梶芽衣子は『怨み節』が有名だが、他にも幾多の名曲がある。
これもそのひとつ。“KILL BILL”挿入歌として脚光を浴び、まさかのシングル・カットとなったが、
それ以前に“修羅雪姫”主題歌としてこの曲を知っていた筆者にとっては思いがけぬ快挙に思われる。
昭和の絵師・上村一夫の描く修羅雪姫そのまま寸分たがわぬジャケットもほぼそのままの復刻でうれしい。
感情を込めないクールで淡々とした唄声に平尾昌晃−竜崎孝路の『必殺』コンビがよく似合う。
丁度この時期、同コンビによる西崎みどり『旅愁』@暗闇仕留人が大ヒットしており、曲の雰囲気は非常に似ている。
だが、メインはあくまで、梶芽衣子。そして『修羅雪姫』。
この機会に昭和40年代東宝映画の傑作、昭和の絵師の筆による元祖『修羅雪姫』に触れて頂きたく願う。
これは『修羅雪姫』の『修羅の花』なのだ。
近年、テレビ番組「ビューティートーク」のほかは比較的地味にドラマなどで助演……、そんなイメージであった女優・梶芽衣子が突如、歌手として再び脚光を浴びるキッカケを作った、タランティーノ監督作品『キル・ビル(Kill Bill Vol.1)』。その本編で印象的に使用され、サントラ盤に収録されている「修羅の花」(平尾昌晃作曲。やや必殺シリーズっぽい哀愁味だが、元祖『修羅雪姫』より)そしてエンドロール2曲めに意表を突く形で流れた、彼女の代表曲「怨み節」(菊池俊輔作曲。こちらはサントラ盤には未収録。『女囚さそり』シリーズより)の豪華カップリングによるマキシが、ここに登場。アートワークは−劇中のオーレン・イシイの着物姿とダブるところがないでもない−「修羅の花」のオリジナルのものを使用し、2曲のオリジナル・カラオケ、および「修羅の花」のメロ入りカラオケも同時収録(※いずれも、これに書いている時点で予定されている仕様)。ということで、『キル・ビル』ご鑑賞の記念に、そしてまた、海外からお越しのお客様には日本観光の思い出に(?!)、ぜひお買い求めいただきたい1枚ではある。
それにしても、来日したタランティーノが、アイドルとして崇拝していたという彼女と対面を果たし、すっかり熱烈な一ファンのようになっていた姿は、実に印象的だった。もしかして近い将来、“Meiko Kaji”の勇姿(?)が世界中のスクリーンに映し出される、そんな日がやって来るのかも……??!