エディターレビュー
第58回カンヌ国際映画祭で、フランス作家協会賞など4賞を受賞。本作が劇場映画デビューとなる内田けんじ監督は、ある一晩の物語を、5人の登場人物それぞれの視点で、時間も縦横に行き来しながら描いていく。彼女にふられたサラリーマンが、親友である探偵にレストランに呼び出され、婚約を破棄されたばかりの見知らぬ女性と意気投合。その裏では、ヤクザの組長が絡む、もうひとつの事件が進行していた。 5人の核に位置するサラリーマン、宮田クンの物語が終わりそうになると、別の人物によって同じ夜の物語がリスタートされ、見えなかった部分でシンクロしていく脚本構成は見事というしかない。ヤクザの哀れな現実など苦笑シーンも織り込みながら、すべてが丸く収まる結末では、思わず顔がほころんでしまうはず! 宮田クン役の中村靖日ら、役にハマリきった俳優たちが自然体の演技だが、何より、宮田クンのとぼけた味わいが映画全体に与える、いい意味での“軽さ”が本作の魅力になっている。脚本とキャスティングが良ければ、これだけ面白いものができるという見本のような傑作だ。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー
とても面白い 運命じゃない人 [DVD] 中村靖日
まるで自分がその場にいるみたいで、とても面白い。げらげら笑って観ようかな。
ちょっと残念感が・・・ 運命じゃない人 [DVD] 中村靖日
非常に緻密な脚本.素晴らしいのですが、技に溺れるというか、「なるほど、良く出来てるね.だからどうしたの?」という感じでした.見終わっても、何かあまり残るものがない感じ.
繰り返し観ました 運命じゃない人 [DVD] 中村靖日
みなさんいいことばかり書いてるんで、まず、あえて難点と思ったところを書きますと、内田監督の話は警察やヤクザがからむ段になると、いまいち説得力が薄いような気がします。2chのスレも読んだんけど、理屈や可能性ではともかく、警察やヤクザやそれに関わる事になった人たちが、あんな行動とるか?というとやっぱりそれはないだろというところが色々あって。
ただ、その辺のゆるさはこの監督さんの美点なんじゃないかなぁ。
これは僕の誤った憶測かもしれないけど、この監督の悪人像とか警察組織に対する根源的なイメージって、多分、星新一さんの話に出てくるようなああいう感じかなと、思うんですよ。どこか愛嬌があって怖くないっていうか。
実際のこの話に出て来るヤーサンもあまり怖さのオーラを発してないし。
んで、この監督さんの場合、無理にリアリズムを追求するより、そのゆるさを許容する世界観を演出的に正当化する努力をした方が、いいのではと思いました。
そのへんで申し訳ないけど一点引いたんですけど(……ただ妙に携帯にこだわるところを考えると、よりリアリズムを追求する方向性がいいのかなという感じもするし、書いてて自信ないな。リアリズム追求の方が天性の才能を要求されない分道程は易しとは思うんだけど)。
いずれにせよ、これだけ練られた脚本で、至福の時を過ごさせて頂いたという感謝の気持ちの方がマイナスの部分より断然大きいです。
通常予告編や解説までは観ないけど、これはツボにはまってコメンタリーでまで観ましたから。
それで勢いに乗ってWBからの三作全て観ましたが、これが一番よいように思いました。全体的に構成がスッキリしていて、やりたいことを素直にやってるという印象で。最初は低予算映画にありがちな画質に萎えかけたけど、そこでやめなくて良かったです。
まさかこのノリで10本も撮るわけじゃないだろうから、次の作品くらいから本当の勝負って事になりますか。
何をやらかしてくれるのやらわかりませんが、とにかく楽しみにしてます。
そうきたか!と膝を叩いてしまった傑作! 運命じゃない人 [DVD] 中村靖日
何より宮田君のキャラが第一!
そして脚本。
そこかしこに張り巡らされた伏線。
冒頭の女性のモノローグからもう物語のループに引きずり込まれてしまう。
ヤクザも出てくるけど、結局みんな「いい人」なのが、鑑賞後の清々しさに直結している。
いや、実際に本物のヤクザを知ってる人なら、あの探偵の言うように、警察並み、いやそれ以上に怖い存在。
その恐怖感を与えつつも、結局見終わった後大団円に締めくくる手腕は見事としかいいようがない!
「アフタースクール」もよかったけど、
鑑賞後の清々しさと、宮田君のキャラだけで、断然「運命じゃない人」に軍配が上がりますね。
こんな凄い映画、久々です!
ここ数年に見た映画の中で最高!映画はやっぱり脚本ですね! 運命じゃない人 [DVD] 中村靖日
誰もが知る有名俳優ばかりをこれでもかと揃えた豪華キャスティング、
あるいは大名海外ロケ、時代錯誤の物量誇示、子供だましのド派手なCGやワイヤアクションのオンパレード…
洋の東西を問わず、そんなんばかりが跋扈する昨今の映画界に一石を投じた作品だと思います。
これを見て、映画というものは優れた脚本がなによりも大切なのだという至極当たり前のことに
あらためて気づかされた人(私のような素人のみならず、作るのを職業としているギョーカイの
人たちも含め)
はかなりいたのではないでしょうか。
もちろん初メガホンとは思えない絶妙な演出、随所で光るシャレた台詞も見逃せないのはいうまでもありませんが。
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