エディターレビュー
全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランクの世話をすることに。しかし、頑固なフランクとの出会いは最悪なもの。フランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは行動を共にすることになるが…。 歳の差を越えた2人の男に友情が芽生えてくるプロセスは、生きることの意味や素晴らしさを感じさせてくれる。また、アカデミー賞主演男優賞を獲得したアル・パチーノのごく自然な演技にも注目。女性のつけている香水を嗅ぎ分ける能力に長けているフランクだが、そこで美女をゲットしてタンゴを踊るシーンはスマートでなかなかの見もの。中年男の愛らしさも垣間見ることができる。(近藤鈴佳)
カスタマーレビュー
テンポよし セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] アル・パチーノ
○いわゆる名画なのでかなりゆったりとした進行かと思いきや速いです。見るのをためらっていましたが名画と謳われる作品では異色なのではないでしょうか。
○はじめはかなり主人公がいっちゃってて、しかも軍人気質でいやな感じなんですけど、返ってあの人物像がラストに力強く説得力を持たせました。力技の押しの一手で圧倒する様は彼ならではです。
○あと口調がかなり名調子で聞いていて面白いです。毒舌でほとんど聞くに堪えないことしか吐いていないんですけど。戦争映画で新兵を鍛える鬼軍曹と皮肉屋でお調子者のMCを混ぜたような人格です。
○あと志村ケンさんに似ている気がします。気のせいでしょうか。色白というか青白い感じなんでバカ殿テイストもあります。
○題は憧れの女性を求めて彷徨するような感じですけど一切違います。盲目の退役軍人がとにかく引っ掻き回すそれのみです。座頭市が真剣の代わりに毒舌で暴れまわる、そんな話です。結局最後も持って行きますんでお楽しみに。
退役軍人の誇り セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] アル・パチーノ
Scent of a womanというTitleから、ヨーロッパの香水のプロフェッショナルか何かの話かと思っていたら大違い。盲人となった退役中佐のアルパチーノは、香水や石鹸の臭いだけで、近くに女性がいるのを察知することができ、どんな女性かも言い当てることができるという研ぎ澄まされた嗅覚ならび視覚以外の感覚を持っている。
しかし、scent of a womanは、中心となるストーリーではない。近所の寄宿舎住まいの高校生チャールズが、ひょんなところから週末にアルパチーノの面倒を頼まれ、自殺すら考えているアルパチーノの心を開かせるという話であった。最後のアルパチーノのチャールズに対する恩返しは、Integrityという揺るぎない価値観を言明しており、アメリカが失いかけつつも大切にし続けたいと思っている姿勢を示している。
ハーバード大学への推薦の切符か、友人を裏切らないという高潔さか、チャールズの心は揺らぐ。長い映画だが、最後の30分は全く目が離せない。登場人物の気持ちと同じになって、自分だったらどっちを選ぶのか心が揺さぶられる。これは、映画を超えて、体験というに相応しいものだ。
アルパチーノの演技は、頑固だが本当は高潔で優しい盲目の退役軍人を完璧に演じきっている。プロ中のプロと感心した。
英語が楽しい。しつこいやつ!というときにtenaciousを使ったり、英語の表現の宝庫である。
チャールズの高校は、美しい建造物群である。名門の高校を想定しているが、こんな学舎で学べるというのは幸せなことだ。いつか、アメリカの名門大学や高校のキャンパスを渉猟したいと思う。
映画の感じ方はそれぞれで、私は事前に他の人のレビューを読んでいない。全体に一徹のアルパチーノの生き方、キャンパスの美しさ、ニューヨークのレストランでアルパチーノとタンゴを踊る女性の美しさ、チャールズ役のクリス・オドネル(Chris O'Donnell 1970年6月26日- の演技が初々しい、ニューヨークの最高級ホテルの雰囲気もよく出ている。もう一度観たいステキな映画。
15年以上も前の作品なのに、今観ても新鮮 セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] アル・パチーノ
というか、混沌とした現代だからこそ、
アメリカ人だけじゃなくて、現代を生きる私たちが見るべき映画の一つだと思います。
といいつつ星4つなのは、物語の展開にもう少し起伏があれば・・というわがままから。
この映画も公開当時にラストのパチーノの独壇場で感動した記憶があり、
改めてDVDで見直して、タンゴのシーン(ガブリエル・アンウォーは今何してるんだろう)とか、
フェラーリのドライブとか・・・
それと、フィリップ・シーモア・ホフマンという、今ではオスカー俳優が登場していたり、
など、いろいろ新たに見所もあって楽しめました。
最初に戻りますが、
パチーノ演じる退役軍人役の台詞、全てがアメリカ人だけではなく、今を生きる私たちに通じることだと思います。
ラストの場面だけではなく、軍服をきて自殺を試みる場面だったり、
兄宅に押しかけての問答だったり。
そんな、「盲人」だからこそ、リアリティのある言葉がどんどん出てきます。
それを受け入れるクリス・オドネルも見事。
一見すれば、事実をそのまま言えばいい、と思うものの、
彼の信念は友(たとえ親しくなくとも)は捨てない、ということ。
それを貫く姿勢が素晴らしい。
こういういい映画、って時を経てもやっぱりいいものですね。
改めて見直して素直にそう思いました。
パチーノ兄貴、気合入りまくり セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] アル・パチーノ
永遠のマフィア、パチーノ兄貴。彼が念願のオスカーを獲得したのが本作ですが、何だか奥歯にするめが引っかかったような感じのまま、長い長い映画は終わってしまいました。
勿論兄貴の演技はもはや恐怖を覚えるほど凄いです。オスカーに当然値します。今回はマフィアではなく全盲の元軍人を演じているわけなんですが、逆に瞬き一つしない目の演技が素晴らしいし、下品なのに紳士な中年男になり切っていて、とても説得力がありました。初めは共感以前に不快にすら感じるのに、どんどん魅力を引き出してくるのも圧巻です。最後のシーンなんて、別に彼が正しいことを言っているかどうか分からないのに、その威圧的な声と迫力で「俺が正しいんだよ!」オーラがめっちゃ出てて。
そんな兄貴の足を引っ張るのが脚本です。NYを兄貴と同行することになる青年は、ある学校での悩みを抱えたままなんですが、その時点で何て下らない悩みなんだろうと思ってしまったんです。物語の根幹を担っていただけに、これはきつかったです。もっとまともな悩みを抱えて兄貴と心の交流をして欲しかったです。味が無さ過ぎでした。
しかもこの映画、端折ろうと思えば幾らでも端折れたと思います。冗長。監督を調べてみたら、「ジョーブラックによろしく」......。納得。似てます、醸し出している雰囲気が。
ただ一つだけ、冗長な演出が機能したシーンがありました。見た人がかなり挙げているタンゴのシーンです。この映画の良かった点は、女性へのリスペクトに溢れている点だと思ったんですが、兄貴が綺麗な女性を見事にエスコートしていく様はそれが端的に表れている素敵なシーンだったと思います。
韻を踏んでいる・ディテールにこだわり! セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] アル・パチーノ
タンゴダンスをエスコート時
バック曲には(曲名)「クビの差で」!その後本命男性登場!!
うまい!!!
大佐がチャーリーにフェラーリはダブルクラッチを踏む
を説明をするシーンも好きです。
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