「居酒屋ゆーれい」などで知られる渡邊孝好監督による2002年の作品です。出演は西田尚美、淡路恵子、風見章子、草村礼子、イーデス・ハンゾン、正司照枝、絵沢萌子、馬淵晴子、風吹ジュンなど。
何も先入観も予備知識もなく観た作品ですが、観ているうちにドンドン引き込まれていきます。都会で目標を見失った孫(西田尚美)が帰郷し無聊をかこっていたところ、スーパー・ポジティブ思考の祖母(淡路恵子)が立ち上げた「おばあちゃん劇団」の脚本・演出を担当することで、目標を新たに見出していきます。それよりも、超ベテラン女優陣の素晴らしいこと!「いい歳して恥ずかしい」「演技なんてできない」と後ろ向きになりがちな茶飲み友達を劇団に引きずり込み、ひたすら鼓舞する淡路恵子のパワフルな演技は秀逸!そして脇をかためる仲間たちも次第に芝居の面白さに目覚め、人生の終盤にさしかかっても「いくつになってもやればできる!」と生き生きとした表情へと変わっていくさまを、きっちり演じています。
予期せぬ仲間の死、そして困難を乗り越えてこぎつけた初上演、そして惜しみない万雷の拍手。不覚にも泣きそうに。諦めてはいけない、年齢なんて関係ない、という素敵なメッセージを贈ってくれたベテラン女優陣に感謝です。若い人にはあまりピンと来ないかもしれませんが、色々な節目に差し掛かっている人にとっては、かなりの元気をもらえるはずです。
単純な感動モノかと思っていたのですが、それだけではありませんでした。ちょこちょこ毒が効いていたり、深刻なシーンが挿入されていたり。
なので、ちょっと大人向きかもしれません。
どこまでが実話なのかはわかりませんが、笑いあり涙ありです。
練習シーンが多くあるので、最後の本番シーンでは感動&笑いが何割にも増して楽しめます。
脇役陣も豪華で、山田隆夫、高田聖子、山田邦子など。無駄なシーンはありません。。