エディターレビュー
国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。 ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋〜」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。(安川正吾)
カスタマーレビュー
好きです。 ハウルの動く城 [DVD] 倍賞千恵子
うまく説明できないですが、大好き。ソフィは地味な女の子で働き者、妹の美しさの引き立て役! だからいきなりおばあさんになっても落ちついて行動するし、汚いハウルの城を大掃除。ソフィは兵隊に絡まれて困っている時ハウルに助けられ恋心を抱くが、そのうちハウルが見てくれを気にする事、戦争が嫌いで自由に生きたがっている事を知る。私なんか美しかった事何てない!と泣いてしまうソフィ。ところが自分を助けてくれて、苦手な荒れ地の魔女さえ世話をしてしまうソフィの強さ優しさに触れ、ハウルはソフィは綺麗だと言う。ソフィを守りたい思う。最後は失恋した王子様以外はハッピーにまとまり、これってシンデレラストーリかも?。
展開が今一よくわからないけど、それ以外は圧倒される。 ハウルの動く城 [DVD] 倍賞千恵子
ジブリ作品は過去作から見てきて、段々もののけ姫辺りから何を伝えたいのかわからなくなってきてましたが、今作もきっと唐突な展開なんじゃないかなと思いつつ最近観て見ました。
主人公ハウルを演じる木村拓哉さんはもっと地が出ちゃってるんじゃないかなとも思いましたが、普通に声優キムタクだよと言われなければわからないレベルで上手かったです。
さすがジブリだけあり各シーンで流れる音楽や、空の上を歩くシーンなど魅せ方も上手いのですが、やはり話が今一唐突で原作をみていないとわからないよと言わんばかりの展開の早さ?
やぶのなかにあったかかしがどうして王子様だったのか?とか他にもあったのですが忘れてしまいました;;
なんだか、いきなりキーパーソンが出てきて前作の顔なしみいたいに突如御一行様扱いになる感じで子供の考えたシナリオを見させられてるみたい;;
ジブリはあまり小難しいテーマを含みすぎると、表現の仕方が難解になり個人的には楽しめないです、昔のラピュタやナウシカ・魔女の宅急便の頃が懐かしい。
結局深読みありきの作品に ハウルの動く城 [DVD] 倍賞千恵子
批評家連中の為ではなく子供の為だとポニョ制作時にも口を酸っぱくして言ってましたが、
わからず仕舞いのストーリーや設定が多くて子供へのメッセージがおいてけぼりじゃないかと。
シンプルな形で伝えたいとも言ってましたが、シンプルっていうにはいろいろ切り捨てすぎでは…?
ソフィーが谷へ落ちて、残った城の扉からハウルの過去へ行くシーンがあるんですが
あの扉から何であそこへ行けたのかという質問に魔法の扉だからと適当に返していましたが
子供はそんなんじゃ誤摩化せません(城の魔力は消えてる筈だし)。
結局かわいいキャラクターやら緻密な作画やらのサービスに終始してる印象。
子供は話に関しては何が起こってるのかわからないので、絵をみて楽しむだけ。
結局深読みが好きな批評家連中があれこれ考察したがるような作品になってしまってます。千尋に続いて。
監督の強みは膨大な小ネタの披露会ではなかったはずなんですけど…ここら辺の作品は自己撞着感が強いです。
ラピュタの背景が一瞬出てくるシーンや謎の爆発シーンとかソフィーの呪いとか、
何より過去にあれだけ嫌っていたエンディングのキスシーンについてとか、
深読みが大好きな私は映画館で「ああ、あれはああいうことだろうな」なんてニヤリとしながら観てたので楽しくはありましたが、
それができないと楽しめないとも言えるのでちょっと複雑です。
細田氏からのバトンタッチというところを差し引いても。
ちなみに戦争シーンがあるから反戦映画だと思ってる人多いけど、雑想ノートとかでも分かるように
彼は軍ヲタですから、
単に戦艦や爆破シーンを描きたくなっただけかと思われます。そういう人ですから。
いい映画だと思います ハウルの動く城 [DVD] 倍賞千恵子
宮崎作品の多くがそうであるように時間が経って改めて見直すと180度評価が変わってしまいます。「紅の豚」も公開当時は駄作だと思っていました。ところが今はハッキリと名作、傑作だと断言出来ます。若い時には気がつかなかった奥深い表現にただただ圧倒されてしまいました。 今作もそうです。初めて観た時は余りの出来の悪さに愕然とし途中で観るのが耐えられなくなり最後まで観賞することが出来ませんでした。ところが先日テレビで放送しているのを他に見たい番組も無くただぼーっとながら気分で眺めていたのですが中盤からほとんど身を乗り出す様にして夢中になって画面に注視している事に気がつきそんな自分に愕然としてしまいました。 いやはやこれはとてつもない作品だぞと。 現時点においてはまだこの映画の全体像についてあれこれ語れる自信がありません。今はこの映画の入口にやっと辿り着いた所だと思います。これからゆっくりと時間をかけて理解を深めていきたいと思います。
ただやはりソフィ役の倍賞さんの声だけが唯一気になりましたが、…。
「意味性」なんかよりずっと大切なコト ハウルの動く城 [DVD] 倍賞千恵子
スタジオジブリ'04年の作品。 放映から随分とたった今更な鑑賞となりましたが、素直に面白かったです。というか久々の会心作っ! まず、エンターテイメントを楽しむ上でのとてもナイスなコトを知りました。「難解」と「説明過小」とは違うというコト。 確かにスムーズではない箇所や、意味を見い出しにくい部分も散見されますが、 「意味性」なんかよりずっと大切なコトが本作には含まれている気がします。 ストーリーも十分興味深いですが、個人的にはそこよりも寧ろ “雰囲気・空気感”を楽しみたい作品でもあります。 美しい町並みしかり。 そしてさらに、ある瞬間だけ若い姿に戻るソフィー、 色とりどりに変化するハウルの髪色、など。そこに意味を求めるのなら歯痒いくらいに説明はありません。 でも自分にはそんな1つ1つの“仕掛け”がワクワクを掻き立てる要素に。 「耳をすませば」「魔女の宅急便」「トトロ」を愛してやまない自分としては、ワクワク感ってやつは ジブリに対する自分の中でのニーズとして非常に大きな部分を占めてるファクター! そういった意味で、非常に楽しめました。 敵/味方がハッキリ描きわけられた、そしてわかりやすいメッセージに溢れた作品でなくては 触手が動かなくなってる方々には酷評されて当然な作品であり そういった意味で、ここ数作と比較するまでもなく 見る人を限定する作品ではありますが 好きなら相当好き系、アメリカ人からの評価が低いのも何故だかちょっと嬉しかった!
駿がどんな狙いでこのような映画を作ったかは定かではないケド、 「意味に囚われてエンターテイメントを吸収できない人々をふるいにかける」って訳なら 次の駿作品にも大いに期待できるのでわ?
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