ヨーヨー・マの音楽的キャパシティの途方もない広さが実感されるディスクだ。彼はもうすでにクラシック音楽のチェロ奏者にとどまらない、グローバルな音楽家になっている。ヨーヨー・マの前には、特権的・専門的な聴衆はありえない。彼は、世界中の音楽を誰にでも開かれたものとしているのだ。1枚のトータルなアルバムで聴くよりも、こうしたコンピレーション盤で聴いたほうが、ヨーヨー・マのそうした幅広さを実感できる。そういう意味でも、単なるベスト盤という次元を超えて、大いにオススメできるアルバムなのだ。
ドヴォルザークの「チェロ協奏曲第2楽章」やモーツァルトの「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント」が、ジョビンやタン・ドゥンやシルクロードと同居する面白さは、想像以上にスリリングだ。演奏の一つひとつも、本当にすばらしい。例えば、「タイスの瞑想曲」(アルバム『パリ〜ベル・エポック』から)。こんなにポピュラーな何度も耳にしたような小さな曲で、胸を突かれるような大きな感動を味わわせてくれるのは、ヨーヨー・マだけだろう。どの演奏も、単に感動するというよりは、痛みが伝わってくるくらいに切実で自由で、感覚に直接訴えてくる。これまでの彼をよく知っている人にも、このベスト盤はぜひ一聴をおすすめしたい。(林田直樹)
ヨーヨーは言うまでもなく評価は高いのですが,私にはどうも面白みがありません。3枚ほど有名なCDを買いましたが,どれも2度ほどしか聴いていません。このアルバムも同様です。
上手い下手でなく,面白くないというか楽しくないというか。そんな感じです。
ヨーヨーの音楽はジャンルを問わない。
クラシックに始まり、色々なことにチャレンジしている。
子供のおもちゃとして有名なヨーヨーのベストであるから
ベスト・オブ・ヨーヨーというわけさ。
それに中国語の接尾疑問詞マ?をつけることによって、これは本当に最高なのか?と問いかけている。
日本語では奥ゆかしいと言われるかもしれないし、その要素はあるのかもしれないが、それだけじゃあない。
いつまでも消えない探究心、向上心がここにある。ある。アルアルヨ。
オキャクサンヤスモノドケイアルヨ?ヤスモノガイノゼニウシナイアルヨ?アルヨアルヨ。作品はいいのですが。
Disc1
1.リベルタンゴ(ライヴ・ヴァージョン)(ピアソラ/カランドレリ編)
2.「ジュゼッペ・トルナトーレ組曲」より「ニュー・シネマ・パラダイス」~ノスタルジア(モリコーネ)
3.タイスの瞑想曲(マスネ/ヨーヨー・マ編)
4.ヴァイオリン協奏曲集「四季」第4番「冬」~第2楽章(ヴィヴァルディ)
5.モヒーニー(魅惑)(ロング・ヴァージョン)(ダス&デイ/リョーヴァ編)
6.カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」BWV147~主よ,人の望みの喜びよ(バッハ/コープマン編)
7.弦楽三重奏のためのディヴェルティメント変ホ長調K.563~第5楽章(モーツァルト)
8.チェロ協奏曲ロ短調op.104~第2楽章(ドヴォルザーク)
9.ユモレスク第7番変ト長調op.101-7(ドヴォルザーク/モラヴェツ編)
10.シンプル・ギフト(伝承曲/メイヤー編)
11.クリスタル(マリアーノ/カランドレリ編)
12.シェガ・ヂ・サウダージ(想いあふれて)(ジョビン/モライス/カランドレリ編)
13.ヴァイオリン・ソナタ イ長調(チェロ用編曲版)~第1楽章(フランク)
14.千頭の馬のギャロップ(カルホール)
15.「グリーン・デスティニー」~デザート・カプリッチョ(タン・ドゥン)
16.「ナカイコッツィ」~デフィニション(グラス)
17.ミニーノ(S.アサド)
18.無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007~5.メヌエット(バッハ)