エディターレビュー
ロングセラーのノンフィクション『フライデー・ナイト・ライツ』(H・G・ビッシンガー著)が原作の『プライド 栄光への絆』は、高校のアメリカンフットボールチームを過酷な現実面から描きだすとともに、そこに流れる思いやりと厳しさをも明らかにし、観る者を感動させる。俳優兼監督のピーター・バーグ(『ベリー・バッド・ウェディング』『ランダウン』)は原作者ビッシンガーのいとこである。バーグは原作を知りつくしており、勝利への執着がいかに高校生を陰気でプレッシャーに苦しむ闘士――恥にまみれ無名のまま人生を終えることに反発して町をあげて繰り広げられる戦いの中で使い捨てられていく戦士――にしてしまうかを理解している。舞台はテキサス州西部オデッサにあるパーミアン高校のフットボールチーム。1988年シーズンの実話をもとにして、バーグ監督は観客を鼓舞し熱狂させてひきつける、ペースの速いスポーツ映画を作った。この疲れはてた勝ち目のない者たちの物語には暗い面もあり、選手である息子を虐待する父親(カントリー歌手のティム・マッグロウが好演している)や、脅迫的な町の住民、負傷したランニングバックのスター選手(デレク・ルーク)、悩み多いクォーターバック(ルーカス・ブラック)、チームを決勝戦まで導く憂鬱なコーチ(ビリー・ボブ・ソーントン)らが登場する。バーグは派手なカットを極力ひかえ、アメフトの激しさが伝わる劇的な事件に比重を置いているが、本作は従来のスポーツ映画とはまた違ったさわやかな作品になっており、『Go Tigers!』『The Last Game』と合わせれば、アメフトをテーマにした心おどるドキュメンタリー映画の3本立てを堪能できる。(Jeff Shannon, Amazon.com)
カスタマーレビュー
女っけのないスポーツ・ドラマ プライド 栄光への絆 [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
スポーツを題材にすると、必ず主人公を陰でささえるヒロインが設定され、
「自分を支えてきてくれた彼女のために」といった愛を賭けたドラマになりがちですが、
この映画はそうではありません。
応援する人々は街ぐるみ。大口をたたいて高校生の選手に意見し、
ののしる大人たちが、かつて勝利をものにした親たちです。
応援してくれるというより、プレッシャーを与える脅威の存在であり、
成金の象徴のような金のカマボコ型の指輪を見せつける。
健全なスポーツのイメージは払拭され、追い詰められた選手に表情はありません。
コーチに対し、親に対し、街に対して、彼らは受身で
ほとんど口答えをしない。彼らが自分を主張できるのはフィールドで、
プレーするだけです。
軍隊のようですが、選手が黙りこみ、フットボールにだけ打ち込む姿は
余計なものがそぎ落とされて、ピュアな印象を与えます。
アメフトのルールをよく知りませんが、相手とぶつかる豪快な肉弾戦であると同時に、
コーチがどなるセリフを聞けば、
自分の精神的な弱さと対峙していくスポーツであることがよくわかります。
暗い プライド 栄光への絆 [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
私が好きな「実話を基にしたスポーツ映画」。しかし、この映画はそういったスポーツ映画に付き物の爽快感に乏しく、「暗い」雰囲気を感じてしまう。
それは、主人公達が住むオデッサという街の(アメリカの小さな街に特有のものなのかもしれない)陰鬱さ、閉塞性がこの映画を支配しているからではないだろうか。
極論すれば「たかが高校生の部活」に熱狂する街の人々。熱烈に応援するだけならいいのだが、チームが負けるとコーチに罵詈雑言を浴びせる(しかもラジオやテレビで)。高校の経営者はチームのコーチに脅迫まがいの言葉を浴びせかける(そしてコーチの妻は「アメフトが盛んでない地域に引っ越しましょう」とコーチに提案するまで疲弊してしまう)。(もういい年になった)男は自分の高校時代の栄光に未だにしがみつき、チームでプレーしている自分の息子のミスを責め立てる。
スポーツが盛んなアメリカをいいなぁ、と今までは思っていたのですが、やはりいいところばかりではないという事なんでしょうね。熱狂的に応援する人々は、チームが期待通りの活躍が出来ないと徹底的に叩き出す。それで飯を食っているプロならまだしも、「学生」である彼らにそこまでの言葉をかけるのは果たして正しい事なんでしょうか。
自分はアメリカンフットボールをプレイした経験は無いですが、アメフトの試合はテレビなどでよく観るし、アメフトを題材にした映画も何本も観てきました。その自分の視点からするとアメリカンフットボールのゲームシーンは上手く描けているように思える。
フットボールは少年を大人にするのだ プライド 栄光への絆 [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
アメリカでは、フットボールの試合はシーズン中、高校が金曜日の夜、カレッジが土曜日、NFLが日曜日(変則的に特別カードが月曜日のMonday Night Football)と曜日によって棲み分けられています。原題のFriday Night Lightsとは金曜の夜、高校フットボールのスタジアムを照らす光のこと。
日本の高校野球の比ではないほどの熱狂を持って、チームを応援する地元の人々。フットボール選手は地元のヒーロー、とは言え17歳の高校生達。しかし、彼らは実年齢以上に大人びて見える。テキサス州チャンピオンを勝ち取らねばならない、という大プレッシャーの下で、"I don't feel seventeen..."とつぶやくQBの一言に、想像を絶する状況を垣間見る。その彼が、ここ一番のプレーの前に、ハドルの中「これで州チャンピオンを取るんだ!」とでみんなを鼓舞した後、"I love you all."と言い残して、ハドルをブレイク。
目の前の目標に向かって、全身全霊を賭けて一緒に臨める仲間がいて、そしてそんなセリフをはける瞬間を持てるとは、なんて幸せな連中なんだろう。
実話に基づくテンポあるシナリオと、迫力ある試合のシーンで最後まであっという間でした。
こういうのも新鮮かな。 プライド 栄光への絆 [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
今年観たDVDで、スポーツもの映画って言うと「ミラクル」が印象に残ります。アチラはアイスホッケーですけど。
このプライドも実話がベースになっている点はミラクルと同じですが、何というんでしょうか、こちらのほうがドラマティック度・演出度が低くてジワジワ盛り上げていく感じ。
アメフトのルールがわからなくても試合部分の演出の凄さは伝わってくるでしょう。最後にぐーーーーんと盛り上がります。
実話なので登場人物のバックグラウンドにケチをつけるのはNGかもですが主人公のコーチ含め「立った」登場人物がおらず、全体に地味な印象でちょっと損しているような気がします。
熱いパッションが胸に響いた・・ プライド 栄光への絆 [DVD] ビリー・ボブ・ソーントン
誰もがスター選手になれる訳ではない。 弁護士、保険会社員など、様々な道を歩むことなる。 でも、精いっぱいプレイしたこと、頑張った記憶は、 人生を豊かにする。生きる自信につながってゆく。 アメフトというスポーツに限った話でなく、 自分の目の前にあるものに真摯に取り組む姿勢は、 人生を豊かに生きる秘訣なのだと感じました。 実際にスタジアムで観戦しているような迫力! 最後、自信に満ちた選手たちの表情も清々しい! 実話が元になっているからでしょうか、 熱いパッションが胸に響いた。燃えました。
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