エディターレビュー
射撃選手としてメキシコ・オリンピック出場が決まっていながらも果たせなかった北海道の刑事・三上(高倉健)。彼のおよそ11年に及ぶ人生模様が、主に3人の女とのエピソードを連ねながら繰り広げられていく。たった一度の過ちを犯してしまった妻・直子(いしだあゆみ)、婦女暴行殺人犯の無垢な妹すず子(烏丸せつ子)、そして仕事に嫌気がさした三上が立ち寄った飲み屋の女将・桐子(倍賞千恵子)…。 倉本聰が高倉健のために書き下ろした脚本を『冬の華』の降旗康男が監督。日本映画ならではの情緒と健さんならではのわびさびの美学が見事に融合した人間ドラマの傑作に仕上がっており、また本作で“Mr.日本映画”こと高倉健のイメージは決定付けられたと言っても過言ではないだろう。八代亜紀の『舟唄』をバックに男と女が無言で交わすクライマックスは圧巻。木村大作のシャープかつ情感あふれるキャメラ・ワークも絶品で、以後監督・降旗康男、撮影・木村大作、主演・高倉健のトリオによる作品が連打されることにもなっていった。(増當竜也)
カスタマーレビュー
人生 哀愁 駅 STATION [DVD] 高倉健
人生の無常、哀愁を描く巧みさに脱帽。
倉本聰の脚本の凄さが際立つ。
演じる高倉健他の迫力に圧倒される。
倍賞千恵子、いしだあゆみ、烏丸せつこ。
人生の真実を演じる最高の演技。
日本映画の最高峰と言うべき傑作。
愛しい情熱の「赤」 駅 STATION [DVD] 高倉健
高倉健演じる三上刑事。刑事として、父として、オリンピックを目指すものとして、そして男として、彼が背負っているものをあらわすかのように、彼は常に渋いグレーか黒の衣装だ。それに相対するように、彼を取り巻く女たちは全員赤い衣装を身に付けている。黒と赤…。赤は黒が心を寄せ、守らなくてはならない色なのに、黒が赤を飲み込むと、赤は黒にしかなりえない。この映画はそんな黒の悲しさを描いたかのようだ。
不器用な男の美学 駅 STATION [DVD] 高倉健
この作品は健さんの現代映画(非やくざ映画)の中で、最も代表的な作品だと思います。自分はこの映画を当時観て、すっかり健さんにやられてしまいました。自分の主張したいことはどんどん主張し、とにかく自分を表現しようとする人間が多いこの世の中に対して、あくまでも謙虚で不器用、しかし強い男健さんにやられたのです。
ストーリーは特にハラハラ、ドキドキの盛り上がりも無く、男女の恋物語が情緒的に語られていきます。特に後半は雪が降る厳しい北海道のある小さな小料理屋を舞台に、その女将(賠償)と健さんの悲しい恋物語が涙を誘います。他にも、「いつでも帰って来い」と故郷で温かく待っていてくれる幼馴染(田中邦衛)のシーンも良いです。
「とにかく俺は他人より前に」というような方にはあまり感動できないかもしれません。謙虚な強い男になりたい、そんな男性にはぜひ観てもらいたいです。
倍賞千恵子は最高だ!が、 駅 STATION [DVD] 高倉健
この映画の倍賞千恵子は最高です。
が、高倉健のオーラにも、八代亜紀の「舟歌」にも全く思い入れのない私としては、「無理な話がつながってるなぁ」と思いました。ラストも何だかわかんないし。
ネタバレになってしまうので「無理」については詳しくは記しませんが、ある年代以降の高倉健の映画というのは、「健さんだし。。。」みたいな事で許されるというか、見る方がおもんばかってくれる感じがあるため、話としてはどーも無理な話が多いような印象があります。
公開当時ヒットして、この映画に感銘を受けている友人もたくさんいましたが、やはり健さんに特別な感じを持たない私のような人間が見ても、「どーもなー」という事になるように思います。ただし、当時(1980年前後)の日本人の多くが持っていた感受性の方向みたいなものはよくわかるかもしれません。
健さん bP 駅 STATION [DVD] 高倉健
公開当時 日本アカデミー賞を総舐めにした作品です。ストーリー、俳優、音楽、撮影すべてにおいてこの年の邦画の最高作品に値する作品です。現在の邦画にはない、重厚な展開と撮影は是非今の若い人に見て貰いたい一本です。
出演者の中でも、根津甚八(今の人は知らないと思うけど)の登場シーンには 鳥肌がたつほどの驚きと 彼の個性にピッタリはまったシーンです。
舟歌をバックに大晦日の荒海のシーンは、この場面だけで二人の心情を表現している 全シーンのなかでもお気に入りの場面です。
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