2002年にリリースされた期待はずれの『Masquerade』への批判を受け、ワイクリフ・ジョンは本作で、ごった煮的なスタイルを少々変え成功にかなり近づいている。本格的なラップを決して数多く聴かせてくれるわけではないが、この元フージーズのメンバーは上々の仕事をこなしており、どのトラックにも最高級のプロダクションをほどこし、多種多様な音楽のジャンルを見せてくれる。
「Baby Daddy」(レッドマンをフィーチャーした養父へ捧げた詩)や「Next Generation」(ラー・ディガと、いつもすてきなスカーフェイスをフィーチャー)といったトラックは、ワイクリフのラッパーとしての肩書きをちょっぴり納得させてくれる。「Party to Damascus」(あちこちにゲスト参加しているミッシー・エリオットとのデュエット)では、いにしえのヒップホップと次世代のヒップホップとの断絶を埋める橋渡し役を買って出ている。ラッパーだけにとどまらないヴァラエティー豊かなゲストはワイクリフの目指す音楽がヒップホップの枠を超えていることを教えてくれる。
なんと言っても、パティ・ラベル、カルロス・サンタナ、ハイチ生まれのコンパ・ミュージックの王様T-ヴァイスが、そろいもそろって思う存分プレイしている音を聴けるアルバムが他にあるだろうか? (Rebecca Levine, Amazon.com)
Disc1
1.イントロ
2.インダストリー
3.パーティー・トゥー・ダマスカス(feat.ミッシー・エリオット)
4.セレブレイト(feat.パティ・ラベル&キャシディ)
5.ベイビー・ダディー(feat.レッドマン)
6.スリー・ナイツ・イン・リオ(feat.カルロス・サンタナ)
7.クラス・リユニオン(feat.モニカ)
8.ベイビー
9.アイ・アム・ユア・ドクター(feat.ウェイン・ワンダー&エレファント・マン)
10.リンダ(feat.カール・レスティヴォ)
11.テイク・ミー・アズ・アイ・アム(feat.シャリッサ)
12.グレイトフル
13.ネクスト・ジェネレーション(feat.スカーフェイス&ラー・ディガ)
14.レベル・ミュージック(feat.プロディジー)
15.フー・ゲイヴ・ジ・オーダー(feat.ブジュ・バントン)
16.パーティー・バイ・ザ・シー(feat.ブジュ・バントン&T-Vice)
17.パーティー・トゥ・ダマスカス・リミックス(feat.ミッシー・エリオット)