エディターレビュー
藤田敏八監督が、秋吉久美子主演で描いた、『赤ちょうちん』に続く青春映画第2弾。学生街で運送業を営む小島秋夫(林隆三)のもとに、男と同棲しているはずの妹・ねり(秋吉)が突然鎌倉から帰ってきてしまう。父母を亡くしている兄妹ふたりの生活がふたたび始まる。やがて秋夫はねりに花嫁衣装を買ってやり、同棲相手の耕三のもとへ帰るように諭すのだが…。 単に兄と妹の生活を描いた作品ではなく、一種の近親相姦的関係を思わせる描写がこの映画の持ち味。一見可愛いが無軌道で大胆というねりのキャラクターは、まさしく当時の秋吉のイメージそのもの。ふらっとやって来て、いつの間にか消えていく。妹という身近な存在でありながら、手を伸ばすとするりと逃げる、そんな微妙な兄との関係性が70年代の風景と共に刻まれた名編。(斉藤守彦)
カスタマーレビュー
秋吉久美子・林隆三・ひし美ゆり子らのスターパワーが光る意外に明るい映画 妹 [DVD] 秋吉久美子
事実上、秋吉久美子と林隆三の二人の主演映画で、いまから30年以上前の映画ですが、主役二人の存在感と魅力は、大スターになった現在の二人と遜色ないものがあります。この映画の秋吉は素晴らしく、ファンでなかった人も、この映画を見れば惹き込まれ、他の配役は考えれないと、感想をもたれるのではと思われます。その他の出演者も、怪演としか言いようがない伊丹十三、当時人気絶頂の輝きをみせる村野武範、ミニスカート姿が眩しいひし美ゆり子など贅沢です。とかく、この映画の紹介では70年代の香り・兄妹の恋愛・フォークソングのモチーフなどと描かれていますが(勿論そうした内容を求めるファンのニーズにも対応はしていますが)、時代遅れの暗いイメージはまったくなく、全体に明るく、見終わった後も爽やかです。特に思いテーマのようなものもなく、後に大スターとなる出演陣の若さ溢れる魅力が楽しめます。ただし、秋吉とひし美のヌードシーンがあり、若干の性描写がありますので、鑑賞は中学生からということになると思われます。
憧れだった兄と妹 妹 [DVD] 秋吉久美子
ストーリー的にはどうってことないんだけど、昔いつも兄がほしくて、兄との近親相姦的関係を持つファンタジーさえ描いたことがあるので懐かしい。ねりのキャラクターも、私もやりそうな、というか私自身がそういうキャラなので親しみが持てる。
70年代の青春 妹 [DVD] 秋吉久美子
74年当時の、日活青春3部作のうちの1作です。秋吉久美子さんは凄い美人というわけでもないし、デビューしたばかりだから芸達者というわけでもありません。でもなにか、初々しい魅力に溢れているんですね。 本作が映画デビューとなる林隆三さんも、彼女をうまくサポートしています。彼なしに本作はなかったと思えるほどうまい演技、味があります。 ストーリーは、少し難解な感じです。兄と妹の近親相姦的なテイストが基本ですが、映画自体はサスペンス風に進んでいくところもあって少し意外でした。70年代の町並み、空気感、車、俳優さん達の若さなども見所の一つです。 日活のDVDは古い映画でもデジタル修復がされていて、画質はいいものが多いようです。70年代に青春を過ごした者にとっては、かぐや姫の歌も含めて宝物のような作品ともいえるでしょう。
最新レビュー 妹 [DVD] 秋吉久美子
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