エディターレビュー
遊園地で起こった殺人事件を発端に、戦時中に研究されていた物質電送機の存在が明らかになる。仁木博士が開発した物質電送機を須藤兵長が連続殺人を侵していたのであった。その裏には、ある事件があった。 「美女と液体人間」「ガス人間第1号」と並ぶ、東宝特撮「変身人間シリーズ」の一作。監督は歯切れの良いタッチが持ち味の福田純で、特撮は円谷英二が担当している。東宝特撮映画には珍しく、鶴田浩二が主役の新聞記者を演じ、その相手役に白川由美が扮して花を添える。ただし俳優陣の中では、戦時中の横領事件によって死んだはずの須藤兵長を演じる中丸忠雄の不気味な無表情が恐怖心を煽って絶品。 人間を電送するシークエンスの映像表現には、アニメーションの技術も用いた、手作業の合成テクニックが使われた。今日見てもその成果は目を見張るものがあり、平面的なCG映像などには出せない、見事な立体感を表現している。(斉藤守彦)
カスタマーレビュー
センス抜群 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
私が生まれる前の作品だが、小学校の時に買ってもらった怪獣本に「電送人間」のカラー写真があって、それがめっちゃ怖かった。あまりに怖すぎたので、本編を見るまでに30年以上たってしまった(笑)
いやあ、予想以上によかったですな。福田純監督と聞くと、ゴジラシリーズではあんまりいいイメージがないのだが、この作品の演出は非常にシャープ。食わず嫌いのあなた、ぜひ一度ご覧になることをお薦めする。
特撮については、電送シーンは現在の目で見ても十分通用するセンスと美しさである。あと、時間は短いけど、蒸気機関車の疾走シーンは円谷特撮で最高傑作のひとつではないかい?現在、この映画を見直した中丸忠雄氏本人が「えっ、これが特撮ですか?」とコメンタリーで絶句していたぐらい、見事。
お話についてはツッコミどころもあるのだが、現代の邦画と並べても十分許容できるレベルである。特撮の美しさや中丸忠雄氏の怪演を楽しもうではないか。
中丸忠雄氏ご本による特典コメンタリーは必聴である。あやうく「ガス人間」になるところだったとか。ああ、それ見たかった!もちろん、土屋嘉男もよかったけど。ついでに言うと、映画に出てきた「軍国キャバレー」行ってみたい!!メイド喫茶より楽しそう。
特撮部分必要最低限しか 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
変身シリーズ中一番お色気少ないです。
特撮も必要最低限しか使われていません。
しかし、その必要な部分では最大限に効果出てます。
キャバレー大本営
のアイデアすごいです。
若き日の天本さん出てます。
(ラスト直前に用心棒役で出演)
特撮ノワール 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
福田純のキビキビしたテンポのいい演出、中丸忠雄の快演と娯楽映画の
見本のような一本。今見ると電送人間の特撮表現に手作業の温かみを
感じて微苦笑。特撮ものには珍しい鶴田浩二の出演、当時のキャバレー
や風俗の描写も相俟って一連の東宝アクションの系列にも位置づけられ
る面白さもある。
効果音に注目 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
須藤兵長登場の効果音はのちバルタン星人に転用。
電送中のそれはのちスペシウム光線発射に転用。
桜田門を走る自動車の数がとても少ない。
この時代娯楽の殿堂はキャバレーだった。
「美女と液体人間」と同様に、白川由美さんがヒジョーに美しい。
東宝映画のめざした世界 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
「暗黒街撃滅命令」のようなノァールもの「香港の白い薔薇」のようなメロドラマ、そして「ハワイの若大将」といったコメディーと、あらゆるジャンルを手がけた福田純は、稲垣浩に師事した職人監督。彼の2作目にあたるこのSCI-FIスリラーには、ともすると当時日本の特撮をリードした円谷英二にのみ脚光が当りがちだが、出演する白川由美や鶴田浩二らトップスターの表情の演出、稲垣浩やマキノ雅弘らとも組んだベテラン山田一夫の撮影、吉村公三郎映画にも関わった池野成による音楽とそれを演奏する東宝お得意の重厚なオーケストラなど、日本映画全盛期の、低予算ではあるが丁寧な作風が小気味よい。庶民的な風情の鶴田をサポートするスマートな平田明彦や、バタ臭い悪役を演じる河津清三郎などの配役にも、この時代の東宝映画の目指していた世界観を強く感じる。
最新レビュー 電送人間 [DVD] 鶴田浩二
電送人間 [DVD]を買った人はこんな商品も買っています
関連ページ
|