カスタマーレビュー
篠田監督と岩下志麻 秋刀魚の味 [VHS] 岩下志麻
小津映画はアメリカでも黒澤と並んで、こちらのビデオレンタルのお店でもよく見かける名作古典です。二年ぐらい前にこの映画の女主人公岩下志麻がご主人とハーヴァード大学にいらっしゃるかもしれない?というので、この「秋刀魚の味」とご主人の新作「スパイ・ゾルゲ」の2本立を見に行きました。
篠田監督は、とても優しい感じのさっぱりした方で、奥様は残念ながら欠席でしたが、小津監督が60歳で亡くなった時、「今先生に何かあったみたい」と死を予感した事があったことなど、往年の監督と女優さんとの交流の深さを知るエピソード等を紹介してくださいました。
小津映画はカラーでみると、細かいところが綺麗でいいです。特に街のネオンなどがカラフルで、構図が実に丁寧に作られていて、今回見てみて驚きました。黒白の小津映画も味がありますが、カラーもいいなと思いました。
笠智衆のダンディズム 秋刀魚の味 [VHS] 岩下志麻
初老の父と娘、娘が嫁に行って、父は一人になる。ただそれだけの話なのに見るたびに様々なことを考えさせられる、演技らしい演技もなく、決め台詞に代表される劇的な盛り上がりもないが、例えば、名優達が演技中何かのリアクションで演技する非言語的なちょっとした動作、話の進行とは直接関係のないそんな小さな演技の中に、登場人物の心理のひだを見る者に想像させるニュアンスが詰まっています。笠智衆のことを寅さんの「御前様」のイメージで考えがちだったが、自分が50歳に近くなってこの映画を見直して、凄くかっこよく描かれていたのに、驚いた。岩下志摩も若く可愛いかったというイメージしかなかったが、今回見るともうこの頃から、のちにしぶとく芸能界で生き抜いて「極道の女達」で当てたり、旦那に「スパイゾルゲ」を作らせたりする、奥行きの深さのようなものが感じられて、面白かった。
最新レビュー 秋刀魚の味 [VHS] 岩下志麻
関連ページ
|