カスタマーレビュー
アフリカの大地の雄大さをイメージさせる名作 アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
73年SJ誌ジャズ・ディスク大賞銀賞受賞作だが、録音は1969年10月22日、コペンハーゲン、カフェ・モンマルトル。ソロ・ピアノ・ライヴだ。学生時代にジャズ喫茶で初めて聴いてそのスケールの大きさに感銘を受けた作品である。ダラー・ブランドは昔の名前で今はアブドゥラ・イブラヒムと名乗っているが、1934年南アフリカ生まれの人。一応8曲に分かれているが、最初から最後まで連続して演奏されるから、8部構成の組曲と考えてよいだろう。ゆったりとしたリズムの反復にのって時にフリーな展開を交えつつ奔放なメロディが湧き出す冒頭のブラ・ジョー・フロム・キリマンジャロから魅せられ、後は緩急自在のペースに引き込まれる。全体を通してアフリカの雄大な大地のイメージが鮮明に伝わる名作だ。
特筆すべきは録音状態の良さ。キース・ジャレットの73年リリースのアルバム「ソロ・コンサート」より間違いなくピアノの音はシャープに捉えられている。私個人は2003年にリリースされたエディションのルビジウム・クロック・カッティングによって収録された音に満足している。キース・ジャレットのソロ・ピアノ・ファンにも是非聴いて欲しい。
ピアノプレイの金字塔 アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
個人的な話で恐縮ですが、私の知り合いのジャズ好きのかたの友達(バークリー卒業)がニューヨークでブランドのライブを観たらしいです。
約3時間以上に及ライブだったらしく、かなりの聴き応えだったらしいです。
そのかた、感動のあまり号泣したそうです。
拭いても拭いても涙が止まらない・・・
そこではグループとしてのブランドだったらしいのですが、私からすると「観たかった」という思いが猛烈に掻き立てられるエピソードで強く印象に残ってます。
要するに「理屈じゃないんだよ、音楽は」つーことで。
ジャズピアノソロの至宝 アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
1973年ジャズディスク大賞銀賞受賞アルバム。このときの金賞がマッコイタイナーのエコーズオブアフレンド(これもピアノソロ)。この年はピアノが熱かった。このときにレコードを買っておりにつけ本当によく聴きました。一応8曲になっていますが、組曲のようになっていて、ほとんど途切れ目はありません。レコードではA面の最後がフェイドアウトし、B面の最初がフェイドインしているくらいです。CDでは裏返す手間がなく最初から最後まで集中して一気に聴けるので、ありがたいことです。ピアノ好きの人必聴。
果てなく広がる海 アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
ソロピアノの作品は、ともすればトリオやカルテット形式での作品に比べ、
単調になってしまうのではないか。
そういった自分の浅はかな考えを、完膚なきまでに打ち砕いた作品です。
はじめにリズムだけが浮かび上がり、そこから音が溢れてゆく。
特に1曲目、10分を超える大作「BRA JOE FROM KILIMANJARO」は圧巻。
ブランコを漕いでゆき、その振れ幅が徐々に広がってゆき、最後には
天にも届きそうなほど高く舞う・・・そんなイメージが浮かぶ曲です。
左手のゆったりしたリズムの反復はウッドベースの役割を、右手の美しい
メロディから一転する叩きつけるリズムはドラムの役割をも担っているかの様。
現実を忘れ、遥か遠く音の世界に溶け込む40分間。
タイトル通り、大地の息吹、命の力強さがある音です。
個人的には、何かする時のBGMではなくて、じっくりと向かい合って聴いてほしいです。
抜群のバランス感覚 アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
異質な、少しオリエンタルな、歪な、新しい、オリジナルな、と、キャッチコピーが延々と続きます。それだけ個性の強いあくのあるアルバムです。胡散臭い(村上春樹氏弁)キースより芯が一本通っていてみるみる演奏の中に引き込まれていきます。
この人は無垢な人でただただ、自分の気持ちを音にしたのではないかと
思います。残念なのは録音状態が悪いこと。多少聞き疲れがします。
それを差し引いても、すばらしい作品で、ソロピアノの中でも五指に入るできです。
最新レビュー アフリカン・ピアノ ダラー・ブランド
収録曲・トラック
Disc1
1.ブラ・ジョー・フロム・キリマンジャロ
2.エターナル・スピリット
3.ザ・ムーン
4.クサバ
5.サンセット・イン・ブルー
6.キッピー
7.ジャブラニ(イースター・ジョイ)
8.チンチャナ
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