戦国の世を治め、天下統一を成し遂げた秀吉は、狡猾な知将でも、冷酷な独裁者でもなく、ただ純粋に、平和で豊かな国を夢見て、がむしゃらに走り続けた、無策なサルだった。「ウソだろ?」と思うでしょうが、この作品を見終われば、「そんなこともあったかも知れない」と思うようになります、きっと。
本当に無策で不器用、だけどその誠実な人柄が人を惹きつけ、良き家臣に恵まれ、その家臣たちに支えられて、天下統一まで成し遂げる。草なぎ君は、まさにはまり役。
中井貴一さんが良い。物語の語り部として、飄々と、愛嬌のある語り口で、「ただのサルだった」秀吉を語ってくれます。
北大路欣也さん演じる浅井長政の切腹シーンは強烈。「プライムタイムの放送で、こんなシーンを流していいのか」と、テレビを見ながら戸惑ったほど。本当に切腹したらこうなる、というのを見せ付けられた感じです。「新撰組!」の<山南敬助>堺正人さんの切腹(三谷幸喜さんが「堺さんが本当に死ぬかと思った」と評した名シーン)よりも、ずっと凄絶。
たびたび出てくる、国仲涼子さんの顔アップは、反則でしょう(笑)。めっちゃかわいい。
このドラマのメッセージは、きっと『志を持って、誠実に生きろ』ということでしょう。
「どうせ世の中、せこい奴が得をするんだ、正直に生きてたらバカを見る」
僕もそう思ってました。でも、このドラマを見たら、誠実に生きてみようかなって思うんです。だって、秀吉は、正直に、誠実に生きたからこそ、天下統一まで成し遂げることが出来たのですから……。