワシくんが存在しなくなってしまうのでは、というのび太くんの疑問に、ドラえもんは以下のように答えている。東京から大阪まで行くには、飛行機だろうが船だろうか車だろうが、どのような手段を使っても、結局は大阪にたどり着く。よって、のび太がジャイ子ではなく、しずかちゃんと結婚しても、セワシくんは生まれるのだ、と。ということは、ドラえもんが歴史に介入しても結局、のび太はジャイ子と結婚することになるのでは。。?なんていう疑問は、SFの世界では愚問なのである。
これを観るなら… 時をかける少女 通常版 [DVD] 仲里依紗
俺も主人公に感情移入できなくて…全体的に観ても何にも響かない映画でした これが今でいう青春と言うならば俺は青春なんかしなくていいと思いましたね。 これを観るならば断然に角川劇場アニメーションの 「時空の旅人」 これを観た方が断然スッキリします。 感動します面白いです。 竹内マリアさんのエンディングテーマも感動しますし。 「時空の旅人」をお勧め致します。
あの頃の、甘酸っぱい気持ち 時をかける少女 通常版 [DVD] 仲里依紗
中学、高校時代のちょと切なくも笑える
センチメンタルな恋が描かれています。
甘酸っぱいを通り越して、もう、酸っぱい。
自転車を二人乗りしての下校シーン
ね? これだけでも全身がムズムズするでしょう?
それこそ、時をかける能力の使い方も、
学校のテスト、食べ放題、カラオケ。 そして、もう少しで手が届きそうな初恋・・・
と、学生ならではの使い方をしてくれます。
脇役や名もない登場人物、一人一人に各々ストーリーがあるような。
キャラ設定とは別の魅力を感じ取れます。
普段、アニメを観ない人にもオススメの理由がよくわかった。
あの頃の、甘酸っぱい気持ちを蘇らせたい人は是非。
続編なら、タイトルに『2』くらいつけて公開してよ 時をかける少女 通常版 [DVD] 仲里依紗
このアニメの発するメッセージは素直に認められる。子供向けとしては。
でも、これが筒井康隆原作のアニメ化だ、といわれると、かなり違和感を覚える。だって、ドラマのストーリーもテーマも、主人公もまるっきりアニメのオリジナルなんだもん。無理やり原作の主人公を「大人」にして出すより、完全オリジナルアニメとして堂々と公開して勝負してほしかった。
ストーリーは、凝りに凝り過ぎて、策士が策に溺れているようで、結局タイムパラドクスの処理が破綻している。(例えば、人間が肉体ごとタイムトラベル出来る技術と、精神だけがタイムリープする技術と、止まった時間の中で特定の人物だけが行動できる技術は、それぞれ全く異なる技術が使われているはずですが、その使い分けが頓珍漢です。あのタイムトラベラーは、ひょっとして、死者の身体を使っているゾンビなのかな。ややこしい話だ)
タイムトラベラーの単純なポカのせいで主役の少女が翻弄されるのは、見ていてとても気の毒。気転の効かない未来人の行動は、なかったことにしょうと思えば、なかったことに出来る範囲のものだから、あの告白のシチュエーションは、この映画のみどころのはずだけど、どうも男の身勝手さだけが鼻について、感情移入できない。
絵的にも、これを大人も楽しめる日本のアニメの最高傑作ですよー、と世界に発信されるのはかんべんしてほしいレベル。初期の「世界名作劇場」をリアルタイムで見ていた世代からみると、この絵は日本のアニメの作画力が「衰退」しているようにしか見えない。作品そのものが、テクノロジーに頼り過ぎると、人間の前頭葉は委縮するばかりだ、といういい見本になっていますね。
結局のところ、一時はブームになっても、十年先、二十年先には、だれも話題にしなくなる商業アニメの域を抜けていない作品になりそうな気がするです。
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