近頃の安っぽいラブストーリーではなく、人を思う、大切にするという
ことは、こういうことなんだよなということを感じさせてくれるいい映
画でした。「見つめること、感じること、思うこと」も素晴らしいこと
なんだと。登場人物に多くを語らせないこと、「間」で表現することで
で、とても心地良く伝わってきました。
「ロケーションも大学、公園、美術館、水族館などで素敵でしたし、雨
と赤い傘という小道具が生きていて、スタッフさんに100点!
一番美しかったのは、やはり、寝ぐせのついた髪の毛まで作って不器用
な40代の大学講師を演じてくれた、役者!堤真一さんです!
不器用であっても、どうしてもいい男、真山悟は日本の男でした。堤さんが、どんな役でも、そこに立っているだけで絵になる役者さんである
ことをこの映画がまた、証明してくれました。内山理名さんも切ない女
の子を綺麗に演じていてよかったです。何度も観たくなる、長澤監督の
ファンにならずにいられない作品です。
メイキングやインタビューなど豊富で、制作現場に興味があるものにとっては、嬉しい特典つきのDVDです。
長澤監督はここ数年監督作品が多く目覚しい活躍をしていますが「ソウル』『13階段」のメジャーな作品よりも「ココニイルコト」「卒業」のような小さな物語のほうが出来がいいように思えます。比較的大都市でのみの公開でしたので残念ながらつい最近まで見ることができませんでしたか゛あまり多くを描かず見ているものが考える作品です。雨の降らしかたや赤い傘の美しさといい見事でした。内山理名さんもまずまずの演技力。堤真一さんはこういう優柔不断な役は少し多いかな(クールな役もよいですが)という気がしますが良かったです。次回作長澤監督期待しております。