エディターレビュー
16歳の少女(高橋洋子)は、男出入りの激しい母(岸田今日子)との生活や学校がいやになり、家を飛び出して四国お遍路の旅に出た。途中出くわした痴漢からご飯をおごってもらったり、旅一座に加わってレズビアンを体験したり、やがて熱を出して倒れた少女は、中年の坂の行商人(高橋悦史)に介抱されるのだが……。和製クロード・ルルーシュと当時呼ばれていた斎藤耕一監督が、そのセンスをいかんなく発揮させた青春ロード・ムービーの傑作。少女の旅をまるでスケッチのように綴りながら、少女から大人へと移り変わっていく不安定で多感な思春期を麗しく表現していく。母へあてているかのようなヒロインのモノローグ構成や、高橋洋子のみずみずしさ。彼女が田園風景を歩く姿そのものが、既に映画そのものとして屹立している。吉田拓郎の名曲『今日までそして明日まで』も映像と見事にマッチングし、さわやかな感動の余韻をいつまでも観る者に残し続けてくれる。(増當竜也)
カスタマーレビュー
初々しい登場人物たち 旅の重さ [DVD] 岸田今日子
この時代の空気を、当時新人の高橋洋子が、旅の途上でかく汗と体臭で身近に伝えてくれるような、
そんな自由と孤独と悲しさを、吉田拓郎の主題歌とともに初々しく映画にしていた。
初々しいと言えば、高橋洋子とともに、儚気な文学少女で登場した秋吉久美子の可憐さも必見。
その頃の青春期にあるものにとっては、この空気は等身大の旅の映画だったような気がする。
こういう映画が、ここ最近皆無なのはどうしてだろう。
高橋洋子が輝いている 旅の重さ [DVD] 岸田今日子
この映画,テレビで放送されるたびに見ていた。原作も何度となく読み返した。しかし,原作は絶版。出版されたことも奇跡的だったかもしれない。それが名脇役と初々しい新人女優と,センスある監督と,拓郎歌のコラボレーションでいい味の日本映画になった。私は基本的に日本映画は好きではない。あまり,見る価値を感じない作品が多いからだ。しかし,このころはいい映画が結構あった。これもその一つ。名作とは呼ばれないかもしれないが,いい映画だ。高橋洋子はもうスクリーンに表れないかもしれないが,それでもいい。おそらく最も輝いていた彼女の姿がここにあるからだ。脇を固める名優に囲まれて輝いている。
高橋洋子 好きになりました! 旅の重さ [DVD] 岸田今日子
久しぶりに邦画の面白さを知った。さすが2000人の中から選ばれた主役の高橋洋子 その演技が実に愛しく、いじらしい。同年代なのか懐かしさがこみあげて来ると同時に苦くもあり、また楽しかった青春時代のあの頃(1972年)に思わずタイムスリップしてしまった。
挿入歌 吉田拓郎の「今日までそして明日から」がまた堪らない。-旅は人生みたい 人生は旅みたい- ぜひ鑑賞して欲しい映画である。
たくろうファン必見! 旅の重さ [DVD] 岸田今日子
主題歌「今日までそして明日から」はこの映画でしかないバージョンと思われる。1970年代マニアには随喜の涙でしょう。懐かしい田舎の風景と、たくろうの「恋の歌」のメロディをバックに、無垢な少女と人生の重みがバランスよくからみ、'70娘が実に魅力的に描かれている。最後に登場する男(高橋悦史)がいい味をだしていた。
秋吉久美子いいです 旅の重さ [DVD] 岸田今日子
ちょっと前に「世界一美しい水死体」を売りにした海外ドラマがあった。
ツインピークスだ。でも自分にとって最も美しい水死体、それは文学世界
にのめり込んで現実に悲観して入水自殺する秋吉久美子の役ですね。
主役の高橋洋子も美しいし、遍路道四国の自然も美しい。、
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