エディターレビュー
2006年3月、テレビ朝日系で放映されたスペシャルドラマのDVD。主演はSMAP・草ナギ剛と広末涼子。原作は、1963年に出版されベストセラーとなった同名の往復書簡集(大島みち子・河崎実著)で、ふたりが交わした400通にも及ぶ手紙に込められた切なく純粋な愛の物語を、犬童一心監督が繊細に描き出している。透明感あふれる広末の“ミコ”と、誠実で温かな草ナギの“マコ”は、作品の世界にこの上なくふさわしく、ただひたすらに愛し合うことの喜びや悲しみを痛切に訴えかけてくる。骨肉種という不治の病に冒されたミコ(広末涼子)は、病院で出合ったマコ(草ナギ剛)と文通を始める。だが、無垢な愛を育むふたりを、過酷な運命が引き裂いてゆく…。(みきーる)
カスタマーレビュー
犬童監督と広末さんとの次回作が楽しみ 愛と死をみつめて [DVD] 草ナギ剛
ネットでたまたま見つけたのですが、たいへん良い作品だと思いDVDを購入しました。
広末涼子さんの演技には感心しました。播州弁もお上手です。この作品を契機に彼女の作品を渉猟しましたが、他の作品でも身体障害者や非行少女の役を器用に演じ、方言や外国語を難なくこなしています。これまで彼女の非凡な才能に気づいていなかったことが悔やまれます。
また未公開シーン集は楽しくみせていただきましたが、これらの部分を加えると少々説明過剰になります。本編は上手に切っていると思います。
再びコンビを組む犬童監督と広末さんとの次回作「ゼロの焦点」は本作同様に昭和の時代背景を持っています。描き方にも共通点がありそうで楽しみです。
良いドラマだが作りが雑 愛と死をみつめて [DVD] 草ナギ剛
衝撃的なドラマである。 子供の頃から話も歌も知っていて島かおり版『若きいのちの日記』を観ていても心を揺らされた。
1:広末涼子 このドラマで初めて演技を観たが驚いた。 ワセダに入っても殆ど行かず中退、いつの間にか結婚出産。アイドル崩れのパッパラパーだと思っていたが普通に演技が出来る。 普通どころではなくかなり巧い。本編ではカットされた臨終場面での「おかあちゃん」の表現の豊かさには舌を巻いた。 吉永小百合より明らかに巧い。 2:草なぎ剛 配役ミス。 放送時は物語の衝撃が強過ぎ分からなかったが、改めてDVDを観ると稚拙さが目立つ。 表情が固い。例えば、冒頭、苦労して綿引潤子と出逢っても表情が変わらない。安心、達成感、喜び、驚き、好奇心等を感じない出逢いなのか? 恋人の難病に対して何も出来ない無力感が漂ってない。400通近く文通した情熱の熱さが伝わらない。 同じジャニーズの二宮和也にすべきだった。
3:演出 3-1:良い点 ミコさんの肉体的な苦痛を表わす場面は二ヶ所だけで配慮しているのが分かる。またミコさんの病室の花が頻繁に変わりこの点からも鎮魂の思いが伝わる。 手術後トイレで「手術の結果」を見る場面とそれに続く包帯を中心にしたミコさんとマコさんの立ち位置等、工夫している。 3-2:悪い点 東京と大阪の隔絶感が弱過ぎる。 手紙を全く利用してない。 軟骨肉腫の恐ろしさを描写してない。頭を抱えて崩れ落ちる吉永版の様にする必要はないが暗示するものが欲しい。 オープンセットを「汚し」てないため生活感が全く無い。暖簾が新品なのが致命的。
4:まとめ 心を打つドラマには間違いないが、実際に一人の人間が夭折し泣き崩れた母親がいる事を考えるとドラマとして単純には楽しめない。
「その後」を、一方だけだが、寸描する 愛と死をみつめて [DVD] 草ナギ剛
テレビ放映から2年以上が過ぎた。実売価格も大分こなれてきた。第一夜のエンディングでは、青山和子の歌を生かしたDREAMS COME TRUEの音楽と1963年当時を甦らせるモノクロ写真が流れる。本作品の秀逸なシーンである。東京オリンピック前年の日本の産業や暮らし。夏の日差しが阪大病院を、中野の信濃寮を照らしていたであろう。番組が第二夜へつづくエンディングであれば、そこに円谷幸吉選手の後ろを振り向かないランニング姿が加わっていたのなら、満点ではなかったか。
放映されたようにアレンジすることを、このような制作担当者で、このような出演者でのテレビドラマ化の企画に対して、原作者およびご遺族の方々の了解があったのであろうなら、別に、オリジナリティに関してどうということもない。ドキュメンタリーではない、と断っているのだから。
映画やTBSの同タイトル作品と比較することと、見た人が良い悪いということを論ずることとは異なる。比較とは、共通点や相違点を明らかにすることであり、優劣とは、副次的に出てくる判断で論評や評論である。放映時間が117分より239分の方が優れているというものでもない。造り酒屋のほうが、子供を長期入院させる資力のある者として相応しいという訳でもない。むしろ、医者にも診てもらえずわが子を亡くした親にとっては悲しい現実だ。
大嶋みち子さんが、恋に恋している暇なんかないのよ、と言ったのかどうかは若さゆえ、感傷心理の葛藤ゆえということもある。監督のカットの判断は正しかったと思う。全体を、新しい作品として観ても良いし、出演者の巧拙を観察してもよい。すぐれた隠し芸大会でさえ、主演者のごとくまばたきの数がやたらと多いことはあるまい。あなたも、何か見いだしてみてください。
全2回。239分。特典DVD72分に原作品の背景や紹介も含めてあり、没入できる。
長編ドラマの傑作! 愛と死をみつめて [DVD] 草ナギ剛
草なぎ剛の凛とした強さの演技と広末涼子の素晴らしい透明感のある演技のコラボレーション! 自分の運命を受け入れるまでの葛藤、エゴイズムがリアルに描かれています。犬童監督がこだわり抜いた映像が昭和のテイストを思いださせてくれる秀作☆
壮絶な愛の記録 愛と死をみつめて [DVD] 草ナギ剛
このドラマの原作を書いた河野実さんの行動は、正しいと思う。人間は、忘却ということから逃れられることはできない。河野さんが二人で交わした手紙を本にしたのは、ミコという、素晴らしい女性が確かに存在したことを、ミコへの愛が薄れないうちに、心の中でミコが生き生きとしているうちに、多くの人に知ってもらいたかったからだと思う。
このドラマでは、手紙からの情報だけでなく、ミコ、即ち大島みち子さんが残された日記からの情報もふんだんに盛り込まれており、そのため写実性が極めて強く、単なるフィクションなど及びもしない壮絶な愛が、これでもか!というほど繰り広げられている。
ミコとマコの男女の愛、ミコと家族の家族愛、マコと友人の友人愛と、慢性的な愛欠乏症にある人間社会に対して、これほどの愛を示した映画やドラマを私は知らない。人間が求めても得がたい愛を、実話として、そして人間の生きかたの見本として示したのだから、43年前の実話といえど、色褪せることなど無いに決まっている。
白黒映画で吉永小百合がミコ役をつとめた映画もあるが、4時間に亘って描ききったこの作品のほうが、より原作に近く、その迫力も桁違いだ。
このドラマや原作本を非難する人もいるようだが、そういう人は、ただ単にミコとマコに嫉妬しているだけではないだろうか。もし私がマコの立場なら、絶対に同じことをしたと思う。ミコのような純粋で前向きで、あらゆる意味で理想と思える女性と奇跡的に出会い、愛したのなら、その存在を独占せず、広く後世に伝えたいと考えるのは、自然なことだ。人間の生きる力とは結局は愛なのだなと再認識させてくれる、ドラマの金字塔的存在であると思う。
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