エディターレビュー
自由奔放な性格の波子(常盤貴子)は夫の勇太郎(香川照之)とともに満州に渡り、酒造会社を経営して栄華を極めていた。しかし1945年8月、ソ連軍の満州侵攻に伴い、波子はふたりの子どもを抱えて夫の出張先ハルピンへと逃れ、そこで日本の敗戦を知る。やがて勇太郎は波子の元を去り、彼女はかつて想いを寄せていた元関東軍情報将校・氷室(伊勢谷友介と再会。しかし彼は阿片で全身を蝕まれていた…。 なかにし礼が自分の母をモデルに記した同名小説を『鉄道員(ぽっぽや)』『ホタル』の降旗康男監督のメガホンで映画化。時代に先駆けて自立を目指したヒロインを常盤貴子が存在感たっぷりに熱演しているが、彼女に合わせて原作よりも年齢設定を下げたことなどもあってか、そのキャラクターそのものに対しては、意見が賛否分かれるものがあるだろう。『八甲田山』などの名手・木村大作キャメラマンによる凝った映像美が光る。(的田也寸志)
カスタマーレビュー
しょうゆ味の「ひまわり」!? 赤い月 [DVD] 常盤貴子
彼女は、ある意味放漫な愛に生きた女性です。そして後半の死と隣り合わせの生活の中でも、「愛」こそが生きる証であり、「愛」のために生き、また生きてこそ「愛」を実践できるという信念を貫きます。
実はその辺の彼女の内面の表現がイマイチで、ちょっと感情移入といいますか、同情しにくかったのが残念。ついつい、「おいおい!」って思ってしまう。彼女が主人公なのですが、時代の変化が大きすぎて、焦点がややぼけてしまってる。人物像をもう少し、オトナの、デキルいい女として描けば、また違った映画になったような・・・。
それにしても伊勢谷友介、男前です、わたし好みです。(笑)あと、香川照之が思ったより下手だったなぁ。時代性や立場を表現するための演技かもしれませんが、下手としか思えなかった。伊勢谷ももうちょっと自然な表現でもよかったような気がします。この辺は、時代考証のこだわりすぎなのかも。もっと現代風のアレンジでもよかったのではないかと思います。
映像やカット、カメラアングル、脚本はなかなかでした。シーンと音楽の組み合わせも、ついつい常盤貴子を「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーとか「ひまわり」のソフィア・ローレンと重ねてしまう。ちょっと彼女にはかわいそうですが、和製としてはまあまあかと。実際、ひまわり畑も出てきますし・・・。
あれこれ、もう一工夫欲しかったとは思いますが、久々に納得の邦画を見させていただいた感じです。
駄作 赤い月 [DVD] 常盤貴子
主人公の波子は「自由奔放」というよりも、ただの浮気癖のあるワガママ女にしか描かれておらず、全く魅力的には感じませんでした。よって、感情移入なんてとてもできず、全く共感もできません。
その上主人公の行動は終始責任感が希薄で筋が通っておらず、しっくりくる終わり方ではありませんでした。
戦争を舞台にした強く美しい女性を描いた壮大ストーリーを期待していたのに、あまりのしょぼさに時間とお金を無駄にしたと感じています。映画を観た友人も同様の感想でした。
演技は上手くはありませんが常盤貴子(の裸体)はきれいでしたので星2にしました。
これは傑作だ 赤い月 [DVD] 常盤貴子
全ての人の織りなす愚行を愛と自己責任で許し生き抜く姿は美しい。
人は生きるために生き、許し合う。
全ての罪は、償われ、許される。
人は、未来に向け、直向に生き続ける。
森田波子は、逞しく生き続ける、庶民の象徴。
歴史の愚行は、庶民の愛によって、浄化される。
テンポの早い演出は秀逸。
映像の美しさは抜群。
庶民の壮大な自己責任原則は日本を救うだろう。
大河 赤い月 [DVD] 常盤貴子
敗戦にいたる時代背景・ドキュメンタリー・年代記を知れば知るほど、この映画のうさん臭さと現代的脚色のひどさにヘキエキしてしまいます。韓国・中国の当時の大河映像作品を見たほうがよっぽどマシ、だと思いますが。
とうてい。 赤い月 [DVD] 常盤貴子
鈴木清順監督の『春婦傳』、韓国映画なら『将軍の息子』その他多くの作品、そして中国の『黒い太陽731』。ヤルタ会談で、F.D.ルーズヴェルト大統領の強い説得により、J.スターリンは渋々満州参戦を承諾したことは今では歴史的常識とはなっているものの、当時の大陸の日本軍や民間人の本当の姿は、この映画を予備知識なしで見たところで、とうてい理解できないだろう。
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