思春期と呼ばれる成長期のある一瞬の輝きを感じさせるような比類のない歌声でした。このヘイリーの魅力ある透明な声も、まさしくその美しさに煌いていました。
ビブラートは少なくピュアな美しい高音はどこまでも伸びやかに響いていました。
収録されている彼女の14曲全曲ともその印象を持ちましたが、有名な曲を聴きますと、ヘイリーの特質がよく理解できるようです。透明感のある声ですし、軽やかさに満ちており、力強さという点では物足りないですが、天使の歌声という形容にはピッタリだと思いました。
ヘイリーのピュア・ヴォイスという特質を活かした「ベネディクトゥス」は、荘厳で厳粛な雰囲気がよく表現できていました。
「モーツァルトの子守歌」ではお手本のような端正な歌声を聴くことができます。
エンヤの歌でヒットした「メイ・イット・ビー」もステキですし、ケルティッシュ・サウンドを感じました。この不思議な魅力は他のミュージシャンにはなかなか聴くことのできない領域に達しています。ノン・ビブラート唱法もその魅力を曳きたてているのでしょう。
アンドレア・ボチェッリとのデュエット曲「誰も本当の愛を知らない」は、2声を重ねただけですから、もう少しデュエットらしい編曲なら良かったのにと思いました。
この中では、ジョニー・ミッチェルの曲で、ジュディ・コリンズの歌声でヒットした「青春の光と影」が異色です。フォーク・ソング初期の名曲をストレートに上手く歌っています。
「アメイジング・グレイス」から「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」まで有名な曲ばかりですので、声楽曲が苦手な方にも聴きとおしてもらえると思っています。
Disc1
1.アメイジング・グレイス
2.私を泣かせてください(歌劇≪リナルド≫から)
3.ベネディクトゥス
4.ネヴァー・セイ・グッバイ(≪亡き王女のためのパヴァーヌ≫から)
5.リヴァー・オブ・ドリームス(≪四季≫~冬から)
6.モーツァルトの子守歌
7.ブライダル・バラード
8.メイ・イット・ビー(映画『ロード・オブ・ザ・リング』から)
9.誰も本当の愛を知らない duet with アンドレア・ボチェッリ
10.青春の光と影
11.ホワット・ユー・ネヴァー・ノウ
12.ザ・ウォーター・イズ・ワイド
13.ポカレカレ・アナ
14.タイム・トゥ・セイ・グッバイ (ボーナス・トラック)