エディターレビュー
イスラム教の開祖マホメットの生涯を描いた歴史伝記映画。7世紀前半、唯一絶対の神アラーの啓示を受けたマホメットは、メッカの支配階級の弾圧に遭うも、信徒ちとメディナに移って聖堂を作り、ついにはメッカに凱旋する。主人公はマホメットだが、彼がまともに画面に姿を現すことはなく、周囲の人々の目線などで綴られていく(かつてキリストの生涯を描いた映画の多くもこの手法が用いられていた)。堂々たる風格、スケール豊かな戦闘シーンなど、大作の醍醐味を満喫できよう。公開時は米ワシントンで宗教的理由から上映反対運動が起きるなど物議を醸したが、イスラム教のことを知る糸口として一見の価値は大いにある。監督のムスタファ・アッカドは、20世紀前半のアラブの英雄を描いた『砂漠のライオン』を監督した後、ホラー映画『ハロウィン』シリーズのプロデューサーとしても敏腕を振るった。(増當竜也)
カスタマーレビュー
イスラム教を知る上で、お奨めのDVD ザ・メッセージ -砂漠の旋風- [DVD] アンソニー・クイン
預言者ムハンメドがどのように掲示をうけたのか、どのようにイスラム教は広がっていったのかを知る上でとても分かりやすいDVDでした。
宗教の内容的なものも解説があり、中近東イスラム教支持者から「お奨め」とされていると言う点にも納得しました。
イスラム教では預言者:ムハンメドの顔を描くことはタブーとされています。この映画でも預言者の顔は一切でできません。むしろ、預言者の目として物語が展開していくといった想定です。
歴史的な色々な背景も面白く、興味深い1本でした。
イスラム教を知る上で貴重な作品 ザ・メッセージ -砂漠の旋風- [DVD] アンソニー・クイン
まずタイトル「ザ・メッセージ」だが「預言者が伝える
神のお告げ、神託」の意味。
(西アジアにおける、偶像崇拝を祈祷方式とする多神教に対し、
ユダヤ教、異端キリスト教、ゾロアスター教などが
流入して一神教信仰への気運が高まった頃の)
サウジアラビアのメッカにおいて、
妻ハディーシャのもとで商業(一説では羊飼?)に従事していた
クライシュ族出身のムハンマド(マホメット)が
40歳の頃(西暦610年)ヒラー山中の洞窟で(天使ガブリエル
の声を通じ)神の啓示を受けて唯一絶対神アッラー信仰(イスラム教)を
創始する。
偶像崇拝の否定と平等主義の主張から、クライシュ族(メッカの
商業貴族)の迫害をうけて、622年(イスラム紀元、元年)に
ヤスリブ(メディナ)に脱出、移住。そこで二つの部族の対立を
調停し、イスラム共同体を形成。630年にはクライシュ族を
降伏させメッカに戻り、(アラビア半島全域に)イスラム帝国を築く。
632年ムハンマド(マホメット)はその使命を果たし生涯を閉じる。
***あくまでムハンマド(マホメット)の伝記映画だが、イスラム教
側からキリスト教へのメッセージともなっており、このふたつの
宗教が、相反するものではないというシーンも強調されている。
イスラム教の信仰(「偶像崇拝につながる恐れ」)上の配慮から、
終始ムハンマド(マホメット)は
画面に登場しなく一般的伝記映画とは異なる作風ではあるが
、当時のアラビア半島の自然をはじめ、
人々の生活の様子や宗教事情、イスラムの考え方などが
具体的に示されていて、興味を引くシーンも多い。
***この映画はイスラム教の識者、歴史家、シーア派の首脳部などに
「史実に忠実」というお墨付きをもらっているらしく、更には
カダフィ大佐率いるリビア軍の全面的支援で撮影され、イスラム教と
それをバックアップする多くの人々とオイルマネー(約50億?)に
よって出来た映画らしいです。
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