エディターレビュー
『March of the Penguins(皇帝ペンギン)』は一目観ただけで、『ミクロコスモス』『WATARIDORI』と並ぶ野生動物をテーマにした名作だと分かる。フランス人監督リュック・ジャケと献身的なスタッフが、南極の非常に過酷な自然環境の下、一年がかりで皇帝ペンギンの生態を映像に収めたもので、監督たちの勤勉な仕事ぶりが80分間のドキュメンタリーの印象的なすべてのシーンにはっきりと現れている。モーガン・フリーマンの心なごませるトーンのナレーションが入り、数百羽の皇帝ペンギンの営巣地に焦点があてられる。彼らはふだん生息している海から内陸まで、隊列を組み70マイル以上行進して凍った営巣地に戻ってくるのだ。劇的だったり、はらはらしたり、お茶目でただひたすらおもしろおかしかったりと、いろいろな場面があり、皇帝ペンギンの繁殖周期や、氷点下50℃にもなる場所で卵を温め、孵らせる危険な仕事の様子が映し出される。短期間の求愛の儀式や命を落とす悲しい場面もあるが、本作は全編、家族そろって観るのにうってつけの作品になっており、とくに子どもたちは南極の青い氷の景色や陽気によたよたと歩くペンギンの姿が気に入るだろう。ペンギンはその場の状況に応じて時にはドタバタ喜劇のようにぎこちなく歩き、またある時には実に優美に歩くのだ。野生動物をテーマにした傑作映画として他に類を見ない本作は、驚異的な動物、皇帝ペンギンを観るための最前列の席を用意しており、自然科学の情報と娯楽として楽しめる映像とがバランスよく合わさっている。(Jeff Shannon, Amazon.com)
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