カスタマーレビュー
初めての人にも安心してお薦めできる名盤 マーラー:交響曲第1番 ワルター(ブルーノ)
私はあまりいいマーラーのリスナーではないのですが(なにしろ長大な曲が多く、実演を聴いた事がない私にとってはCDで聴き続けるのはちょっときついため)、そんな私でもこのこの交響曲第一番はすんなり入り込めました。 マーラーの作品の中では音楽的完成度が低いのかもしれませんが、ここには親しみやすい“歌曲の精神”が溢れていて、聴いていて実に楽しいです。 覚えやすくてちょっと民謡風の美しい旋律も魅力的です。 それでいてワルターの演奏はこのやや小ぶりの曲を迫力いっぱい、艶いっぱいに奏でていてくれて、本当に理屈ぬきに楽しませてくれます。 ちょっとやかましい第四楽章は苦手なのですが、それ以外はいずれもすばらしい名演だと思います。
マーラー本人から直接の薫陶を受けたというワルターの演奏は、ちょっと不気味で極端なマーラー演奏が主流になった現代においては大人しすぎるのかもしれませんが、私はこれからマーラーを聴いてみようと言う方にはやはりこの盤をお薦めします。 また、この作品の原曲は“さすらう若人の歌”という歌曲集なのですが、そちらの歌曲とこの交響曲を同録したCDがあります。 クーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団演奏のCDがそれで、そちらも歌曲、交響曲共に見事な演奏。 興味のある方は是非どうぞ。
クラッシックにはまりました マーラー:交響曲第1番 ワルター(ブルーノ)
このアルバムを店で見たとき、5−6枚ならんでいました。
何も考えず、巨人のタイトルにひかれて買ってしまいました。別にマーラーでなくてもよい素人でした。
そして解説を読んでワルター指揮がすばらしいことから、推奨された他のアルバムを買い、クラッシックにはまった最初の出会いでした。
これを聞いて、出だしは非常にゆっくり、途中もう終わりかと思うとびっくりするほど大きな音が出る。また非常にセンチメンタルなリズムが奏でられ、涙が出てしまいました。
大きな演奏です。ただやかましいだけの音楽ではありません。
私の 取って置きの一番よい曲です。
基本形ではあるが マーラー:交響曲第1番 ワルター(ブルーノ)
録音が古いのと、いまいち爆発力に乏しい点で4ポイント。
寄せ集め楽団の弱さが出てます。
数多いこの曲の名盤の中でも、安心して身を委ねることができる、スタンダード的名盤 マーラー:交響曲第1番 ワルター(ブルーノ)
マーラーは、その生涯で10曲の交響曲を書いているのだが、その中でも第1番と第2番は、マーラー初心者や、長大で難解なマーラーが苦手という聴き手にとって、最も入り込みやすい曲だ。
マーラーは、その生涯を通じて、哲学者のように、人間の根本問題に悩み苦しみ、死をおそれ、神を探し求め続けた人であり、第2番以降の作品には、こうした彼の人生観が色濃く投影されているのだが、この第1番は、「マーラーの青春の歌」といわれるように、全体的に大らかで、雄渾であり、嵐のような勝利と歓喜の絶頂で全曲を締め括っており、その後の9曲に比し、やや、内面的な深みに欠けるのは事実なのだが、それゆえに、マーラーの曲の中では、最も聴きやすい名曲となっているのも、疑いのない事実なのだ。
そうした第1番の特性からか、この曲には、このワルター盤の外にも、名盤と評されている演奏は数多いのだが、その中から、バーンスタイン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管盤と、テンシュテット指揮シカゴ響盤とで聴き比べてみた。
ワルターの演奏は、バーンスタインより約4分、テンシュテットより何と約8分も早いテンポを取っているのだが、旋律をたっぷりと歌わせており、むしろ、ゆったりとしたテンポの演奏と感じるほどだ。また、生前のマーラーは、ワルターの演奏を、「激しい気迫に欠けている」と評していたようなのだが、この第1番や第2番の最終楽章に聴く晩年のワルターには、激しい気迫も十分だ。
それに対し、バーンスタインの演奏は、極めて個性的であり、これほど、暗く、かつ、絶叫する第1番は聴いたことがない。このアプローチ法は、明らかに第2番以降向きだとは思うのだが、面白い演奏であることは間違いない。テンシュテットの演奏は、ワルターと甲乙付け難く、激しい気迫ではワルターを上回っているのだが、テンポが極端に遅いだけに、聴き手は、かなりの集中力が必要かもしれない。
木を見ず森を見よ。 マーラー:交響曲第1番 ワルター(ブルーノ)
マーラーとワルターの師弟関係は基礎知識に属するだろう。マーラーの巨人を初めて聴きたいのだけど誰の演奏がいいだろうと考える時、初心者でもこの知識を得ればワルターに手を出したくなるに違いない。いかにもマーラー直伝で正統であるかのように思われる。
しかし、録音としてはそこまで精度の高い演奏ではない。きっちりとしたアンサンブルを求める人はがっかりするかもしれない。とは言っても、この演奏がだらけきっていると言うつもりではない。きっちり整っていないが熱気でカバーしている、と言いたいのだ。
細部にこだわらず、全体の熱さを聴くことができれば、この演奏を楽しむことができるだろうと思う。
余談だが、第3楽章の冒頭のピッチが怪しい。その怪しさがかえってグロテスクに響き、一興をそえている。音をわざと外したのだろうか。いずれにしてもこの場所はハラハラして聴いている。
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