カスタマーレビュー
佐藤浩市、圧巻です クライマーズ・ハイ [DVD] 佐藤浩市
こちらを先に観ていて映画版もみました。私自身、堤真一は俳優として好きですが、テレビ版の佐藤浩市は圧巻でした。じりじりと時間を追って迫り来る報道マンたちの闘いは何度観ても息詰まるものを感じました。大森南朋の文字通りの泥臭く熱い演技も改めて観ると良さが伝わります。映画版は私のイメージではさらっとした印象で、やはり主演、助演の俳優の持ち味の雰囲気や色が出てしまっている感じがしました。汗臭くうだるような熱さの男のドラマ好みの方はこのNHK版をお薦めします。
今からでも観て下さい クライマーズ・ハイ [DVD] 佐藤浩市
原作で感銘をうけましたが映画を見損ない、待った挙句の映画DVDが不完全燃焼でした。
そちらで残念レヴューを書いた際
多くのレビュアーがTV版を絶賛しているのを知っていましたが
所詮 テレビだし今さらなぁ...という気がして買うのを控えていました。
が なんとも気がかりで今回購入しました。
今 観終えて感動です。
何回も涙しました。
原作の源流に忠実に物語が進み、これでもかと言うくらい文句のつけようのない俳優陣。
まるで俳優のひとりひとりが「クライマーズ・ハイ」に陥ってるかのような完璧なキャスティングです。
なかでも佐藤浩市は原作のなかの悠木そのものでした。
日航機事故とクライミングというまったく異質の題材を「クライマーズ・ハイ」という
心理現象で繋ぐ...という映像化のむずかしいと思われる原作に
よくもここまでたどり着いたとNHKに脱帽です。
悠木と燐太郎のクライミング・シーン。
ふたりを繋ぐアンザイレンに悠木の家族、過去への心情が十二分に表されていて
おそらく比べ物にならない費用をかけたであろう映画をはるかに凌ぐ出来でした。
映画を観て「クライマーズ・ハイ」こんなもんか...と思われたかた。
今からでもTV版をお薦めします。
決して外しません。
作品の軍配はTVドラマ版。原作の構成をくずさず魅力を映像化した逸品。 クライマーズ・ハイ [DVD] 佐藤浩市
「クライマーズ・ハイ」はNHKのTVドラマ版(このDVD)と映画版があるが、作品としての出来はこのTVドラマ版の方に軍配が上がる。
確かに映画版は新聞社の大部屋の臨場感は素晴らしいものだったが、原作の魅力はこのTVドラマ版が上回っている。主人公の悠木(佐藤浩市)と親友の安西(赤井英和)の家族とのかかわり、地方新聞記者としての意地、社内の新旧記者の確執(過去の成功体験に縛られる上司と目の前の事件にぶつかって行く若手記者)、新聞報道とはという本質等原作に忠実に約2時間半でまとめている。特に原作で重要な位置をしめる望月彩子(石原さとみ)の投稿の事件もTVドラマ版はちゃんと再現している(映画版は事故原因の「抜きネタ」事件以降が今ひとつわかりにくく、悠木の進退も不明瞭)。このTVドラマ版で原作から削ぎ落とした部分は、悠木が勝手に広告をはずすくだり、御巣鷹山に登った佐山といっしょに登った神沢の原稿、広告部長と神沢と御巣鷹山に登ったときに起きた暴力事件が主だが、このあたりはドラマの展開のスピード感を出すためのうまい編集。
全体的に新聞社内部については新聞社の立場や販売部と記者の対立がうまくまとめられていたが、ただ説明がたりなかったところとしては社内の社長派と専務派の対立(これは政局で福田派と中曽根派に繋がるが)の部分か。
「クライマーズ・ハイ」の本当の意味(クライマーズ・ハイが解けた時最も恐ろしくそれ以降は一歩も登れないという真意)が語られるところ等、原作の伝えたかった部分を真摯に映像化し、骨太な内容となっているのは間違いない。
稼ぐ事と使命感 クライマーズ・ハイ [DVD] 佐藤浩市
全編観る中で、何度も黒澤明の「生きる」を思い出した。
この作品のメインテーマの一つは、多分、「人はパンのみにて生きるにあらず」なのだろうと。
新聞記事を読者受けよくする事が使命感だった、若き日の悠木が、死に至らしめた望月。その存在が折に触れて浮上し、悠木の価値観を揺らす。
が、しかし、価値観とはなんだろう。
「正しい真実が知りたい」墜落事故遺族
「複雑な真実より、単純に良い感情の方向性に導いて欲しい」読者
「命の重さがあるのか」を問いたい大事件外の遺族
「自分が重要な仕事をやり遂げた実感が欲しい」若手新聞記者
「若手の情熱に共感しながら、上部を老獪に説得する力を持たず苦しむ」主人公
「新聞記者である情熱を取り戻したい」と思いながら、現実の処理に追われる管理職たち
「実際の流通現場に受け入れてもらわなければ、自社の存続は危ない」と感じ、情熱のコントロールを迫る販売担当者達。
それ以外にも様々な価値観が交差する「組織」というもの。
面白いと思ったのが、「正」と「誤」が非常に見分け難い状態に描写されている事だ。
いわゆる青春ドラマなどは、情熱を持った若者が単純に「正」で描かれる事が多い。
が、若者の情熱のままに進もうとした結果が「誤」となったり、管理職達が自らの権威や組織の秩序を守る為あえて「誤」となったり、それが非常に表裏一体となっている気がする。
しかし、会社組織というものも秩序だって見えながら、非常に泥臭いものだな〜と改めて思う。「絶対」が存在しない世界。
ただ、一点注意が必要なのは、この作品では、日航機墜落事故はただのモチーフに過ぎないと言う事。そこを間違えると、何だか、分からなくなってしまうかもしれません。
でも、非常に入れ込んで観れる作品だと思います。
NHKドラマ版が好みです クライマーズ・ハイ [DVD] 佐藤浩市
NHKが2005年にドラマ化。
高い完成度からその年のギャラクシー賞優秀賞を受賞しており、近年のドラマのなかでは最高峰との評価もあるほどです。
横山秀夫ファンなので原作から入り、NHK版を見て、昨年映画版を観ました。
まずは名立たる個性派ぞろいだったその俳優陣の演技合戦、
記事をめぐって岸部と佐藤の言い合いを繰り広げる様は迫力でした。
当時の本物のニュース映像が映しだされるのも臨場感あふれます。
墜落現場に落ちているジャンボの破片、それをリポートする記者、突然飛び込んだニュースを緊張して読むキャスター、
そしてヘリコプターに吊り下げられて救出されるあのシーン。
これらのシーンは涙無くして見ることは出来ません。
ストーリーの重厚さ、演出、あまりにもドラマ版は完成度が高い!
こんな大惨事を描いた作品にも関わらず、ラストも極めて爽やか。
最後の彩子と悠木との会話は秀逸。言葉は生き続ける」・・・と。(ここも涙)
映画版は改悪が多く見られたのが残念でした。
映画版が悪い出来なのではなくドラマ版が見事すぎるので余計目立ってしまうのかもしれません。
(時間も映画は2時間だけどドラマ版は3時間)
部下の望月の死と彩子関連はばっさり削除。
神沢記者を殺し、玉置千鶴子をどん欲な若手記者にしてしまった。
記者のプライド無しのただのダメ人間として描かれていた局長、部長、次長なども気になりました。
映画版もパワフルな作品に仕上がっていることは間違いないのですが
やっぱり悠木は佐藤浩市。佐山は大森南朋だし神沢は死ななくて新井浩文、等々力部長は岸部一徳なのです。
考えることも多くなるべく多くの方に見て欲しい1本です。
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