カスタマーレビュー
オリジナルの弱さ カーテンコール [DVD] 伊藤歩
この監督の久しぶりのオリジナル作品ですがオリジナルであることの弱さが誠に残念。見ていて気恥ずかしくなる演技と台詞はどうにかならないものか。力がある監督だけにプロデューサーも言いずらいのかもしれないが、このような欠点を野放しにしたままキャリアを積むと取り返しのつかないことになりそうで見ていられない。この監督の他の作品でもなんかズレていて笑ってしまう場面が多すぎる。
見ていて恥ずかしい カーテンコール [DVD] 伊藤歩
日本版ニューシネマパラダイスを期待しましたが、傍若無人な頭の悪い女性記者のはた迷惑な大活躍?…なんだかポイントずれ過ぎです。陽はまた昇る、半落ち…と賛否両論ありながらもかなり骨太な作品を連発したのに、これで一気に振り出しに戻ってしまいました。何しろシナリオ以前のプロットに無理ありすぎ。信じられないくらい素人臭いプロットです。プロの作った自主映画、そんな感じです。見ている方が恥ずかしくなる映画を久しぶりに見ました。
星よりひそかで、雨よりやさしい映画。私は好きです。 カーテンコール [DVD] 伊藤歩
既に他のレビュアーの方が指摘しているように弱点はあります。主人公のレポーター的側面が強調され、一応故郷出身者で父や昔ふった恋人とのつながりがある当事者でもあるのだがその印象が弱い結果、結局誰が主人公なのかわかりにくい点(佐々部監督の次作となる「夕凪の街、桜の国」では物語を追体験する田中麗奈が逃れようのない「当事者」であり、このような弱点は解消されている)、映画館の盛衰とともに浮沈した昭和30年〜40年代の幕間芸人の話と親子の涙の再会を実現しようと周囲が努力する現代の話をつなぐ、何故父は娘と会えなかったのか、どんな苦労があったのかの説明が少なすぎる点がそうです。
しかし、全体として「みなと劇場」栄枯盛衰史で、かつ在日韓国人という運命を背負った昭和30年代に遡る家族の絆の物語として一応まとまっており、レポーターを物語の進め役に使った群像劇として本作を割り切って観るなら、各主要登場人物の個性も的確に描かれていて、本作を二兎追うものは一兎も得ずと評するのは酷、というのが私の感想です。たとえそういう弱点があったとしても、昭和30〜40年代の幕間芸人を演じた藤井隆の存在感が圧倒的で、現代の出会いの場面もジーンときます。そして過去と現代の架け橋となる昭和歌謡、特に映画で使われた「いつでも夢を」の素晴らしさの再発見。済州島ロケも効果をあげています。これらの要素だけでも本作は一見の価値あり、と私は思います。観終わって「星よりひそかに、雨よりやさしく♪」と口ずさみたくなる人が多いのではないでしょうか。実際に街の映画館の衰退を見届けるしかなかった者としては、映画館が舞台で、実際の過去の映画の引用を含むというだけで是非観てほしいと思う作品です。
カツドウへの愛、というテーマで観ると違うかも。 カーテンコール [DVD] 伊藤歩
本作のパッケージデザインや宣伝方法は「ニューシネマパラダイス」的である。だから、カツドウへのノスタルジー目当てで手に取る方も多いと思う。自分もそのひとりであったが、実はその内容は「親子愛」にテーマが絞られており、映画館はその介添役にしか過ぎない。だから本欄の評価もいまひとつなのかな、と感じる。でも、視点を「親子愛」「絆」というふうに変えると、良く描けた作品だと思う。下関周辺は朝鮮半島への玄関口であり、戦時強制という悲劇も語り継がれるが、自ら望んで日本に来た人も多いと聞く。でも、戦後に待っていたのは「差別」という現実だった。それを伊藤歩演じる香織の眼で、活動小屋を絡めて描いたことで、何か社会派ぶった作りにもならず、サラッとした作風になった。香織はこの経験を経て、恐らくは東京には帰らず、ここで仕事を続けるのだろう。こう思わせる時点でいくつかの交錯した「親子愛」「絆」が映画的に結実したのかな、と思う。「泣かせ」系ではなくしっとりと仕上げた佐々部組の地力にも好感。お勧めです。
私には合わない映画でした カーテンコール [DVD] 伊藤歩
突然、やって来た見知らぬ女に、
自分のトラウマに関わる出来事を
シャーシャーと話す訳はないと思う。
もし私だったら、なにも話さない。
いくら肉親といっても、不和で
顔を合わせたくない親子もいる。
物心つく前に捨てられた子の心情は、
あんな簡単なものではないと思う。
父と娘は、心が通いあうべきという
幻想の中で生まれた映画だった。
主人公に魅力がなくてつまらないし、
観ている最中、私の心は冷めっぱなし。
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