戦後の大阪を舞台に、夢に向かって懸命に生きる家族を描いたNHKの連続テレビ小説『てるてる家族』は、昭和20〜40年代の歌謡曲が物語を彩る重要な要素だった。本盤は、劇中で特に印象的だった昭和歌謡の名曲を年代順にオリジナル音源で収録したものだ。
ここには、昭和歌謡史の縮図がある。これらの曲が、戦後復興期の日本国民をどれだけ元気付けたことだろうか。そして、サトウハチロー、服部良一、古賀政男、漣健児、遠藤実、吉田正、東海林修、弾厚作などなど、歌謡曲はもちろん、70年代以降の日本のロック/ポップス史の礎をも築いた優秀な作家陣の功績も、決して忘れることはできない。J−ポップの原点という意味でも、ぜひ若い音楽ファンにも聴いてほしい1枚だ。(木村ユタカ)