エディターレビュー
大映が製作した妖怪時代劇の一編。江戸の豪商・但馬屋利右衛門は、寺社奉行堀田豊前守と結託し、岡場所を作る計画を強行。立ち退きを命じられた長屋の住人は、泣き寝入りするしかない。ある夜、油すまし、ろくろ首、ぬらりひょん、大首といった妖怪たちが大挙して出現。悪事の限りをつくす寺社奉行を恐怖のどん底に突き落とす。 妖怪の恐怖を全面に押し出した作品ではなく、本作は時代劇によくある、自分の立場を利用して悪事をはたらく悪徳奉行とその手足となる商人が、庶民を苦しめるといったパターンで進行する。いわば「必殺」シリーズにおける仕事人たちの役割が妖怪たちのポジションであり、その容姿で悪人たちをこらしめるくだりは、不気味なビジュアルでありながらカタルシスを感じさせる。妖怪たちとなぜか品番に遭遇してしまう、ぼんぼんの役を浪速のコメディアン・ルーキー新一が演じており、そのトホホなあわてふためきぶりが笑いを誘う。音楽は渡辺宙明で、妖怪出現シーンの楽曲は、後に東映の特撮TVシリーズにも使用された。(斉藤守彦)
カスタマーレビュー
妖怪たちの愛嬌と不気味さに魅了 妖怪百物語 [DVD] 藤巻潤
僕が、小学生の頃の映画でした。当時は、ガメラ映画と同時上映だったと思いますが、子どもたちだけで行って、翌日先生に叱られたことが思い出されます。
大映は、「大魔神」など時代劇を基本に勧善懲悪の物語が多かった時代です。この映画の内容は、悪者高利貸しが貧しい人たちの土地をだまし取ろうとするのですが、それに反して公儀者が妖怪たちが、それ阻止しようとするものです。
1960年代後半は、高度経済成長を背景に、公害問題や乱開発などによる自然破壊が、社会問題化していました。この映画も、時代は違いますが、同じような論法で話が展開しています。
さらに、当時の人気アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の影響もあってか、子どもたちにも歓迎された映画でした。ろくろ首やカラ傘など、妖怪たちの愛嬌と不気味さに魅了される映画です。
和の傑作。 妖怪百物語 [DVD] 藤巻潤
日本独自の妖怪話を見事に映像化した作品です。勢いあまってこのスタッフで鬼太郎を実写化してたらと思うと残念でなりません。
こわいですよ 妖怪百物語 [DVD] 藤巻潤
こわいですよ、というのはエクソシスト並みの怖さという意味ではなく、なんかホントに出そう・・・というそれです。ストーリーもしっかりしているし、出てくるタイミングも絶妙ですね。からかさお化けが出てくるところは、きっと監督は笑いを取ったんだと思うんですけど、絶対に笑えませんね。ふっと(にやっと?)笑った後、ゾッとするような、そんな感じで進んでいきます。ありきたりの日本ホラー(現代版)に飽きた人は、どうぞこちらに。
怖さを求めるなら 妖怪百物語 [DVD] 藤巻潤
妖怪大戦争で妖怪たちに持った親近感をこの映画に求めると裏切られます。妖怪たちまぢ怖いです。この映画を観るとやっぱ妖怪って人間を怖がらせるための存在なのだなあと実感してしまいます。
最新レビュー 妖怪百物語 [DVD] 藤巻潤
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