エディターレビュー
鎌倉時代、十数年の修業を経た蓮長(長谷川一夫)は法華経を説くようになり、両親をその最初の弟子とした後、名を日蓮と改めた。救国救民のため「南無妙法蓮華経」の旗を掲げて辻説法を続け、徐々に信者を増やしていく日蓮に対し、鎌倉幕府は幾度も厳しい弾圧を強いるが、「法華経を信じないと日本は滅びる」と一歩も譲らない。そんな折、蒙古が日本に襲来してきた…。 時の大映社長であり、熱烈な日蓮信者でもあった永田雅一が、東洋版『十戒』をめざして製作した歴史スペクタクル大作。監督は『明治天皇と日露大戦争』の渡辺邦男で、激しい性格の日蓮を主人公としながらも、どこか絵巻物風歴史劇としてまとめた感があり、柔和なイメージの大スター長谷川一夫が主演であることも無縁ではないだろう。クライマックスは蒙古の船団が暴風雨で壊滅する特撮シーンで、後の『釈迦』『秦・始皇帝』『大魔神』といった大映特撮時代劇の原点としても評価されるべき作品だろう(増當竜也)
カスタマーレビュー
大映特撮の実力に驚き 日蓮と蒙古大襲来 [DVD] 長谷川一夫
この映画は鎌倉時代に実在し、今もなお崇拝され、立場の違ういくつかの宗派によって、その法灯を守られている偉大な宗教人を主人公に据えており、その描き方について各々の立場によって様々な不満をぶつけられている作品です。作品全体の出来としても、いかにも時代がかった台詞回しや、日蓮上人の法難がただの見せ場として羅列に終わっている所とか、難点が多いのも事実です。しかしこの作品の美点はクライマックスの蒙古襲来の大スペクタクルシーンにあります。特に蒙古船団が嵐に遭遇し破壊されていく特撮シーンは、壮絶の一言。大映特撮の底力を見せきった名シーンです。どこまでも明るく明瞭な円谷特撮に比べ、重厚感満点なその独特なタッチは、“特撮ファン”の多くの支持を得ることは間違いありません。それだけで、この作品は十分に見る価値があるものと確信しています。
間違ったイメージを作るものです 日蓮と蒙古大襲来 [DVD] 長谷川一夫
日蓮宗からの引用なのか、日昭、日朗、四条金吾氏だけで、日興上人、熱原三烈士、工藤吉隆氏等は出てませんでした。公場対決も無ければ、祈とう対決も無かった。これで、1958年10月1日公開当時でも、知らない人達がこれでイメージを作られるのは、大きな誤りです。光る物体も雷光という事にしたみたいですし、伝記物としては誤りが多すぎます。
日本を救った日蓮。それが50年前に作られた。 日蓮と蒙古大襲来 [DVD] 長谷川一夫
もしも、日本が中国の属国になるかと思うとゾッとします。長谷川和夫の好演で、日蓮が見事に復活!!日本が滅びようとしていた時にどうすれば、日本を救えるかを真剣に考えていた。そこに深い感動を覚えます。その姿はちょうどマッカーサーに真剣に会見を申し込んだ昭和天皇のように。
蒙古との激闘 日蓮と蒙古大襲来 [DVD] 長谷川一夫
今作の日蓮は、題名にもあるように蒙古との激闘が主題です。もちろん日蓮のそれまでの生い立ちも描いていますが、見所はやはりそこです。 名優、長谷川一夫演じる今作の日蓮は萬錦さんと違い、表面的な演技は押さえめな分、内からにじみ出る情熱や思いを観るものにひしひしと感じさせる見事な演技を見せてくれます。 そんな一夫演じる日蓮を尊く拝む人々を見ていると、こちらまでそんな気を起こさせるほどの魅力を存分に放っています。 そしてクライマックスの日蓮が嵐を起こし、必死に唱えるシーンはスゴイ!の一言。 俳優陣も豪華です。
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