エディターレビュー
夫婦仲が冷めきっていたマークとジョアナは、ふたりだけの旅に出る。その道中、出会い、新婚時代など、12年間の生活を回想していき、夫婦のきずなを再認識することになる。 現在と過去のエピソードを交錯させながら、一組の夫婦のリアルな愛の軌跡をつづっていく本作。赤の他人が共に暮らしていく結婚は、新婚時代に仲がよくとも、やがてふたりの間に溝はできる。それを埋めていくのが愛情なのだ。相手の欠点も受け入れざるをえないのが結婚生活であると描いた本作は、決して甘くロマンティックな映画ではないけれど、離婚の危機に直面した中年夫婦の現実を、時折ユーモアを交えながらグイグイと見せていくスタンリー・ドーネン監督の手腕は見事。また饒舌で自己中心的なマークという男に深みを持たせたアルバート・フィニーの名演&オードリー・ヘップバーンの華やかな魅力が光る。オードリーとドーネン監督は『シャレード』に続くコンビ作だが、作品の印象はまったく異なり、味わい深い愛のドラマになっている。(斎藤 香)
カスタマーレビュー
離婚の危機の乗り越え方 いつも2人で (初回出荷限定価格) [DVD] オードリー・ヘプバーン
この作品は、やはりオードリー・ヘップバーンを中心に語られるのだろう。
特に彼女の出演した作品を多く見ている訳ではない。
この作品に興味を持ったのは、離婚の危機にある中年夫婦をテーマに取り上げているから。
この問題は万国共通のものなのだろう。
夫婦の出会いからの結婚生活を振り返っている。
回想中に、車の故障,夫がパスポートを見失い妻がそれを見つけるエピソードがよく出てくる。
これらのことが、かえってこの夫婦の絆をつないできた様に思える。
この夫婦の場合、平安が夫婦間の危機の原因ではなかろうか。
それを、ハプニングという緊急事態の気持ちの盛り上がりでしのいできている様に思える。
そのことを回想の中で理解できたので、離婚の危機は一旦去ったのではないだろうか。
だが、どの夫婦にも言えることだと思うが、離婚の危機はまた必ずやってくる。
それを乗り越え、互いに成長し、絆が強くなっていくものと信じる。
往年の名女優オードリーに対する侮辱か いつも2人で (初回出荷限定価格) [DVD] オードリー・ヘプバーン
フィルムを見れば見るほど、相手役の俳優アルバート・フィニーにはげんなりさせられた。 最初から最後まで、徹頭徹尾、シニカルな物の言い回しや皮肉しか彼女(オードリー・ヘップバーン)に投げつけていないし、それらのセリフが笑えないから救いようが無いし、一体彼女の何処を愛しているのか全然伝わってこない。 一歩譲ってそれは脚本の問題としても、フィニーの表情も皮肉たっぷりで、への字に曲がった口で、彼女を見る目も冷たく、私ならこんな男は最初から嫌だし、オードリーが途中で浮気するのは全く当たり前。 しかし「優しすぎるから」と浮気相手から逃げてくる段階で、 長年慣らされたサディスティックな生活に未練があるのか、Mなオードリーにがっかりだ。(そういう性格の設定なんだろうか) もう少し暖かい話を期待していただけに、なぜこの作品がこれほど人気があるのか精神分析的には興味深いが、個人的にはただ寒々とした気持ちにさせられ、カタルシスが全くなかった。
ヘップバーン映画異色の、60年代のポップで斬新なタッチによる、誠実な愛の軌跡の物語 いつも2人で (初回出荷限定価格) [DVD] オードリー・ヘプバーン
チャーリー・へイデン&パット・メセニーの極めつけの名盤「ミズーリーの空高く」を聴いていて、彼らが演奏する"Two for the Road"に酔いしれてしまい、ヘンリー・マンシーニによるその抒情感溢れるメインテーマが劇中流れ続ける今作を、久しぶりに観直してみて、改めて、その60年代らしいポップで才気あるタッチに唸ってしまった。この映画、男女が出逢い、恋に落ち、結ばれる迄を描くありがちな恋愛映画の設定とは違い、そうした経緯を経て結婚した2人が、いつしか倦怠期に陥り、離婚の危機を迎えている現在、2人でドーバー海峡を横断する際、かって、何度もこの海峡を渡ってフランスに旅行していた幸せだった過去が遡り、現在と過去を幾重にも交錯、去来させつつ、お互いの"今"を見つめ直すという構成になっている。劇中、シチュエーションが違うO・ヘップバーン&A・フィニーが、何度も同じ場所でシンクロするので、リフレインさせないと混乱してしまう場面もあるが、エレガントでロマンチック、そしてコミカルな映像処理がなされているので、飽きさせない。終盤、"現在"に時間が戻るにつれ、2人の冷え切った関係を象徴すべく、重く、苦いトーンになっていくが、ラストは、この上なく味わい深い。スタンリー・ドーネンは、ジーン・ケリーの同伴者として、MGMの振付師からスタートしたミュージカル映画の名手だが、この斬新なタッチは、チョッと驚き。007シリーズのモーリス・ビンダーによるタイトル・デザインもオシャレ。「ナック」に続いて、まだ無名時代のジャクリーン・ビセットも顔を見せる今作、私同様、ずっと昔に観たきりの方も、若き映画ファンたちにも一見の価値ありと言っておきたい。
いつも二人で いつも2人で (初回出荷限定価格) [DVD] オードリー・ヘプバーン
昔の映画は脚本がしっかりしていたのだとつくづく感じます。映像だけ、キャスティングだけなんていうふうに何かに一方的に寄りかかっていない脚本。 一度みただけなのに数年経っても印象的なパーティーシーンや貧乏旅行でのエピソードを思い浮かべることが出来るし、商業映画ではありますが消費するための存在ではないように感じます。 出逢って盛り上がってすれ違って倦んでそして二人は…恋人って、夫婦って、人生なんて大袈裟に言われたくないことがテーマになっているのに嫌みがないのです。 ヘプバーンはなにを演じても庇護欲をかきたてられないのが不思議。
人生の途中途中で見直してみる いつも2人で (初回出荷限定価格) [DVD] オードリー・ヘプバーン
私がこの映画をテレビで初めて見たのは小学6年生の頃。しばらく前に見た「ローマの休日」ですっかりオードリーのファンになっていた私は彼女の出ている映画だということでウキウキした気分でテレビの前に座ったものです。しかし見終わった時に、十二歳の少年の頭の中では疑問符が100 個くらい舞っていたのをよく憶えています。 二度目に見たのは大学生の頃、池袋の文芸座の地下にあったル・ピリエという映画館です。そのときも、この作品のいわんとすることは良く分からぬまま映画館を後にしなくてはなりませんでした。 ようやくこの映画のよさが分かってきたのは三十代にビデオで見直した時です。可憐な妖精と称されていたヘップバーンがこの映画で演じるのは、長年の夫婦生活にやりきれない倦怠感を抱き、そして別の男性と不倫関係におちる中年女性です。若い頃にはお互いの存在がありさえすればこの世は幸福に満たされた場所であると堅く信じていた女と男が、年を経るにつれて人生は決してそれだけでは済まされないということを悟っていく。この映画の主題は、酸いも甘いもかみわけた年代にならなければ味わえないものでしょう。 ですが、だからといってこの映画を若い人に勧めないわけではありません。むしろ十二歳であっても二十歳そこそこの人であっても、若い人たちはこの映画を見てみれば良いのです。そしてなんだか分からない映画だと、かつての私のように首をかしげても良いと思います。人生をしばらく歩んでみて、それからもう一度この映画を見てみてください。ビデオやDVD 時代にはそれが許されます。そしてその時この映画の良さに気がついたら、自分も人生を重ねてきたんだなという感触を手にすることが出来るはずです。 この映画はそんな風に味わっていく作品なのだと私は思うのです。
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