エディターレビュー
今のロックは矢野顕子の爪のアカを煎じて飲め、と言いたくなってしまった。Y.M.Oにヤラれたその昔、おのずと触れることになった矢野の存在を、他人事ながら自慢したい気持ちになった感覚に近い、世界に誇りたいものがこの新作にはある。 岸田繁との共作で鳴っているのは、基本的に最近のくるりの言葉数少なめで素直なメロディ。いくらでも自然にアクロバティックなこともできる矢野が、それをしないことの新鮮さ。もしくはN.Yの盟友ジャズ・ミュージシャンとの、このうえなくロックなセッションの自由度。誰とコラボしてもここまではできまいという、躍動感に満ちたレイ・ハラカミのサウンド・プロデュース。岸田の鉄道フェチっぷりと、矢野の勇気凛々な女の子像が結実した「Night Train Home」はじめ、ここには喧喧諤諤(けんけんがくがく)を経た楽しさがあふれている。(石角友香)
カスタマーレビュー
レイ・ハラカミと組み新境地を開く ホントのきもち (SACDハイブリッド盤) 矢野顕子
もともと矢野顕子は最先端の音楽を取り入れていくスタイルを持っている。たとえば初期の頃の「いもむしごろごろ」は当時画期的であったムーグのシーケンサーを取り入れているし、「やませ」などはムーグサウンドとピアノのコラボだ。後、カクトウギセッションという名のYMOのメンバーと六本木ピットインでライブをし、YMOのワールドツアーへという流れになる。それ以降は、多くの人が知る所なので割愛するが、その流れとして今回のレイ・ハラカミとの"Too Good To Be True(7曲目)"と"Night Train Home(10曲目)"は、最先端サウンドの新境地である。このサウンドに近いのはJeff Bovaとタッグを組みTHE HAMMONDSとして出しているlife behind TVだろう。しかしレイ・ハラカミのサウンドの方が緻密である。レイ・ハラカミと組んだこの二曲を聴くためだけにでもこのアルバムを購入する価値がある。
矢野顕子さんならではの魅力満載。 ホントのきもち (SACDハイブリッド盤) 矢野顕子
2年半ぶりの新作。今回は、矢野さんと親交深いくるりのメンバーと5曲もコラボーレーション。以前もBOOMとのコラボでも実証済みのように、それぞれの良さを生かしながら、人としての交流があるからこんな音楽なんだと実感できるコラボをするのが矢野さんの信条だと思います。またシングル「わたしんち」でも実証済みのように、バックミュージシャンとのセッションが今矢野さんの音楽の機軸にあるようです。今回は、エレクトロニカ・アーティストとして有名な、”レイハラカミ”さんと2曲をコラボレーション。またニューヨーク・ジャズ界で著名なアンソニー・ジャクソン(B)、クリフ・アーモンド(Dr)、オズ・ノイ(G)とのセッション。そして、日本で一番のPOPS界のピアニストだと思う矢野さんのピアノの弾き語りも収録。 音楽的テクニックと人間味温まる感性そんな矢野さんにしか表せない音楽が感じられるCDだと思います。SACDとのこと、ふつうのCDプレイヤーではその魅力はわかりませんが、CCCDでないことに安堵します。この方向でお願いしますね。SONYさん。
最新レビュー ホントのきもち (SACDハイブリッド盤) 矢野顕子
収録曲・トラック
Disc1
1.行かないで
2.N.Y.C.
3.まっ赤なビー玉
4.HouseofDesire (Burnin’Down)
5.おいてくよ
6.NightTrainHome (acousticversion)
7.TooGoodTobeTrue
8.OurLives
9.Nobuko
10.NightTrainHome
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